ジャンク債はバブル

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2021年5月10日のハイイールド債の利回りは4.2%だった。

アメリカにはいろんなハイイールド債券がある、その内の一つが上記チャートです。

一番わかりやすいのを引っ張って来た過去5年分の利回りチャートです。

ランクはCCC(投資不適格)

こんなに上昇している(利回りは低下)のはFRBが買うと言っているからなのだ。

困ったら(債券急落の有事)FRBが買ってくれるのだから利回りは急激には上昇しないだろうと考えているのだ。

チャートはそのようなカタチになっている。

 

少し前にUPした国債(先進国、米と日本、EU)のリスクはゼロと書いた

それはバーゼル規則の国債等のリスクで決められたのだ。

 

@銀行の自己資本比率に係るバーゼル規制において、自国通貨建ての国債は、格付け(各国の格付け、米はAAA)にかかわらず信用リスクをゼロにすることが出来る(各国裁量において)

 

日銀が日本国債を大量に買っている、日銀と言えども銀行なのだからリスク資産の購入は自己資本に関わる大事な所なのだが、このバーゼル規則によってリスクゼロとしているのだ自己資本が棄損することは無い(平時において)

 

この規制によりギリシャ中央銀行ギリシャ銀行)がギリシャ国債を買ってもリスクゼロということだ。

S&Pのギリシャ共和国の格付けをBBに格上げしたのは2021年4月の事だから直近のことだ、当然発行する国債の格付けはBBとなるのだ「カントリーシーリング」で国家以上の格付けは与えられないのだ。

 

しかしギリシャ国内の銀行がギリシャ国債保有していてもリスクゼロとすることが可能になった。

これがバーゼル委員会で決定されている。

しかしだ世の中にリスクゼロなどは皆無なのだが、自身の都合だけで決定したバーゼル委員会は笑い者である。

欧米人は強者の理論を押し通すのは得意な人種であることは間違いない。

 

******なんともおかしなことなんだが

銀行勘定でのことなので国債のマーケットは無視しているとはいえ、ギリシャ10年債の利回りが1%を切っている

S&Pが格付けを上げたからなのだが、ギリシャは国家ぐるみで粉飾していた国なのだ

既に忘れ去られたということなのだろう。

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ギリシャ10年債を1%の利回りで購入するなど、無謀なことだ今後10年の間にギリシャがデフォルトしないとは言い切れない。

国家がデフォルトすると発行してある国債の償還は当面は無い(数年後に減損して償還となる)

 

これら勘案すると米のジャンク債は償還2年で利回り4.2%だと魅力的に見えてしまう

この辺が「平衡感覚を失うということなのだ」

 

皆がイールド(金利)を探して少しでも金利が高い所へ飛びついている、我先にだね。

 

これらを引き起こしている犯人は各国中央銀行であることは間違いない、悪いことに気が付いていても中止する勇気もない。

更に、悪化が見えている。

 

******これがバブル状態という事なのだ。

過去の理屈は「屁理屈」となり下がり「MMT現代貨幣理論」などブードー経済理論がまかり通るようになる。

 

これ以上はバブルが弾けたら「書くとしよう」

 

******債券、株、仮想通貨などがバブルとなっている

食料品や日常品は値上がりはしているがバブルではないし、インフレまでは行ってない

住宅などの値上がりは全米で20%以上の価格上昇であるのでインフレ懸念を押し上げているのは間違いないのだ。

 

コロナショックは世界各地で需要と供給を停止させた、経済活動を止めたという事なのだから一般の国民は(中流以下の国民)収入の道は細くなり家計の収支(バランスシート)は棄損しているのは間違いない。

しかも、まだ続いていてこれからもしばらくは続く。

 

ワクチンは万能薬では無く、これからもコロナウイルスと付き合うこととなろう。

更に、酷い状態に至る可能性も大きいのだ。

 

日本は先進国と言っているが、コロナウイルス対応は後進国と肩を並べる国民へのコロナ給付は一回きりだし、麻生大臣は次は無いと言い続けている。

ワクチン接種は心もとなく、経済活動は大都市に関しては止められている、国民への給付も無いのではGDPは減少しデフレは進むのだろう。

一部の商品(金持ち御用達の金、宝石、高級車)の商売は活況を極めている。

この部分はインフレであることは間違いない。

 

経済でいう所のスタグフレーションに近い。

スタグフレーション(stagflation)とは、経済現象の一つであり、「stagnation(停滞)」と「inflation(インフレーション)」の合成語で、経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な上昇が併存する状態を指す

 

ここで物価の持続的な上昇が違う所なのだ、一部のお金持ち御用達の部分がインフレとなるということなのだ。

しかし、経済統計を取るとデフレと一部インフレのせめぎ合いで、どちらかに転ぶ。

今日12日の14時に日本景気動向指数3月分が発表となる、これを待っている所だ

 

今日は、英国とドイツ、フランス、ユーロ圏、インド、米と経済指標が立て続けに出る

身動きが取れない日となった。

 

管理人のポートフォリオは若干のマイナスで日々ほとんど変わりない、

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全力投資まではまだ少し時間がかかりそうだ、我慢の日々は続く。