VIX指数の元になるS&P500のチャートは
前回の安値6月16日のVIX指数値は「38.67」でした、昨日の急落の値は「25.56」
注目されていたジャクソンホールでのFRB議長のスピーチですし、アメリカ時間内の事ですから株式市場の下落が始まり、ヘッジ少ないのが不思議です。
VIX指数またはCBOEボラティリティ指数とは、シカゴ・オプション取引所が、S&P 500を対象とするオプション取引の満期30日のインプライド・ボラティリティを元に算出し、1993年より公表しているボラティリティ指数。
******今まではVIXだけ頼りでしたが
最近ではVVIX指数もあります(VIX指数の先物)そしてVVIX/VIXのチャートも有ります。
https://jp.tradingview.com/symbols/CBOE-VVIX/
VIXの先物であるVVIXも動きが悪いです。
******いろいろな説明が有りますが
アヤフヤでよく分かりません、投資家の行動がVIX指数の急上昇を引き起こすのですから、どの様な行動に出ているかが分かればVIX指数の急上昇の意味がわかるでしょう。
説明では、こんな事が書いてあります
S&P500のオプションのアット・ザ・マネー(ATM)とアウト・オブ・マネー(OTM)のBID/ASKから算出された指数です。
なんのこっちゃ。
投資家が売ることができる価格を「BID(ビッド)」
投資家が買うことができる価格を「ASK(アスク)」
板の右左の数字です、難しくもなんもない。
暴落しそうな時には、オプションの遠い値を狙います(SP500のオプションの値から遠く離れた権利行使価格を買う、それも大量に)遠いほどオプション価格は安いです。
普通なら、そんな価格には到底届きません。
オプションの売り手に無駄金を与えるようなものです、しかし相場が暴落しそうだと
ひょっとしたら、トンデモナイ遠いオプション価格もイン・ザ・マネーに(利益が出る)なるかもと買うのです(欲だけの博打だね)
管理人も昔は日経平均の暴落にかけてトンデモナイ価格のオプションを買いました
例えば1万円の日経平均の時に、7000円(3000円暴落)に賭けるのです。
当然、そんな価格にはなりませんからオプション価格は5円とかです。
これが、暴落すればン百円になります。
まぁ、博打です。一回も当てた事は有りません(笑笑)
宝くじみたいな感覚で買いました、全損です。
仕組みは簡単です。
という事で、今回のVIX指数の上昇は少ないのは遠い価格には到達しないだろう考えているというのが普通の見方です。
憶測ですがVIX指数の上昇が鈍い、考えられる事は
@ヘッジファンドなど大量に買い持ちしている投資家は既に逃げていた(大量に売れば暴落するのでオプションでヘッジします)もしくは先物を売る。
という事で逃げ遅れたのは個人投資家では、と考えられます。
@いやいや、暴落は一時の事で初動は大した下落ではなかったので売りそびれた
後から、売り急いだ。
@やってはいけないナンピンに賭けた。
下値は遠くないと呼んで、売り方ではなく買い方として安値を拾うほうへ冒険した。
@週末で相場の点検が間に合わず、オプションのヘッジが遅れた。
@テクニカルで見ると75日移動平均線の4000Pで止まるように見える、その後反発するだろうと高を括ったかもね。
さて、どうなるか。
管理人のシナリオは、まだ1552を買い増しできるだろうと19日の買いが少なかったのだ。
お小遣い程度しか買えてない、月曜日の寄り付きを見て利確するか少し温めるか決めます。
終末の間にアメリカでパウエル議長のスピーチの分析が出て、其れが日本市場のオープン前にアメリカ株の先物として現れてきます。
その値が大幅にマイナスに沈んで居たらもう一日下落するかも。
取りあえずは、株式市場の参加者の見立ては間違っていたという結論でした。
サマーズ元財務長官が大当たりという結果ですね。
