この状態を「投機筋」はドルが弱くなると読んでます。
シカゴ先物市場の円ショートは急速に減ってます、円と立ち位置が同じスイスフランのチャートも表示すると
急速にドル買いのポジションを減らしている、5日のNY市場では債券の5年-2年
と10年-5年が逆イールドとなり、現時刻でも続いている。
実需筋のドル買い(資源輸入・石油やLNG)が大きい(発電の為)のでドル円へ直接与える影響は少ないのだが、先々アメリカの景気減速がはっきりしてくればドル円はピークを付けたと市場で捉えられる事になりそうだ。
これらの動きは投機筋である、実需筋を合わせたドルの強さはドルインデックス(多通貨)の動きを参考にする。
ドルを必要としているのは日本・スイスだけでは無いのは当たり前で、投機筋は一日の出来高の多い取引所で出来高の多い通貨を対象にしている。
投機筋の動きに遅れて実需筋が動くことが多い、時間経過でどの位の変化が出るかで実需筋のドル需要の強弱が分かるのだ。
さらに、インフレの鎮静化がアメリカの景気減速の結果だとはっきりした指標がでると
急速に株式市場は先行きを織り込む動きとなろう。
アメリカ株の初動は誰にも止められないだろう、付いていくしかない。
その前に(アメリカ市場の初動)ハイテク分野は下落が大きかった分だけインフレ鎮静化の恩恵を受けるなどと、ダウと違う動きが出る(5日の動き)、騙しという事だろう
******蛇足だがユーロインデックスです
憶測でしかないが、ユーロの立ち位置に変化が出ているのだろう。
ロシア産の化石燃料の支払いはユーロでは出来なくなっているようだ、そしてEU全体のGDPも落ちているのだろう、予測でしか無い。
******さらに脱線
ロシアは世界が何を言おうが、化石燃料を戦略として使う当たり前の事で、まさかそんなことは無いと高を括っていたとしたらEUの政治家はアホでしかない。
当たり前のポジショントークだろうとは思うが、そんなコメントは屁の役にも立たないだろう。
政治家の立ち位置を守るつもりでのコメントだと、捉えられているが有意義なコメントも発せられないほど立ち位置が悪化しているという憶測に繋がり「腹を読まれてしまう」だけの事です。
つまり、現時点でもドイツなどEU諸国は冬に備えてのエネルギー確保が出来ていないという憶測です。
その真反対に位置するのが、インドです。
実売価格120ドル/バレルとなっている原油はインド向けは80~90ドルと大幅なデスカウント価格となっているようだ。
ロシアとしては大歓迎でEU向けの原油はほとんどインドへ輸出されている。
80~90ドルと言っても、少し前は半額の40ドルほどがロシア産原油の価格で有ったのだだから、ロシアへの経済制裁はまったく効き目は無い。
少し前にUPしたブーメラン効果がEUを直撃している、グローバル経済がまだ残っている状態なのが今の世界経済なんだ。
EUだけでロシアへの経済制裁を、、、と実行しても抜け道や逆効果となる可能性も有る西側諸国が地球を支配しているのでは無い。
結果として化石燃料の価格高騰が先に歩き出してしまったということに繋がり、第三国の方が人口も格段に多いのだからロシア経済を潤す事に繋がる。
当たり前のロジックでしょう。
******ここからロシアの戦略を読むと
原油輸出好調を背景に天然ガスの輸出を絞ってもロシアの化石燃料からの収入に大きく変化が出ないとなれば、EUへの逆制裁に動く。
発電に欠かせない天然ガスをゼロとしてもロシアには問題とならない事になる。
ロシアの次の戦略であろう、徐々にバルブを絞りどの当たりでEUが困窮するか様子を見るだろう、既に実際にこの戦略は発動されている。
現段階は欧州大陸は初夏で気候も良く、暖房も要らない。
欧州大陸の夏は通常ならエアコンは不要でほとんどの家庭には未設置となっいいる。
この状態は3ケ月は続く、その間がEUの政治家が努力をする時期でそれを過ぎたなら冬は越せないだろう、それほどに欧州の冬は寒いんだ。
北海道より北にあるんだから。
言葉では理解しにくいのでこのサイトで日本と欧州の位置関係を見れます
https://www.hkk.or.jp/kouhou/file/no627_catalog.pdf
これで、どの位寒いか理解できるでしょう。
イタリアは南北で気質が異なり、北イタリア人はドイツ人に似ていると言われる。
こんなジョークが有る
「南イタリア人が北イタリア人へ質問した、人生の目標はなんだい?」
「一生懸命仕事をして温かい南イタリアで暮らす事さ!」
「南イタリア人は、そおか俺たちは頑張る必要はないのか!」
南イタリア人が働かないのは、こんな事のようだということだね。