スキュー指数

長期チャートです

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超長期のチャートです(リーマンショック時代も表示)

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スキューを日本語にすると「歪み(ゆがみ)」などと訳されてます。

市場は「上昇する変化」「下落する変化」のせめぎ合いで均衡を保ちます。

 

上昇する変化=アップサイドのボラティリティ

下落する変化=ダウンサイドのボラティリティ

スキュー指数はダウンサイドのボラティリティがアップサイドのボラティリティに比べてどれくらい高いか

これを数値的にあらわした指数です。

 

スキュー指数が高い=市場が将来下落すると予想しているプロ投資家が保険を掛けた

ということなんです。

 

スキュー指数は100以下になることは基本ありません、注目点は140(近頃)です。

 

スキュー指数の観点から相場を解説すると

1 相場上昇が続き投資家がピークと感じ始めるとプットオプションを買い始める

2 スキュー指数が上昇を始める(プットの取引が多くなる)

3 更に相場が上昇するとプットオプションがより買われ、スキュー指数は上昇する

4 スキュー指数が上昇して行く過程ではVIX指数は下落します

5 スキュー指数が下落(プットオプシュンの利益確定)し始めるとVIXは上昇

6 相場が有る時点で「売り➤買い」へ大きく傾くと大幅下落してVIXは急騰

 

相場の流れはVIX指数だけでなくスキュー指数が先に動くのです。

 

******相場が下落する時にヘッジを掛ける方法は

ヘッジの説明

投資によって発生する可能性のある潜在的な損失を相殺することを目的とした投資ポジションを組むことです

 

現物を持っている時に、利益が出ているなら売れば良いのですが大きなポジションを持つ機関投資家などは急には売れません(場外で相対で安く売るなら可能)

それ故に相場の急変に備えるヘッジポジションを取ります、その方法は幾つかあります

先物を売る、プットオプションを買う。

両者共にデリバティブ取引です(証拠金取引)から持っている現物の価値に比べて

投資金額は1/10~1/100ですみますし、思惑から外れて相場が上昇しても損失は限られます。

 

機関投資家のように月毎に決算をするときには必要ですが、決算などしない個人投資家には必要無いともいえます。

 

しかし、相場が下落すると読めたのに何もしないなどチャンスを逃すようなものです。

そんな時には現物投資の個人投資家には「つなぎ売り」というテクニックを使うのがベストです。

つなぎ売り)とは、保有している銘柄の株価の下落が予想される場合に、保有している現物を売らずに、信用取引空売りをすることによって値下がりのリスクを回避しようとする手法のことをいいます。 保有株式の値下がりに備えるので「保険つなぎ」ともいわれます。

 

この取引の注意点は信用で売り禁の銘柄では利用できないことです。

必ず現物以上の数量は売らない事、

「現物株が下落したら、カラ売りを買い戻した利益が損失とイーコール」の時点まで待つことです。

つまり、相場が下落から回復に入ったら買い戻すことです。

 

意に反して、相場が上昇したときには迷わず現渡しで取引を清算することです。

つまり、カラ売りに現物株を渡して清算するのです。

 

******少し難しくなりますが

売り方で生き残るには「つなぎ売り」投資がベストです。

保険も掛けずにカラ売りしていると「踏み上げ」に有ったときに損失が無限大となることがあります。

特に仕手株をカラ売りすると「筋様」はカラ売りを呼び込んで急騰を仕掛けるテクニックがあるのです。

 

売り方のこの様な投資方法を「タネ株投資」とも言います(昔の話し)

このタネ株は読みに失敗して相場が急騰したときに現渡し用の株で、常は買い持ちし続けるのです。

タネ株のある銘柄しかカラ売りはしないという事になります