中国にソフトパワーは無い

ソフトパワーとは

国家が軍事力や経済力などの対外的な強制力(ハードパワー)によらず、その国の有する文化や政治的価値観、政策の魅力などに対する支持や理解、共感を得ることにより、国際社会からの信頼や、発言力を獲得し得る力のことである。

 

戦狼外交など以ての外「外交官の人間性」に問題があるのだろう、信頼性など有るわけが無い。

 

夏の間アルバイトをしていた苦学生に賃金を払わない、農民工へ労働対価を払わない

つまり、弱い物には強気に出るのが中国企業

 

企業が資金繰りに窮し、先々に償還出来そうも無いが取りあえず「社債を発行する」

「理財商品」を社員に販売の強要をする、営業などしたことが無い社員は親兄弟、親戚、知人友人を頼るだろう、その際に理財商品に(ブランドバック)を付けて限定商品として売る。

 

過去の日本でもあったことだ、ほとんどの人は知らないだろうが○○ホームなどは新卒大学生を大量採用し営業職へ登用した。

始めて社会に出るのだ、親兄弟親戚はノルマ達成に協力する。

親戚一同に売りつくした新卒社員は見ず知らずの人に売るノウハウは無い、自然と退職していく。

翌年、大量に新卒大学生を採用する。

この繰り返しで上場を果たして一流企業の看板を頂いたのが○○ホームだ。

 

企業は商品が良いだけでは生き残れない「ソフトパワー」が備わる事でクレーム処理、有望な人材獲得など企業が発展を続けていける礎が出来上がる。

 

******目先の事しか考えなくなった中国に

未来を抱いているとしたら「勉強不足」と結論付けて間違っていない。

 

******欧米先進国の投資家は

中国投資をやめるべきでない:マーク・モビアス – The Financial Pointer®

 

最終的に政府が介入する?

@勘違いも甚だしい「不動産神話」が崩壊しなければ、同じことを繰り返す。

早く「不動産神話」が崩壊し、新たな社会標準(ソフトパワーになる前)が出来ることが中国には必要なんだ。

そもそも、欧米列国はそれを夢見て中国へ投資したのではないのか、初心に戻って考え直すことだ。

 

@欧米の債券投資家は「債券市場崩壊の恐怖」の伝播を警戒してポジショントークを繰り返している、一時的にでも債券市場のリスクが弱まれば世界には資金が有り余っているから安くすれば買い手も出現するのは誰しもが分かっている。

 

ジャンク債を売り抜ける最後のチャンスをポジショントークを駆使して作り上げようとしているのは見て、聞いて痛々しい。

 

中国社債市場の崩壊は始まった所で、大量に社債を購入した運用会社に売却可能性が残されているのは確かな事だ。

 

繰り返しUPするが「イールドハンティング」などと称して高利回り債への投資に優良企業までもが乗り出して来た。

それまではジャンク債専門の業者が細々と取り扱っていただけの中国市場なんだ、中国社債崩壊の物語は此処から始まった、崩壊までのプロセスの始まりだ。

 

中国社債(ジャンク債である、利回りが7%以上も有ること自体おかしい)を皆が買い

そしてCLO(担保付きローン債権)として、手数料を抜いて売り払った。

 

3%も抜ければ米国債より倍以上利回りが有る、担保は社債発行体の保証だけ。

不動産ディベロッパーが破綻すれば保証は消える。

 

CLOとして売った債券運用会社は財務処理としては簿外(オフバランス)に出来る、利益を当年に計上し社員はボーナスとして利益の一部を受け取れるのだ。。。。。どこかで聞いたことが有る???

