今回の利下げも同様でした。
アメリカ2年債利回りは
FOMCの開催された9月18日以前には既に下落していた。
次のFOMC開催は11月6日、7日で、このFOMCで利下げするにはアメリカ2年債利回りは十分に低下しています。
FRBが0.5%の利下げを再度実施しても市中金利は「慌てる必要」はないでしょう。
FRBが利下げするかは、アメリカ経済次第でしょう、アメリカ大統領選は終了している(投票日はまだだがFRBの政策が経済に影響を与えるには時間がかかる)のでFRBは憚る相手はアメリカ経済のみです。
債券市場の利回り低下は「アメリカ経済は高金利」に耐え売られない、という結果を債券市場が織り込んでいて更に市中金利からしてもう0.5%はFF金利低下することを示しているのです。
だが、アメリカのインフレは「スティキー」な部分のインフレ(住宅家賃等)においては更に上昇中であるので、FRBの匙加減が必要となっている。
つまり、FRBのマンデートである物価の安定としては「アメリカ経済」を疲弊させてもスティキーな部分のインフレを終息させるべきとした地区連銀総裁も一名はいたのだ
FRBの過去の金融政策は「ビハインド・ザ・カーブ」でした、アメリカ株式市場が絶好調時に利下げをした事などありません。
ただし、冒頭で記したように
「FF金利が市中金利を後追いするのが、常であった」という事は、債券市場は「経済のリセッション」を織り込みに行っていると見て、大きく外さないだろう。
アメリカの株式市場と債券市場は「同床異夢」という事ですね。