17日のFOMCは

アメリカの経済コストに関わる重大な決定日になります。

それは、実質金利と中立金利(自然利子率)の差という事です。

チャートではこの様になってます

アメリカでは長年に渡り、中立金利より実質金利が「同レベルか低く」定められていた。

それが、FRBの金融緩和のミスジャッジにより悪性インフレの世界となりFRBは慌てて金利を引き上げたのです。

当時パウエル議長とイエレン元財務長官は「インフレは一過性・一時的」だと持論を展開しインフレ抑制が全く効かなくなったのだ。

結果、チャートが示すように「経済のコスト=実質金利-中立金利」が大きく膨らんでしまった。

 

ここでAIに中立金利(自然利子率)を聞いて見た

自然利子率とは、経済全体に金融的に中立的(緩和でも引き締めでもない)な状態をもたらす実質金利水準のことです。

経済が持続的に安定し、目標とする物価水準と成長が達成された際に政策金利が目指すべき水準とされます。

直接観測できないため、複数の手法で推計され、政策当局にとって重要な指標ですが、推計には幅があり、精緻な分析が求められます。

 
つまり、中立金利は「この値だ」と決定付ける事はできないのです。
それ故に、推論値に大きな差がでます・・・既にUPしてあります元財務長官のサマーズ氏は2024年初めでは4%近い値を説明していました(当時の推計値で今ではありません)

 

サマーズ氏の4%近い値からすると、FRB政策金利は低くインフレは収まらないはずでした・・・結果はその通りでFRBの推計値て決定した政策金利は「ハズレ」だったのだろう。

だが、アメリカ経済のその後は、BLSの嘘が露見して「中立金利」の推計値は大きすぎたのでした・・・つまり2024年半ばにはアメリカ経済はリセッション入りしていたようだ。

アメリカのCPIが急激に低下しているが証拠だろう。


全てBLSの大嘘が発端なのです。

 

結果的には、中立金利はもっと低かったのだそれ故にFRB政策金利は高すぎた結果となった。

経済指標を誤魔化すなど「とんでもない」事なんです、アメリカの巨大な経済を運営するには現行の経済学でも足りないのだ、その元となる経済指標が嘘だなんて・・・とんでもないのです。

結果として、実質金利がとんでもなく高くなっていたのですから、アメリカ経済は痛手を受け続けていたという事です。

上記チャートは「実質金利はもっと上にある」状態が2024年半ばには出現していたのだ。

アメリカ経済のコストは高すぎる結果となっていた、そして17日のFOMCでは大きく修正する可能性はある・・・50bsの利下げだね。

FRBは修正された雇用統計から中立金利を導き出す作業に明け暮れているはずです

政策金利決定の大きな要素(非農業部門雇用者数)が違っていたのですから、過去に遡ってデータ修正するのだが、過去に戻る事は出来ません・・・政策金利の急変がインフレにどの様に作用するか・・・分からなければ25bsに留まるのが無難ともいえます。

バイデン政権は「むちゃくちゃ」な政権だったのが改めて理解できるのだ。

 

本題は日銀です、日本の質の悪いインフレは「日本の中立金利」(自然率利子率)の上昇に繋がるのです。

前回の日銀総裁の記者会見のお写真です

報道カメラマン氏は「ベスト・ショット」です。

植田総裁は頑張って説明している姿が絶妙に捉えられてます。

日本の中立金利が高ければ現行の政策金利ではインフレが進行します(政策金利が低すぎる)、政策金利を大きく上げれば、日本経済はポシャルのは間違いない。

植田総裁の苦悩は計り知れないだろう。

 

日銀の試算ではその水準は1.0%~2.5%の範囲にあるとされてます。

それは、植田総裁が2025年1月24日の記者会見で「1%から2.5%くらいの間に分布している」と語ったのですから間違いないはずだ・・・分布しているのは時々で変わるという事だろう。

 

前回の金融政策決定会合では0.5%で据え置きとした、その時総裁が車から降りた写真は

気合十分・・・と見受けられます。

一般人なら胃潰瘍になりそうな日本経済の運営です!

 

日銀の利上げは何時?

という事で、金融関係者は「右往左往」状態となっている。

利上げすれば保有している国債価格は下がる・・・大きく下がれば決算に反映しなくては・・・先物で売りヘッジを掛けるか・・・大きく売り越せば大きく下がるのだし

間違っても、政策金利をミスリードするわけには行かないのだ。

 

だが、決定的な事に日本の物価は上昇スピードを上げ始めたのです

特に国民の生活に直撃する食料指数は

植田総裁は、どう考えているのだろう。