アメリカ景気先行指数

コンファレンスボード(全米産業審議会)が、週平均労働時間、受注、マネーサプライ、株価など、実際の景気動向に先駆けて動くとみられる10項目の要因から算出した指数。

 

製造業の週平均労働時間、週平均失業保険申請件数、消費財新規受注、入荷遅延率、非国防資本財受注、新規住宅着工件数、S&P500(株価)、実質マネーサプライ(M2)、長短金利スプレッド、消費者期待度指数。各項目にウェイトをかけて算出する。実質マネーサプライのウェイトが最も高く、続いて高い週平均労働時間と合わせて50%以上になる。非国防資本財受注のウェイトが最も低い。

 

見ての通り悪化している、先々の心配のタネでしょう。

昨日UPしたリセッションは「全米経済研究所」の認定に時間がかかり、過去の経済の認定となる。

つまりリセッションが終わり経済分析をしてみたらリセッションだったという事です。

それ故、投資には役に立ちません。

株価と連動もしませんのでご注意です、株価は景気に6ケ月以上先行して下落するのが普通で、1年先行することもあります。

 

直近ではコロナ前の2018年にはアメリカ経済は減速し始めてましたが、経済対策で景気は保たれ、株価も最後の上昇となりました。

アメリカ経済減速の為、景気対策が実行されたのです。

 

景気対策などは実行されると景気には好影響が出ます、それでも株価が上昇しなければ疑って見るという事も必要でしょう。

 

2020年にコロナショックとなり、2018年からの景気減速は分析されなかったので確実な所は分かりませんが、

2018年のアメリカ経済は

2018年1月から実施されている税制改革や歳出上限の引上げ1による拡張的な財政政策を背景として、堅調な個人消費や民間設備投資等に支えられ、4~6月期は前期比年率4.2%増、7~9月期は同3.4%増と高い伸びとなった

この後コロナシヨックとなり暴落となりました、そしてFRBの無制限の資金供給が始まり、インフレほばら撒いたという結果となったのです。

 

******先々のシナリオは数多あります

どの様な世界経済になるのか、全く予想すらつかない状態となっているのです。

常ならある程度の(数ケ月)予想はつきます、今年に関しては霧の中というのが正しい判断でしょう。

それ故現金比率を高めているのが多くの機関投資家ヘッジファンドです。

 

昔ならヘッジファンドはほぼ売り方でした、ここ数年はからカラ売りのヘッジファンドはショートスクイーズ(踏み上げ)されてファンドの多くが閉鎖され現在も損失のまま復活出来ないファンドも多くあります(損失確定されて資金返還中)

 

そして、過去最高の利益を出していた買い方のファンドが株価暴落に巻き込まれて損失拡大中です。

ロシア・アメリカ株・中国株等、世界の株価が連鎖して暴落していますので逃げられなかったという事です。

ブラックロックのヘッジファンド、ロシア投資拡大-記録的損失被る - Bloomberg

2022年11月のヘッジファンドの決算は、このままでは悲惨な結果となろう。

先々の事だが45日ルールが有る、ヘッジファンドに資金を預けている投資家は夏以降には進退を決めなくてはならない。

しかし、6月のQTの影響によっては売却請求となろう。

その判断をするに「景気先行指数」を参考にするのだ、この指数の結果悪いとヘッジファンドは閉鎖となる数は増加する。

 

******現金(ドル)はインフレで減価

株は暴落中・債券も利回り上昇で債券価格は下落しています。

中でもアメリカ国債が行く当てのない資金を吸収中なのは事実です、それ故に利回り低下して為替のトレーダーは「ドル安円高」の円巻き戻しの予想が出始めました。

 

日米金利差で円安となったのですから、アメリカ国債の利回り下落となれば少しは円高方向でしょう。

次のFOMCまで1ケ月以上有りますのでFRBが次り政策金利0.5%を上げるまでの束の間、円高を予想した短期トレードが見受けられます。

 

******S&P500の日足チャートです

出来高に直近で吐出した所は有りません、セリングクラスマックスはまだです。

 

******2022年4月のマージンデッドは

2022年3月は799.6billion dollarsでしたから減り方は少ない。

https://www.yardeni.com/pub/stmkteqmardebt.pdf

アメリカ株式市場にはまだ資金が唸っているようだ!

早々に逃げ出す所だと思うのだが、アメリカ市場に参加している投資家はまだ希望を抱いているのだろうか、投資家も様々なのがよくわかるところです。