アメリカの大規模金融緩和の弊害

コロナウイルスへの対応で「FRB財務省」の大規模金融緩和(緊急対策)の功罪は

今後の歴史が決める事ですが、ドルが希釈された事実は「ドルの価値が失われた」という事です。

 

******ドルが基軸通貨と言うことは

世界の「コモディティ」や他のストック(資産)の価値を決定するという事です。

アメリカはドルへの信頼を維持する「義務」があるのです、例え自国通貨であろうと勝手気ままに緩和して大量にドルを印刷するなど有ってはなりません。

 

と、世界の国は考えています。

それが基軸通貨の役目であり価値を決定するのです。

世界に認知された通貨は世界経済の拡大につれて発行量が増加し発行益を齎します。

アメリカは基軸通貨の恩恵を受けています、しかし勝手が過ぎた!

 

ここ数年の大規模金融緩和に他国がアメリカに背を向けるとは考えなかったのだろう

力を持つと「我はお山の大将」となるのが人間の業です、過去の歴史が示しています

 

ここの所経済学者なる人達はオールドエコノミーを捨て、ブードー経済学に傾斜して自国通貨は幾ら発行しても問題ないなどと宣った。

結果、世界はインフレとなり経済はガタガタである。

 

******インフレ鎮静化の為の利上げは

ドル建ての債券を発行して自国経済の発展を支えて来た新興国・最貧国は多大な影響を受けた

発行した債券の償還に苦労している、借り換えとなれば+10%を要求される。

トンデモナイ迷惑だと思っているだろうが、それに対してのアメリカからのコメントは一切ない。

財務省FRBも「知らぬ存ぜぬ」を貫いているのだ!

 

新興国・最貧国の政治家はグローバル経済の成れの果ての搾取経済と感じたとしても間違いではない、むしろ正しい考え方だと思うだろう。

 

******それらが今、世界各所で起こっている

ドルへの造反だろう、このブログで何度も取り上げている「基軸通貨」は曲がり角に到達した。

ここから、急展開となるか徐々に地位を失うか、復活するか、経済事変の入り口にいるのは間違いないはずだ。

 

アメリカの奴隷制度・欧州の植民地政治など黒い歴史の続きの基軸通貨の運命はという所だろう、

 

******ニクソンシヨック

ある日も突然にドルは紙切れとなった、1971年8月15日

米ドルと「金」との兌換を一時停止を宣言した日です、ここからドルは不換紙幣(紙切れ)となりました。

そして、「刷れるだけ刷る」という暴挙へとアメリカは変身した。

あれから52年!

 

ヒョットして、世界の多くの国はドルを放棄するかもしれない所へ来てしまったのだろうか。

我々は歴史の大転換点に居るかも、しれません。

 

ドルの基軸通貨の位置は「だれかが決めた事ではない」そんな法律はありません。

大きくて「潰せない銀行」も国際的に決めたのではありません、少数の西側諸国が決めただけであり法律ではありません。

 

それ故に「信頼」「信任」という二文字が重要なのです、アメリカがドル決済の仕組みからロシアを排除すれば、それに代わる仕組みが生まれる。

 

ドルに締め付けられるくらいなら、代替の仕込みに賛同する国が多くなる。

当たり前の事なんだが、アメリカは「お山の大将」で分かっていないのだろう。。

 

取りあえず、おわります。