 

はてなブログに変わる前の前の前当たりでUPしたアメリカの「エンロン事件」破綻プロセスとそっくりです。

 

******中国社債(ジャンク債)の運用会社は

ジャンク債を切り剥ぎしてCLOを作り売りさばいて、大量の償還不能CLOを作り出したようだ。

まだ、償還不能と決定したわけでは無いが償還できそうにないのは分かる。

エンロン、リーマンと続いた償還不能な債権となるのだろう(未だ途中だが)

行きつくところは訴訟案件となる可能性が大きい。

 

******やっと気が付いた

エンロン事件は1985年の事で、記憶が乏しくなっていたのだ。

今朝、はっと気が付いた。

中国不動産バブル崩壊のプロセスが見えた気がしたのだ、チューリップに玉が入り開花した(777が揃った)、アハ体験をしたようだ。

 

******リーマンの記憶は新しいがエンロンを覚えている投資家は少ない

エンロン事件とは

エンロンアメリカのエネルギー会社でした、テクサス州ヒューストで1931年数社のエネルギー会社が合併してできたノーザン・ナチョラル・ガスが起源です。

ナチョラル・ガスとは天然ガスのこと。

1985年にガス業界の規制緩和が発端となりエンロンが誕生しました。

CEOは後に逮捕されたケネス・レイ(悪口雑言で有名、株主説明会で反対意見はアス・ホール。ケツの穴野郎とののしった有名な話もある)

罵られた投資家はエンロンの不正疑惑が真正だと直感しエンロンをカラ売りして財産を築いたと記憶している。

人は、痛い所を突かれると雄弁になるか、怒りだす。

ケネス・レイは2001年にエンロン破綻に導いた役者。

後に禁固刑となり刑期は当初確定してなかった、その後心臓発作で死去。

とあるが、真実は闇の中。

 

 

ガスを代表とするエネルギー取引にデリバティブ金融派生商品)を取り入れて、レパレッジを規制いっぱいまで掛けた取引で企業規模を拡大して行った。

金融工学を学んだ社員を多く登用して、キャッシュフロー経営の先駆者となった。

しかし、内情は粉飾決算+簿外取引(オフ・バランスシート)+循環取引インサイダー取引と金融規制法に違反した取引が横行していた。

 

後の調査ではエンロン誕生とともに違法取引は始まっていたとある。

 

破綻前にはエネルギー取引は全売上の20%ほどしかなかった、社内も荒れて損失を出した社員は帳簿外へ債務をかくして利益を上げたようにし報酬を得ていた。

 

エンロンの財務処理は世界一の会計事務所であった「アーサーアンダーセン」が引き受けていたがエンロンから入る収入に負けて不正に加担した為にエンロンと同時に一日で倒産した。

 

******説明が長くなったが

中国不動産ディベロッパーが発行母体となっている「ジャンク債」に、大手の債券運用会社はレパレッジを掛けて世界中にCLOとして売りさばいたのだ。

 

恒大産業の債券だけでは足りなければ、他の不動産ディベロッパーのジャンク債を合わせてCLOを作り、売りさばく。

 

何処かで聞いた話の通りである。

 

恒大産業の事しかネットには載っていないが、中国企業が発行している社債はほとんどが利回り7%以上のジャンク債なんだから、債券を組み合わせて組成してCLOとして売り飛ばしているのだろう。

 

その一旦にあったのが恒大産業の社債ということなんだ、破綻処理して見なければ組成内容は分からない。

どうせ、中国の格付け会社が「かって格付け」しただけのCLOだろう。

 

CLOと言えども、破綻処理に入ればサブプライムローンと同様に多くのCLOがデフォルトするクロスデフォルトとなる。

 

******詰るところ破綻処理されると困るのである。

それ故にポジョントークを重ねて市場の鎮静化を図る。

プログの始めのほうにあるポジショントークの説明がコレ(長くなったが)です。

 

******CLOが償還不能になるには

まだ時間が必要でしょう、恒大集団が破綻し世界は再度リーマンショックとなる雰囲気を醸していたが、恒大集団は債券という川の流れの中間に位置しているだけのこと。

川上にある運用会社や投資銀行インベストメントバンク)が破綻しなければリーマン級のショックには至らないのです。

 

しかし、世界にあるジャブジャブの資金は「良くない投資方法」で「良くない投資先」に資金は流れて行き、溶けて無くなります。

 

これから、更に償還不安の債券が出て来るでしょうし第二のアルケゴスが出てきます

中国不動産ディベロッパーの発行した社債の償還不安が収まったわけではないのです。

 

逃げられるチャンスは数回あるでしょう、その時は躊躇わずら逃げることでしょう。