まず、ニュースから
普通に考えれば減税です、しかし財源が無い、、、、というか赤字国債発行です。
記事の中に
クワーテング財務相は不動産購入時の印紙税も削減。個人や企業が直面する光熱費の高騰に対し、今後6カ月間で600億ポンド(約9兆5000億円)を拠出して支援することを確認した。
短期のベーシックインカムだよね!
財源が有ればもっと続けられるが赤字国債発行では、次の春までの間寒さを凌ぐだけの対策しか出来ないのだろう。
つまり、英国・EU共にロシア産の化石燃料供給停止に対抗する手段は持ち合わせていないという事になる。
まったく手段は無いかと言えば「細々と代替燃料を獲得しつつある」ということです。
報道だけ見ると「ノルウェーからの天然ガスが増加」とか、解決の道は近いような大げさな報道だけですが、実体は「付け焼刃」です。
天然ガスならPLで搬送できるがLNGとなると「受け入れ基地」から始まって何時くかの基地建設が必要になる。
その間、カーボンゼロ政策など無理で余計に二酸化炭素を排出するようになる。
一番の代替燃料は「石炭」、これ以外には量的確保は難しい状態だろう。
最悪は各家庭に石炭ストーブが復活する事になる。
時代は100年戻るのだ!
******欧州の政治家は
ロシアへ拳を振り上げた時にも、分からなかったエネルギー安全保障は、現在もどうすれば良いか解決の道を見いだせていない。
英国は取りあえず「国民を6ケ月の間寒さを凌げる」だけの対策しか見いだせなかった
でも、大切な事なんだ。
日本に居れば分からないが、欧州の寒さは格別です。
寒い地域で販売されるガソリン車にはヒーターが付いています(当たり前ダッテ!)
いやいや、付いているのはラジェーターにヒーターが付いているのだ。。。
不凍液の限界は-20℃、不凍液を原液で入れても凍るそしてラジェターが破裂します
当然、ウインドウォッシーも同様ですから、冬の間はカラにします。
そして、屋外駐車場には電気のコードが有って駐車中はラジェーターに通電するんだ!
カナダも同じです。
北海道の旭川でもそれほどの寒さではありません、真冬にラジエーターが破裂しませんね、特別寒い日は夜中にエンジンをかけて用も無いのに街中を走ることはありますが。
******冬の対策は必要なのです
例え赤字国債を発行することになっても国民が凍死してしまうレベルなんだ。
しかし、EUは温かいスベインもイタリアもある。
EUでも財政状況がよかった寒い国(ドイツ・フランス)などの国が財政悪化するとユーロ圏のカントリーシーリングが悪くなり、スペイン・ポルトガル・イタリアなどの国はリスク増大となってしまうのだ。
元々財政状態が悪くてもEUの一員としてお金持ち国と同列で有ったスペイン・ポルトガル・イタリアはエネルギー事情に困らなくても財政悪化国と同列に扱われる事になります。
ユーロを採用したのですから、当たり前の事になります。
ドイツのショルツ首相は理解していたのだろうか、多分お叱りを受けるほどの酷い事をUPしているのだと思うが、管理人としては欧州お金持ち国の政治家の態度が理解不能なんだ。
******ここに来て
中国人民元・韓国ウォン・ユーロなどの主要通貨が大幅に下落している。
「ドルが一方的に強い」というのが、メディアの報道なんだが違うような気がする。
中国・韓国・欧州などの主要国がリスク増加しているのを察知して、資金を引きあげているのではないだろうか。
そぉ、取りあえず現金のドルに!
アメリカのインフレは酷いがデフォルトリスクを勘案すると退避通貨としてドルしかないということでしょう。
他のアセット(資産)として不動産とか資源とかありますがほぼ全てのアセットはバブル崩壊となりました。
エミン氏が上梓した「エブリシングバブルの崩壊」だね。
残る選択はドルだけで「ドル一強」となり、ドルまでもがバブルになりそうなんだ!
******過去のバブル崩壊は
何処かへ資産を移動すれば「どうにかなった」アセットアロケーショ(ssetAllocation)
資産分配が出来たのだが、全てバブルとなり全て崩壊したのだからお金の行く所が無い
最後のドルを抱いて「インフレ分の目減り」は授業料という事なんだろう。
こんな世界が来る、可能性は大きい。
******こんな報道もある
政治家としての判断だろう、アメリカに尻尾を振るだけの政治家など必要は無い。
常にアメリカが救済してくれていた時代は終わったのだ、アメリカの力は衰退しているのは間違いない。