続き

RNAの研究により遺伝情報をRNAとして持っているウイルス(RNAウイルスと呼ぶ)はコロナウイルスの他にエイズで有名なレトロウイルス、インフルエンザのオルソミクソウスルス、はしかのパラミクソウスルス、エボラ出血熱のフィムウイルスが確認された。

 

これらのウイルスが持っているRNAの情報を縮小し断片的に人工的に作り出してワクチンを作る発想が生まれ、最初に考えられたのはウイルスの表面にあるスパイクタンパク質を作り出してウイルスより先に人間の細胞との間に蓋をしてウイルスが結び付きにくくする方法が試された。

 

RNAにどの配列を与えてワクチンにするかは企業の研究成果に結び付く。

 

癌の治療に結び付くキラー細胞に癌細胞を認識させる治療方法はmRNAの得意分野であるのは間違いない。

 

しかし、体の中にタンパク質を注射するということは

簡単に例えるとハチに刺されたようなもので、アレルギー反応を起こすことは十分にある。

 

血栓が出来て死に至った方々も存在しているのだかWHOの見解がワクチンとは無関係というコメントには納得しないだろう。

嘘はよくない、全ての可能性を明らかにしなくては信頼は得られないのだ。

 

人間の体の反応は様々で、異種タンパクであるワクチンを投与したあとの副反応は様々なのは当たり前だろう。

 

出来ればシオノギ製薬のワクチンが安心感があるのだが。

 

さて、次なるターゲットの難病の「膠原病」治療薬にも手が届きそうだ。

膠原病の患者数が少なく、治療薬の開発費が薬価と合わないために治療薬の開発断念が囁かれていた。

必要な体内物質が遺伝的に体内で作られない、又は過剰に作られてしまう病歴についてはmRNAは夢の治療薬となる、おまけに開発費が安い。

 

人間は「神の領域」である遺伝子治療の分野に手が届いたのだ。

 

既に実用化の入り口は通り過ぎた、人類は平均寿命100歳は通過点となるだろう。

 

社会的インフラが人間の寿命に追いつかない事態には注意が必要だろう。

 

そぉ、激変する社会なんだ。

 

おしまい。