大事な事ですから、何度もUPします。
実質金利とは、簡単に表現するとインフレ率を加味した金利のことです。
インフレが大きくなる(物価が上昇する)と貨幣価値が下がります(同じ物を買うに沢山の貨幣が必要になる)、、、実質金利は下がる。
それらを加味した金利が実質金利で、インフレ率がマイナスになる(貨幣価値が上がる)と実質金利は高くなります。
******ここらが問題で分かりにくくなる頃合い
インフレ率がマイナスは物価の下落を示しています、つまり貨幣価値が上昇しますのでも借りたお金も価値が大きくなる、、、、つまり実質的に金利が上昇したと同位です。
近年、逆相関となっているのが確認できます。
FRBが唱えている物価目標の2%はお題目になり下がっています、実質金利で2%を目標とするならインフレ率よりFFレートが2%高くなる必要がありFFレートを9%以上に上げなくてはなりません。
******全く無理な相談です
という事はインフレを鎮静化する以外には方法は無い、このインフレの原因がFRBの無秩序な資金供給だと反省してQTを実施する以外には方法は無いのだが、未だにQEを実施しているのだ。
******管理人は優しいほうなんだ
FPに登場するピーター・シフ氏は次のように語っている
******もしも金利上昇を許容するなら、次のような未来が待っているという。
お金がなく、高い金利のため借りることができなくなり、株式のクラッシュ、債券のクラッシュ、経済のクラッシュ、銀行の破綻、預金者が預金を失う、政府が義務をデフォルト(国債、社会保障支払い義務)となる。
一方、FRBが金利上昇を拒む場合もありうる。
これまでのように(インフレを度外視して)経済・市場を可能な限り支え続けるシナリオだ。
ハイパーインフレとなり、ドルの価値を完全に破壊する。
これがたった2つの選択肢であり、容易に抜け出す道はない。
アメリカの未来は追い込まれている最中だと言っているのだ!
ピーター・シフ氏の白黒理論の中間の灰色も有るだろうが、いづれにせよ速めに解決の道に進むしかないのだろう。
FRB完全に出遅れていると市場は見ている、貧民に負担を与えるインフレを退治に行くのか?
アメリカのお金持ちに優しい金融緩和からQTへの道を緩やかにするのか?
FRBの過去の政策はお金持ちに常に優しい金融政策が多かったのは真実なのだが、ポール・ボルカー氏だけは、違ったFRB議長でした。
パウエル議長はそれだけの決断力は無いだろう、と察する。