此処にきて「サウジ」がドル以外の原油取引を始めた、人民元での取引です。
中國の人口14億人が使用する「原油」を手中に収めるには人民元での取引は絶対必要ですから。
西側先進国が必要とする「原油量」など問題にもならない量を出荷できますし「イラン産原油」は人民元取引となっています。
アメリカ(キッシンジャー)はドルの不換紙幣化(1997年ニクソンショック)でドル暴落防止の為に中東産原油取引はドル以外では出来ないように制定した。
これがペトロダラーと言われる所以です。
如何したことかペトロダラーシステムが崩壊危機を迎えているのです、幾つかの要因はありますが最大は「リーマンショック」でしょう。
リーマンショックとは「サプブライムショック」のことで、サブプライムの方々の負債を債権化してAAAという嘘の格付けを付与して世界に向け大量に販売した。
これは「詐欺」です、アメリカは世界から訴えられる可能性が出たのだが「FRB」はMBS債券(詐欺債権)をなんでも買うと宣言したのだ。。。だから許してくれとね。。。
そして、リーマンショックその物を収束させるべく次のバブルを「中國」とねらいを定めたのです。
つまり、中國の不動産をバブル化させるわけです。
リーマンショックの影響が無かったのは「中國」だけでしたから。
******中國を悪口で表現するなら
「眠れる豚」と60年ほど前に社会科の時間に教わったのだが、あれから半世紀して「豚が起きた」のです。
十分に眠った後ですから「素晴らしい発展」をしたアメリカの100年を20年で成し遂げた(セメント使用量で推定)
アメリカの誤算は中國が民主化するだろうと考えたことだろう、日本に相談すればよかったのにね。
世界2位のGDP国家が誕生して、共産化は止まらなかった。
つまり、アメリカと反目したのです。
そして非西側諸国となりアメリカと対立を始めたのです、それは中國共産党からしたら
民主化などありえない事だったのです。
中國の民主化の旗印は「江沢民派」でした、アメリカは江沢民の力を過信しすぎた結果
現在の中國の姿となります(中國の内部抗争と香港返還は端折ります)。
そして、中國は嫌われながらも世界へと「中華思想」を基に過去の中國の幻影を追いかけ始めたのです其れが「一帯一路」構想と中國製造2025です。
中國製造2025は破綻しましたが、「一帯一路」構想は容を変えてロシアからのバイプラインとなり地図の5⃣番目の回廊となりつつある
中東からの原油はインドネシア非通過が理想で5⃣で受け入れしてハイプラインで中國へということです、インド経由はあり得ません。
中東産原油は安定的に14億の人口がある中國と取引できる事になります。
それには、ペトロダラーは邪魔以外なにものでもありません。
西側諸国の人口は14億人で、産油国のアメリカ・カナダ・オーストラリアの人口を引くと希望的売買観測としても「すずめの涙」しかありません。
もう、ペトロダラーは必要ないのです。
其処にBRICS構想が生まれました「ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ」の人口は西側諸国の非でありません。
OPEC+諸国はBRICSへと加盟を表明しています、イラン・トルコ・UAE次に加盟を控えているのがベネズエラ・カタール・ナイジェリアでほぼ産油国の集まりとなります。
これ等の国々がアメリカドルでなければ原油取引きが出来ないなどと従うわけがない。
ドルに換える手数料負担は原油を買う国に負担となるだけです、アメリカに利益を齎す取引などありえませんね。
これがペトロダラー崩壊のメインシナリオです。
そして、ドル基軸通貨の地位を失う切っ掛けの一部となります。
ドル基軸通貨の地位を失うには更に「中央銀行デジタル通貨」(CBDC:Central Bank Digital Currency)が必要です。
CBDCには基軸通貨という概念が薄い、相互に自由に交換可能というCBDCの特徴をどうするか、アメリカの動向が読めないのです。。。。
続く