続き

FRBは短期の政策金利(FFレート・フェデラルファンド・レート)を操作します

インフレ退治の為にFRBはFFレート(短期金利)を上げる(長期金利は操作出来ない)、長期金利が上昇しなければ銀行セクターは疲弊する。

銀行は長期で貸出(金利が高い)、その資金を短期市場(金利が低い)から調達します。

この長短金利差が銀行の利益です。

FFレートを上げるとイールトカーブはフラット化して、経済が減速する指標となる。

そして、インフレは進行しスタグフレーション(インフレ下の経済減速)となる。

 

経済にダメージがあるなら、それに見合う報酬がほしいだろうインフレが止まり穏やかにインフレの2%に集約されていく事を。

 

それには超長期金利の上昇が不可欠なんだ、10年債ではない20年~30年債の利回りを上昇させて住宅需要を押えて高価格帯のインフレを押えなくては、インフレは止まらない。

高価格帯のインフレは「ローンを組んだ年数だけ支払いが続く」、当然インフレが長期化することを意味している。

 

早急にこの部分の需要を止めるには「一時的にローン金利が上昇し」契約数が激減し、住宅需要をアメリカの過去に続いていた建築数以内(120万戸/年)に収める必要がある。

 

これ位はFRBが知らないわけが無い、しかしコロナショックでFRBは狂った。

何でも買う(ジャンク債でもMBSでも)クジラが買えば債券は値上がりして(金利低下)債券保有者は過去到達したことが無い利回り低下で利益を頂いたのだ。

 

そして、住宅投資は過熱して行った。

ローン金利が過去最低になった、中国ではないが新築住宅を建てて転売しても利益が出る構造が出来上がった。

住宅価格が同一でも、ローン金利分だけ利益となる(高額商品だから利益大きい)

そこへ、コロナで一戸建て住宅不足が重なったのだ。

安い金利のローンへ集中して、住宅ブームとなりバブルとなりつつある。

 

******多分FRBはこの現象は理解していたが

過熱度合いまでは推察できなかったのだろう、何かをミスジャッジしたのだ。

深く探る必要は無い、投資家の利益に結び付かないから。

それよりも、先々のシナリオを何時つか用意してシュミレーションするのが正しい。

 

ミスを詰るのではなく、ミスを利用して利益を上げるのが投資家なんだから。

少し前にデュレーション(感応度)をUPしている、インフレが進行すると市中金利は上昇する(取りあえず短期から上がる・上がり易いという事もあるので)

2年や5年位の金利が上昇しても株式市場は「景気が良いので金利が上昇した」と解釈するのが普通のことなんだ。

更に短期金利が上昇し、長期10年金のが上昇してくると取りあえずは相場は下げるが

それだけで終わってしまう、つまりデュレーションが低いのです。

このデュレーションの影響はVIX指数となって見られるようになる。

短期金利だけなら、VIX指数はチョイ上昇するだけで、織り込んでしまえば下落して行く。

10年金利位なら、24当たりが限界値だろう。

30年金利が上昇して行くと、28当たりが過去例です。

VIX指数が30を超えるには「長短金利差縮小」(銀行の利益に問題がでる)

VIX指数が40を超えるには「金融危機

VIX指数が50を超えるには株式市場以外の要因が必要です「戦争」・「天変地異」・「債券市場が大荒れ」

これらのリスクが単独で順番に来るなら問題ないでしょうが、往々にして悪い事は重なると例えがあるように、リスクは纏めてやってきます。

 

FRBは超長期金利を上昇させる為に「超長期の債券」を売ります、それがモーゲージ債(MBS)です。

コロナショック対応で買い込んだMBSを売るとコメントしたのですから、売るでしょうよ!!!

 

******脱線すると

FRBMBSを売るて言ってるのに、金利上昇は織り込み済だなんてコメントを出す大手投資銀行は何なんだ!!

FRBは来月当たりから売る予定なんだ、過熱した住宅ローンを冷やす目的なんだから

まだまだ、先など見えません。

住宅ローン金利が上昇してインフレが鎮静化するにはタイムラグがある、過去には18ケ月かかったこともある、同等だと仮定すれば2023年10月当たりまで掛かることになる

 

多分、債券市場は耐えられないだろうし株式市場は早々に没落していくはずだ。

この不安がポジショントークとして炸裂しているのだろう。

アングロサクソン系民族は心理的に弱い、日本人のチキンと比べてもはるかに小心物である。

アメリカ映画などでも恐怖で悲鳴を上げる場面があるが、アレ本当です。

相場が恐怖に満ちるとVIX指数に跳ね返る「其処が儲けるタイミング」ですから

VIX指数の行方は市場分析していると凡そは分かってきます。

 

******FRBの政策で

経済はどうなり、株式市場はどんな影響を受け、債券市場はどうなる、ドル円コモディティ価格は、全てに何らかの影響が出て、新たな価格体系が生まれる。

 

インフレが始まった、その後は影響が全て取り払われて元鞘に戻ることは無い。

新たな標準に行きつくまでは皆が右往左往することになる、だから相場を休めと助言している。

楽しむなら賛成するが、ここで一旗は難しいだろう。

 

管理人の期待は、貧富の差の解消と金満政治に終了なんだ。

お金を刷るしか能が無い政治家は不必要だ。

 

大相場となれば管理人としては最後の大相場だろう、中央銀行も学習するだろうからね

次はFRBがミスをする可能性は格段に低くなるのでしょう。