世界経済は次の難題へと進む

バンカメ(BofA)は9月のFOMCの利上げ予想を0.75とした、モルガンスタンレーアメリカ企業の業績には下振れリスクが有るとしている。

どちらも、これから先の利上げを心配しての事だろう。

市場は0.5%はほぼ織り込んでいる、0.75%となってもビックリするほどの事はないが

FRBのインフレへの対応が強気QTで行くのか、強気利上げで行くのか、両方を強気で行くのかは読めていないし、FRBも決めて無いだろう。

 

欧州の電力危機は当初の見込みは既に崩壊した、イギリスでは10月から最高値分の電気代を80%上げると発表した。

日本と同様段階料金を設定してある、その中の最高値分です。

凡その計算では電気ガス合わせて、イギリスの一般家庭の支払いが100万円/年になる試算が発表されました。

当初は10万円/年でしたから10倍となるのだ。

欧州の危機は当事者(欧州NATO国)以外は迷惑この上ないというのが本音であろう

ウクライナと欧州の人口合わせても、世界で食料+エネルギー高騰の被害を受けている人類の数とは比較にならない。

遠い国の民よりも、自国民の疲弊に対応するのが政治なんだ。

 

バイデン大統領は民主党大会で「習近平は中国の将来に自信を持てない」と発言。

余分な事を言う大統領だ、中国まで煽ってどうする。

https://www.epochtimes.jp/2022/08/115812.html

対中国戦略を誇示したいのであろうが、中国から見れば面子を潰されたという事になる

これは必ず仇を打たれる、大失態であるが他人の事など気にもかけないアングロサクソン流の発言であろう。

もう少し言い方を変えるなど工夫出来ないものだろうか、こんな大統領ではと考えてしまう。

 

******もう一つの脅威はドル高です

ドル高は新興国経済が疲弊すると何度もUPしている、新興国でも自国通貨建ての債券が発行できるなら問題ないだろうが、とても無理。

過去分の債券は借り換えすることになるのが普通の事で、新興国も経済は強弱を繰り返す、経済が強ければ自国通貨も強く対ドルレートも良いので返済は楽になる。

今、最悪期なのは確実で更に悪化する予想は誰もが理解している。

 

バイデン大統領は1000億円規模のウクライナ支援を8/20に発表

8/25には4100億円規模の追加支援を発表している、これで20回目となり合計2兆円規模となった。

これは現金での支援では無い、軍事支援であるからして軍備を貸し与えるのですからこのお金はアメリカの軍事産業へ支払われる。

マッチ・ポンプとなる、つまりバイデン政権がアメリカのインフレへ加担するマッチの役目となりFRBが消化ポンプとなる。

其れではアメリカのインフレは収まらないし、よりFRBはQTを急ぐ必要がある。

QTを実施しなければインフレは収まらない。

 

******結果ドル高は更に続くだろう

ドル高も行きつく所まで行かなければ収まらない、ドル高の閾値はかなり高そうだ。

では、ドル高の収まるシナリオは何なんだろうか??

 

ドル高(自国通貨が高くなると)はデフレ要因です、ロジックを説明するより黒田日銀総裁はインフレにしたくて金融緩和をして円安誘導していたのでから、その反対という事です。

当たり前にFRBはドル高是正はしません、新興国は疲弊することになる。

世界経済がどうなろうとアメリカのインフレが優先で自国の為に中央銀行があるという事ですね。

そして、閾値を突破するとアメリカ経済は急変する。

これが閾値の威力だろう、スタグフレーションのかけらも見えない現状からスタグフレーションが見えて来る。

では閾値は、問いかけられても答えられない(ダメしゃがね)一説では200円とか160円とか??

 

そんな値は不可能だと、言われたら返す刀はある。

ドル円は360円から最高値75円32銭を2011年10月31日に付けた。

118円から200円も普通の範疇だろう!

ドル円の超長期チャートからは

160円を突破すると180円と200円に抵抗値があるのが分かるだろう、そして円の高値はWボトムであるからしてトレプルボトムを形成して円安の道をひた走ると言うのがシンリオとしては見ごたえがある。

 

アメリカのスタグフレーションは見えていない、GDPの2四半期マイナスで軽いリセッションというのが現状だろう、こからスタグフレーションとなるのか、軽めのリセッションでアメリカのインフレは終息するのか。

これからの事です、ここで意見が大きく分かれたままとなっている。

FRB連合対サマーズ連合というところなんだ!

 

経済は水物で姿を簡単に変えてくる、経済規模は水の量に例えるのだが大量の水が津波のように襲って来る姿は今の現役世代は知らないだろう。

どの様な抵抗も無意味なんだ!

直近はジンバブエのムカベ大統領の経済音痴で発生した世界一のインフレであろう。

子供がジンバブエドルを持っている写真だが、治安が悪い国では超危険であろうが無価値なジンバブエドルでは見向きもされない。

終戦直後のドイツの超インフレです、札束で積み木をしているドイツの子供の写真

この後、しつこいインフレを凌いだドイツ中央銀行ブンデスバンクは世界一のインフレファイターとして名をはせてます。

 

******世界は

第二次世界大戦後の東西冷戦を乗り切り、中国を交えてグローバル経済を作り上げた

この大発展に何故か米英は東側の共産主義国家を刺激して大きな争いの種を撒いた結果が、現在の世界の姿です。

米英は中東・中央アジア・アフリカ・東南アジアと火種をまき散らした政治を行って来た。

これらを終息させる方法が必要なんだが。

今、マッチで火をつけている状態です。

ポンプの国はトルコ位なものだがエルドアン大統領も中央アジアで火種をくべている。


すべて人種政策という訳の分からない政策を米英が行って来た、イスラエルの建国が最大の理由だとも言われるが、それなら今世紀では収まらないだろう。

 

やはり行きつく所まで、行くしかないのだろうか。