頑固じいさん、なかなかですがね。
******テレ東BIZ
エミン氏が出演してます、動画の最後に日経平均の予測があります。
えっ、という予測ですがその時の井出慎吾氏のお顔が。。。見てのお楽しみ。
******過去のオイルショックなどで
原油価格が上昇するとインフレに繋がる事が多かった、今回は原油・石炭・天然ガスと全てのエネルギー価格が上昇している状態は誰もが理解していることです。
それでも、インフレはピークを付けた(原油価格が少し下落)とかFRBは利下げするだろうとか、不需要期なのにインフレは落ち着くとか、根拠が無いほど薄い期待で株式市場参加者は相場の下落は終わったと思う理由がまったく理解不能です。
更に、EVが全盛期となるような報道が世界を席巻していた。
このブログで、電気が足りない状態でEVなど有りえないとコメントした、そもそも中国で全てのインフラに手を抜いた状態でEVなど中国政府の無能を去られ出したようなもの。
欧州でも同様で、ついに電気が足りなくなったEVなど現時点ではありえないでしょう
インフラの整備なしにEV自動車を語るとは、と呆れていた管理人です。
このように、今の政治家は全く未来が見えていない。
そんな状態でも「未来図を高々と掲げる」、ロシアへも同様で「天然ガス」が止められる恐れも関係なく、ロシア非難で拳を挙げてプーチン非難を言うのです。
20年もの間大統領の職についている狡猾なプーチンが舌戦に乗るわけが無い、粛々とエネルギー、食糧、肥料などを絞るのは見えていたはずだ。
CTA(商品投資顧問)は天然ガス先物を大量に買っている、当たり前に価格が暴騰する
CTAのコメントは「嫌ロシア政策を取れば天然ガス価格高騰は見えていた、それでも嫌ロシア政策を取るのだから、CTAが先物を買って価格上昇となったとしてもCTAに落ち度は無い」。。。。
こんな政治家では投資出来る環境など、当面有りえない。
投資環境が良いとされるには「為替が落ち着いている」「エネルギーが安定的に供給」「世界政治が安定」「サドンデスリスクを吸収できる経済状況」
何一つ、投資出来る環境が無いにもかかわらず株式投資家は相場は底を付けたようなコメントが経済ニュースを一時的に席巻した。
それらの元凶はお金がまだまだ余っているという事だろう。
FRBはQTを強固に実施してお金を絞らなければインフレや訳分からない希望を打ち砕けないだろう。
管理人の見立ては
FRBはQTの効果が分からないのだろう、過去QTなどほとんど無かった事ですしね、利上げを強固に実施すればOKでは無いだろうかと言う事で0.75%までやって見た所が今の現状だろう。
しかし、0.75%の利上げでもインフレの強固な部分「家賃」などの住居費には歯が立たないのが理解出来た所なんだ。
単なる利上げだけでは、もう寒くなる現状と合わせるとインフレ鎮静化には効果が薄くなるタイミングになる。
QTを強固に進める前に、市場へのメッセージは必要だという事が今回のFRB議長のスピーチとなったのでは。。。
おまけにFRBにとってアメリカの雇用状況が良いという後ろ盾が有る、強気の金融引き締め政策をとっても急激な雇用悪化にはならないだろう。
やるにはチャンスなんだ、此処を逃したら金融引き締めなど出来ないしインフレ退治も出来なくなる、最後のチャンスと踏んだはずだ。
******考えるとか株式市場の軟弱さが見えて来る
過去、株式市場が暴落したらFRBが助け船を出していたのが株式市場を甘やかしたという結果だろう。
そんな親掛り的発想が株式市場を席巻していたのは事実なんだ、日本株の投資家からしたら羨ましく見ていた。
FRBはそんな軟弱な株式市場の投資家を突き放す必要が出た、インフレ悪化という経済事象であるのです。
VIX指数の上昇が足りないのは「まだFRBの救済があると考えているのだろうか」
こんな解釈も出来る19日のアメリカ相場の内容でした。
22日の寄り付き前が最大の注目になるはずと見ています。