少しだけUPしましたが、「長短金利差」と「日経平均」を合体させたチャートが有りますのでご参照してください。
アメリカ国債(3ケ月~30年債)の金利差推移と日経平均、アドレスは
日経平均がピークだった1989年は、アメリカ国債の10-2年・30-10年は逆イールトでした。
日本は6月3日の宇野内閣が発足して「ハチの一刺しで退陣」
ベルリンの壁崩壊
中国天安門事件
サンフランシスコ大地震
ジョージブッシュ大統領
******アメリカ経済は
1982年11月が景気の底でした、其処から長期拡大を続けて1988年にGNP(当時はGDPでは無い)が前年比4.5%の高い伸びとなったが、其処がピークでした(1988年)
1989年から景気減速が始まり1990年湾岸戦争と共に石油価格暴騰で景気は停滞してます。
1989年の長短金利が逆イールドになる理由は明らかです、その時に日経平均がピークを迎えるのですからアメリカの投資銀行が日本国債を売り崩していたのは当たり前の事で
株式市場は社畜のアナリストが日経平均はいずれ10万円になるとの宣っていたのは、可笑しな話です。
当時、日本の株式市場分析は稚拙以下の状態で社畜のアナリストを信じて大量に買い続けていたのは知っています。
******上のチャートから
幾つかのシナリオが描けます、投資家自身のシナリオが必要になるのです投資尺度も個々に差がありますし、狙っているセクターや投資先の国も異なるのですから。
******アメリカの株式市場で一番重要なのは
銀行セクターです、日本では銀行の地位が大きく下落・棄損しています日銀が全て吸い取ってしまったからですが、世界では銀行は重要な位置を占めています、経済の中心と行っても過言ではありません。
その銀行が収益を上げるためには長短金利差の拡大が必要なのです、アメリカ(世界の多くの)の銀行は口座を開くだけで手数料が発生します(口座維持手数料)
そして銀行に資金を預けるのは日本人位なもので、アメリカでは投資に回すのが普通で
銀行は余分な資金の受け入れ先では無いのですから、貸出に伴う銀行の資金需要にも借り入れ金利が必要となります。
で差が大きいほど利益となるのは当たり前ですが、逆イールトとなれば先ほどの引き算がマイナスとなり既に長期で貸し出している資金が負の資産となるのですね。
つまり、短期資金の借り入れで長期資金の貸し出しをするのですから、短期の借り換え時に前回の借り入れより金利が高くなるという事です。
投資は年率10%は当たり前にリターンを要求されます、それ故アメリカは好景気が続きやすく個人消費は活発です。
そのリターンが無くなるとアメリカは一気に不景気となります、逆イールトが発生するとアメリカの景気が減速すると説明されているロジックはこの様なものです。
おわり