2月5日、サウジアラビアの首都リヤドで、国政を取り仕切るムハンマド皇太子と会談した。
会談の目的はイスラエルのネタニアフ首相の暴走の火消しというのが大方の見方です。
******イスラエルのネタニヤフ首相は「絶対的な勝利」
宣言し、ガザの人口230万人のうち約140万人が避難する最南部ラファに、地上部隊を派遣することを明らかにしています。
国際世論はイスラエル軍の攻撃で約2万8千人の死者が出たことで「虐殺」と判断されているがイスラエルのネタニヤフはアメリカの助言も聞く耳なしの状態となってます。
これはアメリカの立場が悪化するだけの事で、火消しの為にブリンケンの中東訪問となったのです。
******アメリカは
アフガンで敗戦撤退、ウクライナは敗戦濃厚、イスラエルの暴走を許してしまった経緯が国際社会ではアメリカの衰退は間違いないとされている。
欧州の同盟国は経済悪化と第二次大戦後の植民地政策の行き詰まりと相まって、G7で残るはオーストラリアとカナダと日本だけです。
その日本は資源が無い、お金はむしり取れば良いがエネルギー資源が足りない。
スエズ運河の通行量は80%減、パナマ運河も水不足で通行量は30%減となり世界的にコンテナ・タンカーの輸送危機となってます。
中東・中央アジア・南米に頼るしか方法はない、と言っても発展中のインドはこれからエネルギー無くしては発展不可能です。
インドで建設中のパイプラインはすでにUPしてます、欧州に供給されている北海ブレンド原油はそもそもが足りない為に価格は高い
ロシア・イランが供給している原油価格からして20ドルほど高いのです、これは経済競争力低下となります。
証明された例では
ドイツの電気代の推移から確認できます
ドイツがロシアから天然ガスをバイブラインで供給されていた時は
20ユーロ/MWh(ユーロ/メガワットアワー)でした、直近では72ユーロ/MWhですから
3.6倍の価格高騰です、これは平均値に近い価格で、実際には風が吹くか吹かないかで時間ごとに価格が変化します。
国の経済の基本はエネルギーですこれを否定する事は不可能で、代替エネルギーとなる技術は本物ではなかった事が実証されてしまった。
欧州委員会は「希望をぶち上げた」が机上理論の域を出なかったのだが、プライドの高い連中はなかなか取り下げようとはしない。
意地でも2050年には二酸化炭素排出ゼロ目標を変えないだろう、ほっとくことだわさ。
******欧州委員会がなにを決めようと
発展途上国、新興国は経済発展が国を作る根幹だと先進国の言いなりにはならんでしょう。
それらのサードパーティにエネルギーを供給しようと中東が団結の意思を持って始まったのがBRICSですが、サウジのモハンマド皇太子の意向が読めません。
間違いなく中東の盟主であり一声かければ中東・アラブを中心として70ケ国の首脳がサウジの首都リヤドへ集合(数日で)するのです。
この状況を見て「サウジが世界を主導する」と考えるのは普通でしょう、もはやアメリカではないのかも。
サウジが様子見しているのは「アフリカに利権」を持つ(無くした子供)の力を気にしているのでしょう。
中東からパイプラインで供給可能なベストな位置にあり、今後は化石燃料の世界の需要をけん引するのがアフリカ諸国です。
このアフリカに強大な力を持つのが(無くした子供)勢力です。
サウジから見て、紅海を横切るバイブラインで化石燃料の供給が可能となります。
もう少し地図を見ると
(無くした子供)勢力は、チャド・ニジェール・マリ・ブルキナファソの中央アフリカに勢力の拠点を持っています。
サウジ主導で中東はまとまった、次はBRICSと将来を見据えて中央フアリカへの進出が必要なんだろう。
それには(無くした子供)勢力の衰退を見極める必要がある、
少し古い記事だが
旧宗主国とは
かつて特定の国家を従属国として宗主権を持っていた国家を指す語。 例えばイギリスはインドの旧宗主国である
フランスが撤退した国の利権は(無くした子供)勢力がまだ持っているがそれらの国は軍事力があるロシアとの関係を深めている。
サウジには無い部分です、BRICSのサウジが加盟してグローバルサウスが世界の一大勢力となるには様々な世界勢力が邪魔になる。
強硬すれば「角が立つ」流れに身を任せば流される、力に頼れば搾取される・・・・
ムハンマド皇太子は「とても頭が良いだけでなく思慮深いのだろう」
これからの推移を待ちたい。。。。
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