SQ日は明日10日です、実際の取引は9日の今日が最終売買日となります。
日経平均は前日のNY市場からの流れを利用して有利なSQ日となります。
一安心という所でしょう。
VIX指数や「プット・コールレシオ」からしてアメリカ株の急変には日柄が掛かりそうです。
VIX指数の水準は切り上がってます、
このレシオの幅は1.4~2.4当たりです、この値から逸脱すると1.4以下は下落、2.4以上はほとんどありませんが2.0当たりで市場は安心感モードです。
******今の相場を主導しているのは債券利回りです
FRBはまだ、利上げを発表していません。
市場全体の雰囲気が悪いのはインフレ(CPIの数字が悪い)警戒で、アメリカ国債の利回りが上昇しているからなのです。
10日22時30分に発表になります。
債券利回りとNYダウの相関チャートは
FRBのFF金利の誘導目標は0~0.25%で変わりありませんが、アメリカ2年債利回りは、インフレ警戒で上昇しています。
10年債利回りは(高-低<1.0)の状態をかろうじて保ってます、前回は1.0を超えた所で
アメリカ株式市場は崩落しました。
今回も同様になるかは分かりませんが市場は警戒しているのは間違いありません。
チャートの左端のもっと先が管理人が生まれた年です、ほとんどの方はこの様な高金利は経験が無いでしょう。
日本でも同様に日銀政策金利は高かった
「お金を借り、事業を始めた経営者は金利負担に苦しみながらセッセと働いたのです」
戦後と言われた時代の現象ですね。
******アメリカという国は
インフレに成り易い国なのです、悪い表現を使えば「金使いが荒い」
江戸流に表現すると「宵越しの金は持たねえ」
物価が上昇すると「日本人は明日食べる米を心配して」節約するのですが、「アメリカ人は借金しても生活を落とさない」
アメリカは景気が悪くなっても2年ほどでFRBの政策で好景気と成ったのです。
デフレが30年も続く日本とは大違いです。
******これがなにを意味するか
投資先の選択を考える必要があるのです、過去の投資において十分な情報が無いままに
個人投資家は暗中模索で投資してきましたが、情報過多の時代には分析方法一つで利益が変わります。
ほとんどの日本人が知らされていない事実が、日本が30年もの間デフレが続いている事に繋がります。
******アメリカ国債長短金利差と日経平均の相関チャートが有ります
日経平均がへこんでいる場所がリーマンショックの所です(右軸が日経平均)
顕著なのは米10年債-米3ケ月債で2009年に最大となり、2019年には長短金率差が逆転しのした(逆イールド)
米国債金利推移 - 長短金利差長期チャート(vs10年国債)
今の相場を主導とているアメリカのインフレと国債利回り、其れに対峙しようとするFRBの金融政策の是非。
既に、FRBはミスを重ねたという事実とこれからもミスを誘発しやすいFRBの体制
どの様なFRBの政策となるか、過去は絶対的信頼を得られていたのに。
FRBのミスは「アメリカ経済が変わった」事が原因なのか、たしかに世界経済の潮目が変わったような雰囲気はある。
中国の台頭と没落、レバレッジ経済・MMT理論などのブードー経済学の台頭。
資源国の台頭とエネルギー政策の変化。
などなど、過去の相場からは想像を絶している状態です。
リスク管理は大事だよ!