0.75%の利上げで済んだのは市場にとってはありがたい事なんだと、FRBの刷り込みは大成功でした。
パウエル議長の会見から相場は更に上昇した、0.75%の利上げから相場の上昇を見たパウエル議長のお顔は自信に満ちていたようざす(フル・コンフィデンス)と言うのは当たっていたようだ。
******三日天下とならなければ
相場は、更に上昇するだろう。
相場が何処を(どのタイミング)を見ているのかが大事なんだ。
短期で見ているのか中期で見ているのか、今始まっているアメリカ企業の決算を見ているのか、世界経済の減速を見ているのか。
様々な所を見ているのだが、「相場の柱はどれだろうか」ここが大事な所です。
前にUPしているが、相場が間違った方向に進んでも取りあえずは付いていく(長い物には巻かれる)というのは大事なんだ。
仮に、これからアメリカ経済がリセッションとなるにしても、FRBのコメントはリセッションにはならないと宣う。
当たり前のことだ、FRB議長としてそんなコメントは出せやしないのだから。
市場は分かっていても、取りあえず相場を上昇させたいしFRBとしてもこの先リセッションとなって相場が下落しても良いようにノリ代が欲しいだろう。
両者の思惑が合致したという事なんだ、それは様々な所に現れて来る。
アメリカ市場が下落した後に買いが入り相場の回復が見られる、などという事だ。
債券価格が上昇(利回りは下落となる)、本来は株式市場から資金が出て債券に流入するのだが、株式市場も上昇したとなると本来の逆相関は否定されたということだ。
幾つもの辻褄が合わない現象を捉えて、「ん」となれば相場の行方が見えて来る。
少しの収斂で分かるようになるだろう。
******27日の経済指標
アメリカの在庫が増加している、既に報道は増加の予想を出している(小売りが不調)で企業在庫が増えて行くだろうとね。
MBA住宅ローン申請指数のトレンドは下落方向
アメリカ中古住宅販売成約指数
コロナショック以後に変化が出ている、2019年以前にはトレンドが見えなかった。
つまりアメリカの中古住宅販売は堅調が続いていたという事なんだ、それがコロナで大きく変わり、そしてインフレで更に大きく変化している。
ここ数日の経済指標が物語っているのはアメリカ経済は既に変調しているという事だろうパウエル議長やイエレン財務長官が何を語ろうとね。
******アメリカの超長期の金融緩和は
市場経済と実物経済に格差をもたらした、言い換えれば「お金持ち」と「貧民」が住んでいるアメリカは別な国だという事なんだ。
そもそも住んでる地区も異なれば、通うお店も違う、食べ物も、買い物するスーパーも異なる。
アメリカの高級マンションに入居するには、住民の賛同が必要です。
お金が有っても、それだけでは入居出来ません、今住んでいる人々に変化を与える有名人もダメです、排他的ということですね。
そして、アメリカ政府はお金持ちの為に政治をし経済を司る。
そして、格差が耐え切れないほどに拡大した所へコロナが発生して大量の資金をバラ撒いた。
お金持ちには不必要な救済資金ですが、貧民はすぐに使います(ハンド・ツー・マウス)当然の結果ばら撒いたお金は実物経済へと流入することになる。
結果はインフレなんだ、それまでの金融緩和はお金持ちに資金が届いた。
不必要なんだから投資に回りブランドバック・高級車に化けるインフレとは程遠い世界の話だろう、コロナ救済資金は実物経済へと向かったのはあたり前の事ですが、お金持ちのFRBには理解出来なかった。
金融緩和したお金とコロナ救済資金が齎した社会現象の差を全く理解出来ない、それがインフレは一時的とかのコメントに現れたのです。
アメリカのお金持ちはお金を使う店舗も商品も全て貧民とは異なる、コロナショックまでは貧民御用達の店舗にはインフレを起こす十分なお金は供給されていなかった。
コロナ救済資金が、貧民御用達の店舗へ急激にお金が回る当然インフレとなる。
******大きく分けてアメリカ経済は
お金持ちと貧民とに分断された時代が長く(40年間)続いていたという結果が見えて来た。
分断された経済構造は「必ず何方かが歩み寄る」、それが次にくるスタグフレーションなのかはまだ分からない。
但し、このままの経済構造は世界的不均衡が増長される事となるだろう。
政治的に不安定となり「戦争」という結果に繋がる、過去の歴史は伝えている事なんだ
白人の割合は低下し続けている、何時かは白人優位な政治が終わるだろうが、それは人種構成が更に白人比率低下が必要だろう。
その走りが来るのだろうか、コロナが収束見通しが立たない現在において貧民へ供給したお金を戻す政策(税金で)は取れないだろう。
当然、インフレの鎮静化は遅れる。
お金持ちの資金を税金で絞るのはサマーズ氏が提言している事なんだ。
それでも、分断されたお金の構造は解消されないだろうがインフレには効果は有るだろう、少しだけ。
******これからGDP速報値がでる
新規失業申請者数も出る、予想は変化少なし。
相場に影響を与えるのは29日の雇用コスト・個人取得収支・PCEデフレーター・ミシガン大学消費者信頼感指数だろう。
そして8月に突入となる。