昨日のアメリカ市場の急落は消費者物価指数(CPI)の上昇につきます。
この経済指標を受けて米10年債の利回りが上昇しました。
先っぽが、ちょいと上昇しただけですが市場の捉え方は「低金利は終了した」
という事なのです、この先まだ上昇は続くのかは分かりませんが、低金利は終了した。
ここがピークだろうという判断はあながち間違いではないでしょう。
チャートをよく見るとコロナショックで急速に利下げをした分は、終わったと見とれるのですね。
ここから、新たな金利水準を求めて市場は右往左往するのです。
FRBにしても、低金利を続けていくでしょうがアメリカの国債利回りはゼロにはならないとクドクドと書いてます。
世界のお金の運用をAAAで運用できるのは米国債だけですから、世界の資金の流入で潤っている状態を手放すことなどありえません。
誰が10年資金を運用して金利ゼロの債券を買うのでしょうかねぇ!
ダウの月足チャートです
移動平均線は24ケ月(2年)です。
月足との乖離が進んでいるのが分かります、素直に分析して乖離が大きすぎますよね
当然、何処かで調整が入りコロナショック前の株価に収斂すると予測できます。
コロナショック前のダウのPER=22.8倍でした。
このPERに直すとダウの値は27000ドルほどですから、もう20%下落すれば届きます
無理な値ではないです、何時届くのかは全く分かりませんがね。
米経済と米株式相場の乖離の原因はFRBの金融緩和が原因です。
日本も同様で「低金利+資金供給」ということです、何故そうなるのかの理屈は不要です、そうなるという結果だけは記憶にしましょう(理屈はおいおい書きます)
そして、何処かで出口(金利を戻し、資金供給を止める)を模索しなければなりません
ほっとくと「良くない投資先へ」「良くない方法で」資金を突っ込んで溶けてなくなるのです。
バブル崩壊ですね、例えると
手持ち資金「10」をレパレッジ10倍で100にして突っ込みます、30%の下落で
実物は7になりましたが、レパレッジ10倍なので3×10=30の損失が出ます。
手持ち10でしたので、結果はマイナス20(30-10)となり20の借金が残ります
手持ち10は溶けて無くなったのです。
バブルとなり崩壊した後は「大変な額の負債が残るのです」
澤上証券の澤上篤人氏が「バブルはいつか、必ずはじけるもの」とUPしてます
既に何度もの「バブル」を人類は経験しているのですが一向に無くなりません。
しかも、FRBは過去のバブルを次のバブルで清算しようと画策しているのですから
今回か次のバブルで金融政策の手段が尽きて、ガラだけが残る経済となるやもしれません。
終わり