それだけでは無いだろうが、過去の利上げを思い出すと利上げ終了前のタイミングで買い方が動いたのは事実でしたが、FRBの利上げ終了のタイミングの織り込みが早すぎだろう。
そもそも、インフレを閉じ込めるのが目標なんだから今回のCPIのインフレ率は高すぎという事です。
******実際は「方向が間違っていても付いていく」のが相場の付き合い方としては正しいのだが、何処まで上昇するか?
それが「肝」、チャートを確認すると
三尊天井が出来る可能性+出来高に変化が少ない。
過去の大底のタイミングでは個人投資家が始めに動く、その後数ケ月遅れて機関投資家が動くのがアノマリーでした。
機関投資家が買い出動しなければ相場は短期で終了しました、チャート的には月足でテクニカルに現れるのが普通です、MACDやストキャスなどが月足でGCします。
機関投資家と言っても様々です、ヘッジファンドは動きが早いが年金基金などはアロケーションが決まっているので、その比率を変えて買い出動するには時間がかかります。
例えば債券50%+株50%のアロケーションを変えて40%+60%とするには簡単な事ではありません。
日本を例にすると今期のアロケーションを変えるのはほぼ不可能で、2023年4月になり始めて作業する事になります。
******ファンダメンタルズ的に俯瞰すると
CPIが予想より低下した、、、と大騒ぎするのは投資では無くトレードなんだ。
投資として見るとCPIの7.7%というのは立派なインフレです、そのインフレ退治にFF金利は4%を超えて行くわけですから、企業側からすれば過去に借りたお金(ゼロ金利近くで借りて借り換えすると4%の金利支払いが付いて来る)
企業利益から金利分が減る、当然株価は下落するのが普通なんだ。
自社株買いを借り入れで賄った企業は金庫株(自社株を消却してなければ金庫株)を売りに出すか、借入金を返すことになる(借り換えを含めて)
ここまで、ゼロ金利で資金はいくらでも借りられるといった経営に企業は甘えてきた。
金利上昇は打算的経営の終焉ということになる、世界的インフレで企業の今までのビジネスモデルは破綻したのだ。
FRBが利上げを始めて日が浅い、これからが企業にとって金利の圧迫がはじまるのだ。
如何に市場経済と実物経済が乖離しても関係ないとしても、企業利益が圧迫されるのだから相場は織り込む動きとなる。
とはいえ、目先株価が上昇するほどに活況をていしたなら付いて行くか迷う所だろう。
自身のポートフォリオがどうなっているかが問題なんだ。
管理人が売り方から買い方へ変わるとしたら、「月足のGC・二番底の確認・セリングクライマックス」などの幾つかが確認してからの事です。
******FRBバランスシート最新
******MBS最新
という結果です、判断は投資家自身という事ですね。
******ミシガン大学期待インフレ率
期待インフレ率が下落しなかった、アメリカ国民は既にインフレに馴染んだ?
FRBとしては、これは恐怖です賃金上昇が止まらない事に繋がります。
さらに5年先の期待インフレ率は
管理人は5年先の意味を見出していないのだが、しばらく先のインフレ率という観点ではインフレの低下という意味合いでは落第点ということだろう。
さらにミシガン大学消費者信頼感指数は
CPIほどに騒がないが、確実に悪化している。
相場は買い方が絶対的に多い、今は相場上昇の地合いなんだ都合が悪い指標は無視という強欲が働いているタイミングだという事で結論でよいだろう。