天然ガス、最高値更新

ロシアのガスプロムは8月31日から9月2日まで、ノルドストリーム1の点検のため天然ガスの輸送を停止すると発表した。

これを受けて、アメリカのヘンリーハブ渡しの天然ガス価格が最高値更新した。

アメリカから欧州向けに天然ガスを輸出するには、これを圧縮して精製しLNGとした後にLNGタンカーで輸出する必要がある。

 

欧州に届いたLNGは一旦ホルダーへ貯蔵されて、気化施設でガスになりPLを経由して輸送されるが、この時はまだ高圧状態であり、さらに末端のホルダーで低圧にされて一般使用となるのだ。

 

ガスプロム天然ガス価格からしたら、どれほど高価になるのか分からないが5倍~10倍ほど高くなるのではないだろうか。

実際の所、普通に使用できる価格ではないだろう。

話は30年以上戻るが、石炭を液化もしくはガス化して脱硫装置を通して一般の燃料として使えるようにプロジェクトが立ち上がったが、天然ガスプロジェクトが価格や安全性、大気汚染に有利だとして全て没となった経緯がある。

 

そして、世界的に天然ガス採掘がはじまり、世界中をPLがウヨウヨと這い回ったのだ

其れら全て、ロシアとカスピ海周辺で安価に自噴するほどに出て来るのです。

 

嫌ロシアで西側諸国が拳を振り上げたとしても、天然ガスに代替される化石燃料は無い

そもそも、原油の油田の寿命は10年ほどですから新たに資金を投資して油田開発するしかないが2050年の脱炭素を目指した世界の西側諸国の言い分を聞いている中東諸国が油田開発に資金を入れて来るのか疑問が多い。

 

絶対量をロシアに多く頼り切った欧州諸国が、米英のロシアへのチョッカイで今回のロ・ウ戦争となったのだ。

米英以外のNATO諸国は対ロシア制裁を見直せば、話は付く簡単なことなんだが。

何故か、行きつく所まで行きつかなければ終わらない雰囲気となっている。

その間に欧州の天候不順悪化は続いていくのだから理解に苦しむ、欧州の政治家など次の選挙で落として、新たに話し合いをする必要が有るだろう。

そのタイミングではプーチンは既に没しているだろう。

 

次の世代に綺麗な地球を渡すというプロジェクトは何処に行ってしまったのだろうか!