現金が無価値になる日

過去何回かハイパーインフレを書きました。

ジンバブエハイパーインフレでは

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上記のお札は100兆ジンバブエドルです。

円換算出来ませんがね、

******今はベネズエラ

ハイパーインフレとなっています。

2018年8月21日より、デネミ(デノミネーション通貨切り下げ)を行い、それに伴ってハイパーインフレが発生(170万%)して通貨がほぼ無価値となり米ドルが変わりとなって流通している。

www.youtube.comベネズエラの外貨獲得の手段は石油であるが、米の経済制裁ベネズエラ原油の輸出が激減、米国内のベネズエラ資産凍結も重なり経済危機となった。

ベネズエラの国内政治に関しては色々な情報があるが、世界経済への影響は少なくかつあいします

 

******無価値とはならなくても

ある程度のインフレになると考えるのは普通の事です。

FRB、日銀、ECBの世界三大中央銀行が無制限の資金供給を行っている現在、ほぼゼロの金利と合わさってお金の価値が棄損しているのは事実です。

それなのに各国国債の利回りを低く抑えている中銀の金融政策は金融市場に圧力差が生じている。

 

******米国債の利回りに不満(安すぎる国債

当然、買われなくなります。

金利は上昇して行くのはセオリーでしょう。

 

日本国債のように日銀がほぼ全て買ってしまえば

ゼロ金利を続けることが出来ますが、国債のマーケットは棄損してしまい一般参加者が居なくなります。

財務省国債を発行して日銀が買う(日銀がお札を刷って買うわけです)

当然、財政ファイナンスということなんですが

説明

中央銀行が通貨を発行して国債を直接引き受けること。 「マネタイゼーション」とも呼ばれます。 日本では、極端なインフレを引き起こす恐れがあるとして、財政法第5条によって特別の事由がある場合を除き中央銀行(日銀)による国債の直接引き受けは禁止されています。

 

日銀は法律の抜道を作り、買っている。

方法は取りあえず、銀行に買わせて翌日に日銀が買うという筋書きです。

仮に、日銀が財政ファィナンスを中止すると金利急騰します。

 

金利を低く抑えると、お金の価値が棄損します。

金利も付かないお金です、何にかに変えて棄損して行く価値に対抗したいと考えると「金、銀」や

原油、その他貴金属」が相場が上昇します。

お金の価値が減るのでコモディティ価格が上昇するという筋書きですね。

各国中銀の金融政策がこれほど長く続いたことは過去有りませんでした。

そして、現在は大成功というわけです。

 

結論は、市場が心配し始めているのです(金融政策を続けて行けるのか?)

 

ロイターでは

jp.reuters.com

世界の投資資金は「これらの兆候を見守っています」

コロナパンデミックが終わり、経済が再開して緩和した政策を巻き戻しが出来るか。

第一段階のパンデミックが終わる予想が見えてきたのですから、

第二段階の経済再開と第三段階がほぼ同時に動き出す予想が生まれつつあるのです。

 

******VIX指数は

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2020年コロナショックからVIX指数は20が底に変わりました。

それまでは10~13が底だった値です。

警戒しているのは間違いないでしょうね。

 

世界には溢れるほどのお金が有り余っています。

それでも必要な所にまだ回っていないという。

イエレン財務長官は

「われわれにできる最も重要なことはパンデミック(世界的大流行)退治と米国民への支援、経済を成長させて将来の世代に恩恵となる長期的な投資を行うことだ」

「足りないより、多い方が良い、困窮している人に十分に届くように」

と、発言しています。

 

麻生太郎大臣に爪の垢をご進呈してあげようと思うのだが方法が分からない。

 

金利上昇ともなれば金融緩和は続けられません、

世界の投資資金は緩和が続くかどうかが分かれ目なのは誰でも理解しているところです。

 

******ローレンス・サマーズ元財務長官(現ハーバード大学教授)はFRBが来年末までに利上げに追い込まれるとし、1970年代を例に難しい状況に陥る可能性を指摘した。

 

「私は利上げが2022年末までになされると予想している。・・・
インフレとおそらく経済の過熱によってそうせざるをえなくなる。
経済再開がうまくいけば特に財政政策が燃え上がり、正常な金利でも良い、となる。

 それはとても困難な変化になる。
デフレ防止に一辺倒、社会的平等の推進に一辺倒のFRBのコメントからは、それが見えてこない。
FRBは、自分たちが向かっている時代を認識できていない。」

 

******日本経済は

少子高齢化でデフレ経済です、日銀はお金をジャブジャブにしてデフレの進行を止めようと躍起になってますが、そもそも国内で資金需要が無い為に供給した資金はドルに変わり米国債へ投資されています。

円売りドル買いとなるので「円安方向ですね」

このまま永遠に続くなら問題はありませんが必ず巻き戻しの時期は来ます。

ドル売り円買いとなります、既に日銀の緩和は10年予も続いているので、莫大な金額が海外へ流れているのです。

この巻き戻しによって超円高を予想して為替が65円/ドルとなる見解を示している会社が存在します

 

その時期は2023年から2024年と見ているようですが、ドル円の変化は通常10円~20円/年が過去のパターンでしたから2022年当たりから動き始めないと予想には届きません。

 

しかし、日銀が誰に資金を提供しているのだかねぇ貧乏人には一銭たりとも回ってこないよねぇ

 

日本政府の政策は弱者切り捨てと理解しよう。

 

******何がトリガー(引き金)となって

緩和された状態から巻き戻しが始まるかは分かりませんが、

岡崎良介氏がマーケット・ディパー(新番組)で

取りあえず米10年債を見ていれば、、、と

youtu.be

******ここからは私見です

世界がパンデミックから立ち直るとシナリオは二つ用意されてるようです。

@ローレンス・サマーズ氏の予見通り

金利上昇は緩やかで株式市場が耐えられるシナリオの上昇率に収まり株はしばらく上昇サイクルが続く。

 

管理人に言わせれば

「上がるか下がるか」だけのことでして、理屈は後付けなんだろう。

 

ちょうど中間の高値を維持するゴルディロックス相場の可能性は少ないのでしょう。