株の信用取引

「買い」と「売り」があります、売りというのがいわゆる「カラ売」りです。

株を持っていなくても、売りたい会社の株主から借りて売ることが出来ます。

その他には、日証金から借りて売ることが出来ます。

 

******これら全て証券会社にて取引できます。

まず日証金とは

日本証券金融株式会社は、信用取引の株券の貸付け、資金貸付けを行う証券金融会社で唯一現存する。信託銀行を兼営している。 日銀特融の窓口でもある。

 

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上記は塩野義製薬のマーケットスピード(楽天証券)の画面です。
画面下部の部分を拡大します

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この銘柄は制度信用の売り買い

一般信用(無期限)と(1日)の売り買いが出来ます

 

制度信用は、買いは日証金から資金を借りて買います

売りは日証金から株を借りて売ります。

返済はそれの反対で買いは借りた資金を返し、売りは借りた株を買い戻して株で返します(返済注文を出すのです)

 

一般信用は取引先の証券会社と上記のような取引をしますが品貸料や期限など自由に証券会社が決めます。

 

制度信用は返済期限が最長6カ月で、品貸料(株式が不足した際、買い方が売り方に支払う調達費用)が取引所の規則で決められているものを指します。

 

昔は信用取引を行うには審査がありました(実際に電話審査があり取引ルールなどを聞かれました)

今は、少し変わってネットから申し込みします。

 

各証券会社の画面には信用余力情報があります、

現金を入れてありますから、この現金と保有株式が代用証券として受け入れ保証金となります。

約3.3倍のレパレッジとなり、100万円入れると330万の取引が出来ます。

 

取引例として

100万円の保証金が入り、取引スタートとなりました

330万円まで買えますが、実損が出ると証拠金から損失分が引かれますが、証拠金以内の損失ならマイナスが出ていても問題ありません。

つまり

300万円買ったが、250万円に下がってしまった。

そのまま保有して元値の300万円まで待ちたい。

制度信用だと6ケ月になると反対売買をしなくてはなりませんが一般信用の無期限だとそのまま持ち越しが出来ます。

しかし、更に値下がりしてマイナスが100万円を超えると追証として現金or代用証券を差し入れる必要があります。

どちらも手元不如意だと強制売買されてしまいます。

追証間期限は翌日午前中というのが多いですね。

信用取引を始める投資家は「欲が強い」と言われてます

それ故に損失を出しやすい(異論は無視)ので信用評価損益率がプラスになることがほとんど無いのです。

 

******塩野義製薬から

信用売りは48000株 買いは573100株が残です。

倍率は11.94  回転日数は4.40日 

26日の速報が次に出てます

 

******カラ売りの使い方として

つなぎ売り」というのがあります。

保有している銘柄の株価の下落が予想される場合に、保有している現物を売らずに、信用取引空売りをすることによって値下がりのリスクを回避しようとする手法のことをいいます。

 

長期保有したい銘柄の株でも、株価には波動がありますので下落時には現物株数と同量をカラ売りします。

 

十分に下落したときにはカラ売りを買い戻せば現物の下落分を補填できます。

 

予想が間違えて、株価上昇したなら持っている現物株をカラ売りに補填(現渡し)すればカラ売りした時点

での利益が確定できます。

現物株とカラ売り株の清算をしたと言うことですね。

 

******株主優待を欲しいときにも

www.matsui.co.jp

******カラ売りは

現物株(種株)を持っている限り、信用取引の欠点を補うことが出来る取引形態です。

 

得意な銘柄が出来たならカラ売りを駆使して、利益を繋げるようになりましょう、それにはシュミレーションをして株価の波動についていけるようになることです、失敗したら現渡して建て玉をゼロにして初めからやり直せばよいのです。

 

******しかし

ほとんどの投資家は信用取引で損失を出して市場から去っていきます。

基本、信用取引をしない方針には賛成ですが信用取引の売り(カラ売り)の利点はお勉強の余地はあります

 

さて、損失を出すのが当たり前の信用取引ですから。

この信用取引のデータを見て相場が今どんな状態か分かります。

株価が上下する原動力=投資家の儲けたい欲+損をしたくないという恐怖

この意見には反対しないでしょう、ということで

「信用評価損益率」というデータが役に立ちます

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日経平均株価の評価損益率です。

売り残と買い残、信用倍率と信用評価率が出ています

説明

信用買い建玉保有している投資家がどれくらいの損益になっているのかをパーセント(%)で表したものです。 原則として毎週水曜日に東京証券取引所が公表している「信用取引残高」の数値をベースに算出され、日経新聞では翌日の木曜日の朝刊に掲載されています。

 

***このデータを長く見ていますが

そもそもプラスになったことは数回しかありません

如何に高値を掴んでいるかが証明されてます。

今回の日経平均の暴騰にも関わらず評価損率は-8.01%が一番良い割合いでもマイナス圏ですので

高値を信用で買っているのが分かりますよね。

 

******高値だと解らないのでしょうか?

今やいろいろなツールが有ってテクニカル分析はAIが行ってくれるのですから高値だろう位は分かるはずです、それでも買う理由はただ一つです。

まだ上がるだろう、、、という欲の塊と

投資家を煽るポジショントークです、、、例えば

今回の日経平均が三万円を付けたときのポジショントークの酷いのは、三万円は通過点だ年末には過去高値を抜いて四万円になる!!!!!!

 

昔からあるポジショントークです、その昔ネットなど無い時代は電話で証券会社の外交が連絡してきました

手数料を稼ぐ為に客に投資させるわけです、そして自社が安く買ってあった株を客に買わせる為でもあります(今では出来ません、昔は客の金と自社の金の堺が有りませんでした)

その頃からポジショントークを磨いているのですから一般の投資家を騙すなどお手の物ですがね。

何度も書いてますが、市場にはポジョントークが炸裂しているのです、玉石混合の話ですから中身を見抜けないなら信用しないことが一番よいでしょう。

 

普通の心理状態なら買わないでしょう、しかし日本株の上昇で利益を大きく出した投資家の多くは高揚感を抱いているので、それを擽られると高値を買う心理になるのです。

 

******日経平均の評価損益率 は

どの位の変化が有るかというと-10%から-35%の間でウロウロしています。

 

ということから-10%当たりで相場はピークですし

-35%で相場は大底です。

 

信用買いの投資家が悲鳴を上げるポイントが-20%当たりからで、ぶん投げるのもその当たりからですね

 

大相場の時です、普通にある調整では投げるポイントは分かりにくいです。

 

信用取引は使い方一つで、現物買いのヘッジに使えますし、両建てを駆使すると年度末の瞬間だけ株主となり優待を頂くことも出来ます。

 

そろそろ、年度末になります株主優待にチャレンジするのも一つの方法ではあります。

 

管理人はメンドイので優待など使ったことありません

優待欲しさに株主を続けていたら倒産した日本航空がありました。

株取引を知らない方が優待欲しさで日本航空の株主で居続けていたら倒産した事件(??)です。

年度末だけの瞬間株主という方法を知っていたら大損しなくて済んだことでしょう。

何事にもリスク管理が必要です、特に災害列島の日本では買いだけで長期保有というのは危険でしょうね。

 

投資しないので安心というのもリスク管理では落第です、資産が無いならリスク管理も必要ありませんが

現金を多くもっているならインフレ対策が必要ですし

固定資産を持っているなら災害対策も必要です。

貴金属等なんでも資産を持つようになるとリスク管理は必要になります。

 

人生は短いのです。