NYダウの超長期チャートを見ると「世界恐慌」を探すのに苦労します。
NYダウ工業株30種平均 超長期月足チャート|1928年11月~2022年8月 | Base Views
NYダウは、1929年9月3日に381ドル17セントで最高値をつけた後下落に転じ、34ヶ月後の1932年7月8日に41ドル22セント(ピークからの下落率は89.2%)で大底をつけた。
あれから、93年経ちダウ株価は31000ドルと81倍となっている。
ケインズ経済学は需要が経済成長を決定するという考え方です。
不況の時(需要が無い時)には政府が財政出動をして需要不足を補うべきだという理論です。
最近のFRBはこの理論を実践して「市場の需要不足を補ったのです」、結果がインフレです。
世界大恐慌以後、様々なリスク回避の仕掛けが織り込まれた市場ですが「欲」はそれらを駆逐してバブルが作られ、崩壊し、また欲深い投資家が市場に入りバブルを作りましたが、近代になりバブルは大きくなり崩壊すると経済的被害も大きくFRBは新たなバブルで崩壊したバブルを救済したのです。
出来上がった直近のダウチャートは
このチャートを見て「異常だ」と見るのか、「経済成長の賜物」だと見るのかで投資スタンスに変化が出ます。
世界経済が疲弊すると政治的不安定となり、戦争が始まります。
地球が人類を養えるピーク人口が100億人とUPしてあります、今世界人口は推定80億人となりました。
2022年7月11日の世界人口デーに発表された「世界人口推計2022年版」によると
2022年11月15日に80億人に達したとされた。
世界の人口増は1億人/年とされています、20年で限界を超えるのですから既に地球規模の不安定化を迎えています。
人類の歴史から食糧戦争・資源戦争・経済戦争・実物戦争・民族戦争・宗教戦争と数限りなく争いました。
現代においても自由主義と共産主義は相いれなくロ・ウの米英露との代理戦争状態となっています。
結論はFRBがFF金利を操作しようが、世界的経済戦争には無力だという事でしょう
過去のドイツのようにな独裁者が中国に現れました、原理共産主義を貫き西側が齎した自由経済とは隔絶する方向とみられています。
アメリカが経済戦争を中国に仕掛けたとしても「原理共産主義」の計画経済はびくともしないと考えているはずなんだ。
更に、世界の工場としてきた中国は「安価」な製品の供給を打ち切る事でアメリカにインフレ加速を齎す結果となることを望んでいるかもしれないのだが、西側はまだ習近平の考えを分析しきれていないだろう。
東洋人からすれば「難しくもない」思考だとは思うがアングロサクソン的発想ではありえない考えを理解するのは難しいことであろう。
世界的インフレは短期で収束可能という希望論と相反して長期的にインフレは続くという悲観論も同時に存在している。
相場的には希望論の方が多数ではあるが、経済的にはどちらになるのかはまだ決定出来ほど要素が固まっていない。
決定的に相反する事態は「エネルギー不足」「食料不足」「原材料不足」という無い、無い、無いという事態に到達したからなんだ。
ここまで書くと、終末論の様に見えるが「架空」の話ではないという事なんだ。
人類の繁栄も「何時までも続く」ことは無い、必ずサイクルが伴うのだから現在人類に与えられた試練が悲惨な結末を迎えたとしても、それはサイクルの中の一つにすぎないだろう。
どのような結論となるのだろうか、投資家としては誰を信じるか・自分で分析するか・長い物に巻かれるか・休憩するか、どれかのスタンスを取る必要がある。
まぁ、投資を止めるという選択もあるがそれではツマラナイだろうしね。
此処までマーケットが荒れたら収束するに痛みを伴わないなどは有りえないという事は確実だろう。と、管理人は考えている。