ロシア産天然ガスの逼迫状況
量的、輸送的な状況は全く分からない。
スポット価格で、予想するしかないアメリカヘンリーハブでの取引価格のチャートです
ルイジアナ州にあるPLが交差する場所での取引価格です。
ここで、買ってから欧州へ運搬すると8ドルほどになってしまう。
通常なら2ドルほどで取引出来るが4倍となるのだ。
ロシアから天然ガスが供給されなければEU圏の経済は破壊的状況となろう。
天然ガスの取引は施設+設備(PL、ホルダー船)が必要で簡単には運搬、貯蔵は出来ないのだ。
欧州のPLはロシアとノルウェーが独占している、ロシアのNS2は稼働していない。
ロシアと取引出来なければ致命的にエネルギーが足りなくなるのは分かり切った事です
EU首脳は自国民にもこれらのリスクについて説明をしていないようだ、
そお、勝手にロシアのPLを使用できないのだから。
新たにPLを敷設などは10年以上の年月が必要になるのだから、無理な相談なんだ。
******いったいEUの首脳はどんな政治をしていたのか
MATOの力を誇示してもエネルギー+小麦などの主食+肥料をロシアに握られていて
全く安全保障を考えていなかった。
それにドイツは自国経済を中国へ預けたような対中国貿易で経済活性化を進めたのだ。
イギリス以外のEU先進国は怠慢だったと解った、しかし分かっても代替案は無い。
さらにオランダの生産量の半分を占めるフローニンゲン・ガス田が2025年までに閉鎖と決まっているのだ。
しかし再稼働の気運が高まっているが、このガス田では10年前から地震が相次いで閉鎖と決まっていた。
ガス採掘により誘発された地震では地域住民の移転を再度検討するしか方法は無い。
******北海油田は枯渇しつつある
1960年英国が開発開始してから150基ほどになった油田の総称です、古い井戸は枯渇しつつあるが、新しい井戸の開発が急がれる。
しかし、場所的に高緯度で天候が悪く開発も古い設備の解体も資金がかかるのだが、ロシアの供給に不安が有る限り、早急な対策も必要となるだろう。
前回のブログでの通りにプーチンの寿命との綱引きはEU先進国の苦悩がにじみ出る所だろう。
ロシアとの経済交渉、停戦交渉などこれらを実現できるEU首脳が思い浮かばない現実はNATOのトップのアメリカの苦悩だろう。
バイデンが出てきたら、話は終わりになりそうだし第三次大戦にも繋がろう。
それが分かっているアメリカなんだろう。
******フランス大統領選挙
4月10日開始で24日終了、マクロン氏有利との現地報道だが、どうだろうか?
新たな指導者ではプーチンとの親交も無いだろう、フランスの人々は誰を選択するのだろうか気になるところだ。
マクロン氏からすれば、ロシアとの交渉を投げられそうで敗退したほうが楽だとも考えているだろう。
欧州の苦悩は始まったばかり、落としどころも現時点では見当もつかないようだ。
急転直下、和平となるにはプーチン動向がカギとなるのは間違いない!
誰が引導を渡すのだろうか、いやいやキリスト教なので引導では無い。
神様がお決めになる。