権威の象徴であるFRB議長としては異例なことなんだが、過去にはマエストロと言われたグリーンスパング議長が0.5%の利上げを急に行って「ゴメンナサイ」しただけです
******パウエル議長はラジオ番組のインタビューで
インフレ率が2021年に急上昇し始めたことを踏まえれば、今年3月より早い時期に利上げを開始するほうが「好ましかった」だろうと認めた。
今、FRB当局は利上げを急ぐ準備をしている。
バーナンキ議長時代から市場との対話を重視して来た、0.25%以上の利上げを行うにはそれなりのコンセンサスを作らなければならなくなっている。
更に、0.75%の利上げとなればFRBは市場だけでなく全世界に向けたコンセンサスを準備する必要になる。
話は前後するが当初利上げを歓迎して銀行株指数は上昇したのだが、現在アメリカの銀行株指数は不況入り寸前となっている。
日本では利上げ歓迎となるだろうが、アメリカでは急速な利上げは銀行に不利益となるという事がこの指数から確認される。
FRBは今回の急速な利上げでもソフトランディング可能との見解を示している、当たり前だろうハードランディング予想などしたものならアメリカ相場は暴落するのだから
しかし、銀行株指数は疑念を持っている事をこの指数は如実に表している。
銀行株指数が100を切ったなら、市場はより疑念を深める事と成ろう。
******問題は銀行株指数だけでは無い
金利に敏感なのはリート指数もより敏感に反応する。
リートの説明から
不動産投資信託(REIT)は、公衆から調達した資金を不動産投資する金融商品の一種
不動産の価格上昇中にも関わらずピークを越えている、つまり金利上昇に追いついていないという結果を示しているのだ(リートの利回りが金利上昇に負けている)
当然だろう、FRBは経済に中立な金利にまで上昇させて更にそれ以上の経済を冷やす金利まで誘導しようとしているのだから。
そうしなければ、インフレは収まらない。
アメリカ相場は下落するだろう。
誰かインフレはピークを越えたので相場は底を打ったとかコメントしたが信用すると痛い目に合う。
FRBは最終的にどこまで利上げするか決定していない、地区連銀総裁は様々な見解を述べている、何時もの事で市場に探りを入れているだけの事なんだ。
つまり、何処まで上げていいまやら分かっていないという事です。
NASDAQ市場はすでに崩壊した、ハイテクを代表したアークイノベーションETFは
行って来い相場を通り越してコロナ不況にまで崩壊してしまった。
低金利で上昇し、金利上昇で崩壊したという結論で正しいだろう。
******直近6ケ月のアメリカ株指数を比較すると
最高値からの比較ではないので下落率的には少ない、比較するだけの資料です。
******パウエル議長が「ラジオのインタビュー番組」という所が重要です
アメリカでは様々な理由でテレビを見ない(文明を拒絶・テレビだけ拒絶など)人々が存在しています、しかしラジオは聞いているのですね。
その方達に向けてFRBの姿勢を伝える必要がありますロイターは分かっているのですそれ故に報道として取り上げたという事です。
これからアメリカ経済は怒涛の年を迎えるぞ「シートベルトして耐えろ」との事です。
******FRBはこれから
アメリカ国内経済を冷やすのですからS&Pはまだ下げるでしょう、ダウは世界企業の銘柄です、此処が下げたら世界経済も危険という事で日本株も巻き込まれるでしょう。
これからQTが始まり、同時に利上げもするのです。
相場に付いていけないのなら様子見でドカンときたら少しづつ買うという戦略がベターでしょう。