今朝配信のブルームバーグニュースによると
米金融当局が短期金利を制御する目的で設定している翌日物リバースレポの応札がほぼ1兆ドル(約111兆円)となり、過去最大を記録した。
ニューヨーク連銀のデータによれば、30日の応札・落札額は9920億ドル。これまでの最高は前日の8412億ドルだった。同レポはマネーマーケットファンド(MMF)などが抱える余剰資金の受け皿になっている
翌日物リバースレポとは
現行の金利は6月17日に0.05%、
FFレートが0.06%ほどであるので、それより低い金利でも資金は集まってくるのは
よほどの資金余剰なのは間違いないだろう、それもポンと1兆ドルが出て来るのだから
単純に運用難なのか、何処からか引き上げてきた資金なのかは分からない。
******対外及び対内証券売買契約等の状況 7月1日発表
非居住者による対内投資状況は
6月6日~6月26日までマイナス(株。ファンド持分)になってます、
6月は資金流失ということだね。
6月の日経平均は始値28998円 終値28791円 高値29480円 安値27795円でした。
海外勢は29000円を超えると売って来るようだ、それに引き換え6月の信用買い残は
増加しているのは個人の買いだろう。
******恒大グループは
なりふり構わずに資金手当てをして成功したようだ、手持ちマンションの値引きセールは成功して終わり、その他にこれから作るマンションも値引きして完売(工事着工前)
会社発表によると今年の支払い(借り入れた資金、社債償還)のメドは付いたとしている
中国当局の不動産総量規制でもデフォルトするかと待っていたが、肩透かしだった。
下げ続けてきた株も一応下げ止まったように見える
中国企業の発行した社債の償還は2023年までの合計は230兆円ほどある。
償還額の推移を金融情報会社リフィニティブすらのデータでは
このデータの中にはデフォルトした債券も含まれている、2020年以降にデフォルトした債券は二桁に届いたようだと市場では見られている。
そのような状態だが、さらに貸し込んでる海外投資家は存在しているのだが上乗せ金利が債券を魅力的に見せている。
今日から中国共産党建国100年を祝う行事が始まったが、最中のデフォルトはマズイので
2021年4月より上乗せ金利(1.8%)にして短期社債発行で凌いでいるようだ。
市場は中国建国100年行事と20220年北京オリンピックまではデフォルト無しと見立てた投資が活発のようだ。
背景は世界的な金余りというところだろう、コロナ継続中では資金需要も少ないだろうという事くらいは誰でもが理解できる、ここで無理した余剰資金は目詰まりを起こして
「金が回らくなる」現象が起きると面白いことになるのだが、待っている以外には方法は無い。
中国のことだから「サドンデス」もありうる、当面は淡い期待だけしかなくなった。