2023年春から報道に乗っているが、最新の報道では
米自動車ローン延滞、約30年ぶりの水準に増加-高金利の負担重く - Bloomberg
タイムスタンプは2023年10月23日ですが、データは8月の集計だろう。
ローンがデフォルト確定し、自動車が差し押さえられて中古車市場に出てくるには更に時間がかかる。
日経新聞が報じたところでは
米中古車価格、6月4.2%下落 コロナ禍以来の下げ - 日本経済新聞
2023年1月にピークアウトが見られたとなっている、その後回復の兆しは無く更に下落しているであろう。
ブルームバーグの調査によると中古車の価格は
2023年の各月の下落率は前年比マイナスになったのは3月からで
3月=-3.1%
4月=-2.7%
5月=-4.2%
となっている、クルマ社会のアメリカでは必需品であるからして中古車市場の暴落はなかなか現れないだろうが、ローン延滞率からして2024年には何処で暴落しそうな雰囲気ではある。
アメリカではクレジット決済が簡単です、金利計算もせずにリポ払いで高額商品を買う
年率30%もの金利のリボでも、なにも考えない。
ローンの支払い義務は「買った商品を手放せば支払い義務はなくなる」
日本とは異なるクレジットシステムとなっているのが、クレジット全盛国家となった所以です。
ブラックの評価も異なる、割と簡単に次のクレジットに乗り換えるのが出来ます。
一つのカードが支払い不能となりそうだと、次のカード契約してキヤッシュをATMから出金して支払う。
それを数回繰り返せばある程度の期間はデフォルトにならない。
その後の事は、いろいろですがね。
アメリカの個人や企業が破綻しても、セカンドチャンス制度が充実している。
これが、アメリカ経済の強みであり日本が長い間経済が沈んでいる最大の欠点ですが
残念ながら日本がアメリカの真似は不可能でもあります。
アメリカが金利低下をしていた時代では、セカンドチャンスも簡単でしたが高金利の時代となりお金が市場に不足してくると(お金が回らない)セカンドチャンスも難しくなるこれが、次のリセッションが深いと予想される理由です。
欧州がリセッション入りしているのも、ドルが不足しているのが原因です。
中国のドル建て債券がデフォルトするのも、同様です。
アメリカは金利低下を40年間も続けた結果であり、世界に溜ったドル資産が逆回転始めたところです、もとの金融の世界には戻るのは難しい。
アメリカがインフレとなった要因は幾つもあるが、そもそもはお金が沢山あるからで。
お金が無ければインフレにはなりません。
当たり前に、世界はドル不足となります(アメリカの高金利へとお金が流れます)
世界は「インフレとドル不足」これを打破したいと考えるのは普通の事で次の基軸通貨や地域通貨、CDBDなど考えます。
次の世界標準が出来上がるまで、長い時間がかかるでしょう。
その間にインフレからデフレとなり、経済も収縮するでしょう。
これらが「激変する社会」の一部で金融の激変の時代を迎えるのです。