金利がある金融環境

お金とは「大事な宝物」でした、大事にされるには常に不足している必要がある。

価値論からしても、大量に存在すれば価値は下落する。

 

しかし、MMT(現代貨幣理論)なるブードー理論がまかり通った結果が大きなインフレに見舞われた(貨幣価値が下落して、コモディティの価値が上昇する)

説明

MMTは「Modern Monetary Theory」の頭文字を取ったもので、現代貨幣理論のことです。通貨発行権を持つ国家は債務返済に充てる貨幣を自在に創出できることから、「財源確保のための徴税は必要ではない」、「財政赤字で国は破綻しない」、「インフレにならない限り国債はいくら発行しても問題はない」とするものです。

 

では、アメリカは何時からMMTを始めたのか「ピクテジャパンが説明チャートを出してます」

一目で分かりますよね、結果論ですがパウエル議長が「インフレは一時的」だとのコメントは大嘘だと理解できます。

彼が大量にお金をばら撒いた結果がインフレです、その行為を擁護するための「インフレは一時的」というコメントなのでした。

 

******大量のお金が有るのに

ゼロ金利から金利高へと金融環境が変化したのは、市中にあるお金が金融商品へと変わり「現ナマ」が足りなくなったからなんです。

手元にある余ったお金を「チョイト増やそう」と欲が出るのは普通です。

投資に積極的になった結果と言えよう、別な表現では現物経済のお金が金融経済へ流れた結果、現物経済のお金が不足した。

もう少し深ぼると「モールなどの箱物・金融商品」へ使った結果と言える。

結果M2マネーの伸び率はマイナスとなったのです、

 

 

現在、アメリカ政府は大量の国債を発行してアメリカ経済へ資金を流し続けています

@移民へ生活資金を供給し

@ウクライナへ兵器を与える為にアメリカの軍事産業へお金を支払います

M2がマイナスにならないように大量のお金をばら撒いている。

 

アメリカの金融環境は「コロナ以降緩和的環境」が続いています、Fedはバランスシートの縮小を図ったのだがアメリカ経済が急減速を始めたのでバランスシートの縮小を縮小した。

そのNFCIのチャート(シカゴ連銀)は

現時点では大きく緩和的となっている。

https://fred.stlouisfed.org/series/NFCI

 

******アメリカのこれ等の金融緩和について

IMFアメリカの成長は持続不可能な支出によるものと指摘している。

この記事はブルームバーグが配信しています

このIMFの指摘は「異例」と言える、本文は英語と多言語で配信されているが日本語訳では

「米国の最近の並外れたパフォーマンスは確かに印象的であり、世界経済の成長の主要な原動力となっている。しかしそれは、長期的な財政の持続可能性を逸脱した財政スタンスなど、強力な需要要因も反映している」と指摘した。

 

アメリカへの処方箋は

「何かをあきらめなければならない」と警告したのです。

 

アメリカ政府が国債の発行増を続ける限り、金利支払いは増加するのは当たり前で。

金利支払いのためのアメリカ国債発行となります、結果Fed(中央銀行)のバランスシートは増大(過大)します。

アメリカの借金時計(US Debt Clock)は

このタイミングでのアメリカ国債は34兆7509億ドル(5387兆円)

その利子は8319億ドル(129兆円/年)です、日本の国家予算規模の金利支払いです。

https://www.usdebtclock.org/

 

持続不可能でしょう、投資家は破綻が見えていても「鐘の鳴る間は踊り続ける」のです。