株価にはいろいろな見方があり、それなりに裏付けもあります。
理論株価、適正株価、織り込み、先取り等々です。
それらのほとんどは「ボジショントーク」と思っていて間違いないです、ほとんどの投資家が騙されているのですね。
年末には日経平均が39000円になる、、、こんな記事がめだちました。
その昔、日本がバブルで湧いていたときに日経平均は10万円になると市場では騒がれていたのでした、その3ケ月後にバブルが弾けました。
当時、バブル崩壊が日経平均1/4にまで下げるとは予想だにしなかったが10万円まで上り詰めるのは無理だとは思ってました。
実しやかに、証券会社の外務員が話していたのは鮮明な記憶で残ってます。
話がそれました
株価の水準という考え方は長く続いている相場の中で多くの投資家により作られてきたものなのです。
日経平均のPERチャートは
日経225社の決算から導き出したPERです、経済ショックの時など企業が赤字に転落するとPERの計算ができないので、必ずしも100%正しいわけではありません。
このチャートを直近3年間で表示すると
ショック時などを除くと日経平均のPERは12~16倍の間を彷徨っているのです
直近の日経平均高値は30714円ですから高いということがわかります。
此処を買っていくなどもってのほかですが、此処を買わせなければプロ集団は利益が出ません!
何とか買わせようと、あの手この手を使い高値に嵌め込む算段をします。
その一つがポジショントークなのです、管理人に言わせれば「詐欺師」でしょう。
その中の冴えたる表現が「投資家の責任」という言葉です。
日経平均のような指数で計算すると、市場が認めているPERは分かりやすいです
個別銘柄となると、企業の成長性や利益率、人気度などで企業のPERは変わりますので同系の企業などを比べたスクリーニングなどを利用して個別企業のPERを定めなくてはなりませんし、あまり適した指標ではないです。
あまりに低い評価や高すぎる評価の時には水準訂正が行われるのです。
株価÷1株当たり利益(EPS)=PER
株価=1株当たり利益(EPS)×PER
さて、ショック時などで水準を逸脱した日経平均のPERは2年前後で水準が元に戻ります。
このシヨックですが、金融危機などのショックでは3~4年の時間が必要になりますが
金融危機まで到達しないショックは2年前後で水準が戻ります。
今回のシヨックが金融危機ではないという証明ですが、アメリカの銀行指数を参考にすると理解しやすいです。
KBW銀行指数というのがあります。
BKW:IND
この指数は100が正常値です。
経済にショックが加わると急落しますが、戻りを見ていると金融危機に繋がるのかが分かります。
今回は100に復帰するまでに1年で戻りましたから、その数か月前には金融危機にはならないと予想できたはずです。
これから導きだした結果は日経平均のPERはシヨック前の水準にそろそろ戻るだろうということですね。
当たり前ですが39000円には到達しません。
逆に39000円に達するようになるには何が必要かと言うと「日銀が更に金融緩和をする」という事です。
それには日本が経済ショックの二度目が必要です、コロナ変異株で日本がロックダウンに至るような重大なインシデントが必要になります。
このシナリオはAプランです。
「コロナワクチンで日本の感染者数は減少し経済は元に戻っていく」というシナリオです。
但し、日経平均の水準などはAプランのコロナシヨック前です、そこから疲弊した家計のバランスシートの修復には数年の歳月が必要でしょう。
財政出動が無ければ、日本株の水準はPER=12倍の水準まで低下していくこととなります。
日本株は日銀が買わなければ水準は過去と同様ということです。
13日の相場ですが、市場は日銀の買いが入るのかどうか11時当たりまで様子見でしたが、日銀の買いが見られないということで後場は下げ足を早めました。
日本株市場は日銀というクジラによって歪められていたという証拠となるような取引でした。
これからの日本市場は新たな水準を探して上下を繰り返します、コロナワクチンの接種や日本企業の決算発表を見ながらですが。
******13日に日経平均PERは正常値の範囲内にはいりました
自立反発をするはずですが、このPERの値が正しいのか市場は何度も底値を叩いてから本格的な上昇を始めるのです。
それがWボトム、トリプルボトムというテクニカルチャートです。
市場は2020年3月に大底を付けて一度の調整も無く、Wボトムもありませんでした。
これはかなり異常なことです、管理人の考え方は「この相場は作られた相場だ崩壊の危険をはらんでいる」、、、、、管理人の私見ですから信じないように。
管理人は未だにこの相場は崩壊するのではないかとチキンハートが続いています。
相場崩壊のトリガーが分からないので、相場崩壊の真偽は付きません。
結論は未だに崩壊するかどうか、悩んでいる状態です。
日々、相場崩壊のシナリオを考えながら楽しく市場ウォッチしているのです。
ボケなくてよいでしょ!