話題になっている中央銀行の「金」購入

豊島逸夫氏のコラムから

gold.mmc.co.jp

 

西側を除く世界は「アメリカの制裁を無効」とする方法の一つとして「金」準備金を増やしている。

 

2022年の調査だが

スイスの輸出入統計によれば、中国には160トン、インドには80トン、トルコ62トン、サウジアラビア20トンと、膨大なゴールド現物が輸出されている。

 

特に、トルコの中央銀行は19位にも関わらず「ゴールト」を買い求めている。

アメリカに立て付くには「ゴールド」は必要だろう、アメリカのロシア制裁には反抗しているのだから必須なのが「ゴールド」だろう。

 

金価格が高騰しているところへ、金先物を売っていた西側投資家達である。

安くなった「ゴールド」の現物を東側諸国が買い漁り世界最大の金先物市場であるニューヨーク商品先物取引所COMEX)の現物倉庫からも大量のゴールドが東側諸国へ流れている。

 

ゴールドは、現物として東へと流れているのである。欧米の短期的投資家がペーパーゴールド(先物)や金融商品としてのゴールド(ETF)を売っているために、現物投資家は現物を買っているのだ。

 

インフレヘッジの為だろうと推察されていたのが2022年の事であるが、2023年になりそれだけでは無いと「世界のコモデイティ投資家」は色めきだっている。

金先物を売ると、期日には買い戻す必要があるロールオーバーという手段もあるが手数料は必要になる。

先々の相場を見ながら手段を決めるが相手が「中央銀行」となれば、簡単には売らないだろう。

ゴールドの現物が十分にあれば問題は無いが、産出量は決まっているので先物を買い戻すしか方法はない。

これに目を付けたCTA(商品投資顧問)です、世界一の投資資金を持つと言われているCTAが参入するとゴールド市場はもう一段の上昇も有りえます。

 

中国人民元が中東の原油決済通貨として台頭してきたからなんだ、BRICs通貨の前段階として人民元というわけです。

そして、通貨的には信任が薄い人民元は「上海協力機構」によりコモデテイティと交換が出来るようになっていて人民元の後ろ盾となるようだ。

 

******推察でしかないが

ドルが強い、もっと下落していても不思議ではないのだがアメリカはインフレです。

通貨的にはインフレ経済は通過が下落するのが普通なんだ。

さらに、コロナ緊急対策で膨大なドルを放出したアメリカですから何処かでドル安となるのが普通なんだがねぇ。

とはいっても、グローバルサウス・東側諸国と対立している事からしてドルは防衛しなければなりません。

それがドル基軸通貨なんだが、そもそもアメリカはドルを基軸通貨としての「世界標準」を維持するつもりは無い。

 

ドルを戦略的に使用し、ドルを武器化していると世界の多くの国が認識してい。

当然、ドル離れは起きるのです。

 

ドルは基軸通貨として世界が守っていれば「なんの問題もなかった」だろう、それにはアメリカがドル信頼を受ける様に行動するのが本筋だ。

アメリカは通過発行益を謳歌していけただろうに、何故に「金のなる木」を手放すような振る舞いに出たのだろうか、梅田政権の稚拙な振る舞いは世界に知れ渡ってしまった

 

もう、ドル離れを止めることなど出来ないだろう。

世界の国々は「知的」に「経済的」に「戦略的」に台頭してくるのだ、アメリカだけがトップでは無くなる。

 

さらに、イスラエルの暴挙は中東との確執を増すだろう、かなり危うい位置に居るイスラエルです「明日にでも」イランと戦争(核戦争)となっても不思議ではないのです。

 

これらにより「ゴールド」を準備する中央銀行の姿勢がある程度わかって来た、地政学的リスクなどが軽減すれば「ゴールド」現物は売られるだろう、当然価格は下落する。

その日が来るのか、今は全く見えてない。

 

中身が見えにくい「世界政治」です、ドルインデックスでアメリカの強さがわかりますね。

 

西側諸国以外は「BRICs+の通貨」を新たな準備通貨として「自国通貨をバスケット」にいれて、通貨発行益を享受できるようにすれば新たな準備通貨として流通するようになるだろう。

 

つまり「BRICs+の通貨」に参入する国が増えれば「通貨」としての安全性が増すことになる、それにはデジタル通貨が必要な条件でしょう。

BRICs通貨」として発足して、デジタル化を明記すれば発足として十分ではある

それには、後ろ盾として「ゴールド」の準備は納得できます。

 

ブツ切りとなっているニュースを繋ぎ合わせると、見えて来る世界はあります。

決定的に因子が不足するのは仕方ないだろう。