米中経済はカップリングです

リーマン・シヨックの当たりからの中国経済指標(中国産業活動合計)の「赤線」と

アメリカ都市部消費者物価指数の合成チャート「青線」では

同期状態が続いているのです、それも中国の指標よりアメリカが感度が良い状態です。

中国の景気悪化(産業活動低下)すればアメリカも景気悪化(都市部消費者物価指数)となります。

 

 

アメリカの小売り店舗の状態をモニカチャンネル様が動画でUPしてあります

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アメリカのモールは様々な要因で、人出が有りませんね。

当たり前ですが「電気代など」経費も出ないでしょう!

モールに出店している店舗は閉店するしか方法はありません、店舗独自での集客は不可能に近いです。

モールの経営は「集客力」が命で、それに繋がる店舗を入居させることです。

店舗が逃げ出すという事はモールのビジネスモデルが終わったという事ですね、モールの経営を改善するのは難しいの一言です。

「周辺人口」「交通インフラ」「将来性」「地域特性」などを考慮してモールは作られます、それらの一部でも変化があればモールの経営が困難となります。

大規模店舗の小回りが利かないという欠点は地域を巻き込んだ経済変化と成ります、良い例(悪い例)としては、イ〇ンの出店で地域零細店が壊滅的となった数年後、イ〇ン撤退すると地域経済は破壊的打撃を喰らい地方自治体まで疲弊してしまうのです。

 

中国のモールは不景気で人出が無いようです、「呉さん」の動画で廃墟化始めたモールの実態を動画で見てください。

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タイムスタンプ的に時期の差はほとんどありません。

米中同時に不景気に突入中ですね。

 

大型店舗は好景気で価値がありますが、同時にランニングコストは膨大な経費となります。

それ故に大型店舗は一旦集客力を失うと、数年〜十数年の期間に渡り悲惨な状態と成り易いです。

特に中国は「人口増のボーナス」が消失しました、これから長い経済衰退のトンネルに入ります。

2008年以後、アメリカへ門戸を開いた中国の経済発展は「経済の根幹にある不動産」へレバレッジを掛けて驚異的な発展を達成しました。

これからの中国は経済規模の維持とインフラを維持するだけでも難しいでしょう。

どれ程の経済規模となるのか、興味深いです。

「呉さん」の動画の中に道路の維持が出来ていないところが散見できます、アメリカの都市部でも同様ですしNYなどアスファルトはツギハギでボロボロ・ガタガタです。

日本の道路と比較するのが間違っていますね、それがインフラの整備の初歩です。

蛇口を開けると「飲料水」が出る日本の水道事業、軟質水ですからそのまま頭髪洗髪できます、そんな国他にはありません(世界で8ケ国)

「水道水」と「飲料水」の違いを気にしてください。

 

******ここでアメリカの輸入物価指数との関連ですが

米中経済はカップリングしてます、カップリングを強める事で中国は驚異的な経済発展をとげました。

経済には波があります、その波は幾つかの波動の中に存在しています。

最大効果は人民の給与で間違いないでしょう、しかし増加した給与は中国の製造を蝕んだのです。

アメリカへの輸出価格が上昇します➤輸入量減となります➤輸入価格(中国側は輸出)減

これにコロナのロックダウンが加わったのですから、誰が予想しても行きつく所は同じでしょう。

アメリカの輸入価格のチャート(前年比)は

チャートが全てを示しています、中国はベトナムへと生産を移す作業に取り組んでますが経済規模も人口も国土も違いすぎます。

ベトナム一国では到底無理があり、東南アジアを巻き込んだとしても規模的に数分の一でしかありません。

 

米中経済+欧州経済がこの状況から脱するには、経済全体のパイが減少する(バブルが弾ける)のか、新たな経済の柱が生まれるのか、グローバル・サウスが台頭するのか、幾つかのシナリオが同時に走ってます。

どの様な世界経済となるのか、全く分かりませんがヒントとしてはエマニエル・ドッド氏の「グローバル化の夢は死にかけている」と語る真意に有るのかもね。

diamond.jp

 

この文章の最後のほうに「問題は、米国の人々にとっては生産の現場で働くより、強力な軍隊を持ち、基軸通貨であるドルを印刷するほうがよっぽど簡単だということです」

 

強力な軍隊は「使わなければダダの人」で持てば使いたくなるのが人の性です。

基軸通貨については、書き続けた後は待つだけです。

基軸通貨からの利益を地域に留めたいとユーロが発足しました(1999年の事です)

アメリカはドルを印刷しすぎて、世界はドルの呪縛を回避したいと本気で行動しています。

 

激変する世界は様々な社会現象を引き起こすでしょう「戦争」「宗教」「疫病」「経済格差」+天変地異

宇宙船地球号の乗組員全て「資源は対等」であるべきはずです。

政治家が利益の再配分を忘れたのが「悪の根源」と言えますね。