アメリカ雇用統計の説明で忘れていたチャートです
Job Opening : Total Nonfarm (求人数 : 非農業部門)のチャートです
7日発表の雇用統計の5月非農業部門雇用者数27.2万人でした、
生データ(季節調整なし)では
15万8001人の増加です
季節調整が11万3999人入ったということです。
政府雇用は5万7280人
民間の増加は10万721人となります。
サイトのURLは
季節調整について、何も言うことはありません。
しかし、企業調査と家計調査があり「それぞれに異なる値を出しています」
突っ込んで数字を見たところで、アメリカ経済の実態が変わるわけでもないので「この辺が分かれば良し」とすることです。
Fedの中でも「リセッション」となる予測がつかなかったのか、サーモルールが開発されています。
説明を再度
サーム・ルールとは、直近3カ月の平均失業率が過去1年以内で最も低かった失業率を引いた値が0.5%を上回ると、景気後退入りのシグナルとなる
開発者は
FRBのエコノミストだった経済学者のクローディア・サーム氏が提唱した経験則です
「リアルタイム、サーモルール」のチャートは
https://fred.stlouisfed.org/series/SAHMREALTIME
今回の雇用統計で失業率4.0%となり来月にもサーモルールに抵触する運びとなっている
Fedは利下げをしなければ、という所のはずだが雇用統計の季節調整のおかげで雇用者数・平均時給が伸びてしまっていた。
これでは、利下げは難しい7月のFOMCでは無理なようだ。
ECBやカナダ中銀は0.25%の利下げを発表しているFedが利下げしなければ「ECBやカナダ中銀」は次の利下げには進めない。
ユーロ・カナダドルがアメリカドルに対して下落してしまう為です。
EU・カナダは「既に景気は減速した」利下げを続けて自国経済にカンフルを与えたい
と中央銀行は考えているだろう、幾つもの経済指標を数か月見たが「間違いなく景気は減速しはじめた」
アメリカの経済指標もブラフをかましていると管理人は見ているが、近ごろの国家は平気で嘘を付くのです。
特にカナダドルはFedの発表する金融政策に前倒しで「利上げ・利下げ」を発表していることからしてFedの情報を事前に受けていると思われている。
と言う事で今回の雇用統計は「サプライズ」となってしまった。
逆イールドは-0.443と深堀し、ドル円も円安方向となっている。
アメリカ市場が開かなければアメリカ国債の動きは分からない、世界の超大手運用会社の債権デーラーはどうするのだろうか過去にない重要課題となってます。
つまり、求人数の急落が示すアメリカ経済の軟調と雇用統計が示す雇用の拡大(ブラフだと思っているが)表面上の数字は雇用は強いことになる。
相反する指標を超大手運用会社はどのように判断するのだろうか。