ベラルーシ

ゼロヘッジより

ベラルーシは2022年9月に上海協力機構(SCO)に正式加盟申請を行っていた。

中國とロシアが主導するSCOの年次首脳会議でベラルーシを7月3日正式加盟を承認した。

此れによりSCO加盟国は10か国となった、新たな加盟国ベラルーシの地図は

地図の北から「エストニアラトビアリトアニア」のバルト三国の反ロシアに隣接するベラルーシです。

ベラルーシのカシェンコ大統領とプーチン大統領の写真

ベラルーシのカシェンコ大統領はソ連解体当時からロシアへ「ラブコール」を送っていた。

独裁者の異名を持つカシェンコ大統領ではあるがベラルーシを政治的・経済的に破綻させていない。

歴史を振り返ると、「独裁者」がいなくなった後に底なしの混乱に陥ることは珍しくないのだ。

ベラルーシ経済は

  ロシアを外しては存続不可能なほどにロシア経済と結びついている、特にエネルギーに関しては国内のエネルギー資源に乏しく、旧ソ連崩壊後もロシアとの関係を基礎としたエネルギー政策を推し進めてきた。

ロシアとベラルーシは1995年から関税同盟を結び、ロシアの原油を関税なしで輸入し、ベラルーシは付加価値を付けて製品を輸出し、ロシアへ輸出関税を支払う経済体制を構築してきた。

ベラルーシのエネルギー自給率は14〜15%と極めて低い。

 

ベラルーシの反体制派はロシアとの関係を断ちEUとの関係強化を目論んでいるのだが

現在のEU先進国の経済疲弊を如実に見て、声は小さくなっている。

だが、ベラルーシの反体制派への関係強化を図るNATOは諦めてはいなかったのだが

上海協力機構(SCO)に正式加盟したベラルーシは反西側経済を推し進めるだろう、潤沢な資源を持つ上海協力機構(SCO)は魅力的に見えるはずだ。

 

先ほどの地図を少し拡大すると見えてくるものがある。

ロシアがドンバス地域を取り込むと「EU」は中央アジア・中東へのアクセスを失うことになる。

これはエネルギー回廊を失う。

 

もう一つ、カザフスタンは民族的に「カザフ系(69.6%)、ロシア系(17.9%)、ウズベク系(3.3%)、ウクライナ系(1.5%)、ウイグル系(1.3%)、タタール系(1.0%)、その他(5.3%)」

 

カザフ語が国語。(ロシア語は公用語)です。

宗教は

イスラム教(70.2%)、ロシア正教(26.3%)、仏教(0.1%)、無宗教(2.8%)

カザフスタンが壁となり東方へのアクセスは遮断される。

 

EUがどの様なエネルギー政策となるか、やむなくグリーンエネルギー政策を推し進めたのは此れで理解できるだろう。

グリーンエネルギー政策が成功するかは未知数です。

 

イデオロギー(理念・思想)だけでは国家は維持できない、政治家は話し合いで国家を維持すべく活動するのだが、エリートと称する民族は「唯我独尊」となり易く我田引水を得意とする民族なんだ。

 

今、英仏独の主導者が位置するイデオロギーのことですロシア憎しの拳は「全く国家の維持」には役ただない。

西側経済にドップリと漬かりこんだ日本では「世界が反西側国が多数」であり「経済・資源」的にも弱小だという事実を確認する必要がある。

第二次大戦後の利権を失いつつある西側先進国は「そろそろオワコン」となるだろう。

 

******スペインが臨検を始めた結果は

ポスポラス海峡、紅海・スエズ運河の通航を止めたフーシ派の影響は地中海の奥に位置するイスラエル経済を破壊する。

当然、陸路での物資輸送は阻まれてたのだから海路での輸送となっていたのだ。

其れが、スエズ運河経由でした。

イスラエルの位置はシリアの左下、スエズ運河頼りの貿易でした。

エス運河を封鎖され、アフリカ経由のボスポラス海峡が臨検されると欧州を陸路で運び地中海へと繋がる貿易しか方法はない。

イスラエルの悲願であったヨルダン沖の海底油田奪還は「中東戦争」勃発危機となり不可能だろう。

イスラエルの地図を拡大すると

少し前にUPした「キプロス」が重要な位置となるのが分かる、キプロスキプロス共和国と「北キプロス・トルコ共和国」に分かれる。

英国とトルコ、ギリシャの3カ国がキプロスに利権を持つ。

イスラエルは英国との共同作戦でヨルダンを制圧しようとしたが、英国は賛同しなかった。

そして、英国保守党が惨敗した結果はイスラエルは孤立化となりそうだ。

 

******移民を推進する現政権は

自国民から反感をかう、選挙では負ける公算が大きいのは誰にでも理解できる事実なはずだが、実際はエリート層と言われる現政権は「まさか分かってななかった」

フランス国民議会選挙の結果次第では「其れが判明する」残り時間は僅かです。

西側メディアは「あらゆる報道で」マクロン与党連合を補佐する報道を流している。

フランス国民にどの様に映るのかを考えてはいない、それが「唯我独尊」ということなんだ。