戦闘状態に入れば

相場は底を打ちます、「核戦争」にでも発展すれば別です。

歴史的に近い戦争だとアメリカがフセイン政権打倒の時も同様でした、近況を伝える外電で相場は暴落したのですが、戦闘状態で元に戻しました。

 

フセイン政権が「あっと言う間に崩壊しました」、相場は元にもどりました。

今回はアメリカにとっては「距離の遠い戦争」でしかもアメリカ軍の派兵は無いというのがコンセンサスです。

 

アメリカ相場が暴落したのは、戦争を知らない投資家が騒いでいるだけでしょう。

 

******この戦争は根が深い

おまけに欧州は人種の坩堝なんだ、古くは「チェコスロバキア」という一国でしたが、現在は「チェコ共和国」と「スロバキア共和国」に分かれています。

人種はチェコ人とスロバキア人、両民族が対等に政治・経済を分かち合えば続いていたであろう、しかし必ず有利に利権を占有する(これが人間の性)ので紛争となるのだ。

 

しかし、チェコスロバキアは[ビロード革命]の後にビロード離婚となった、大きな紛争なく、あれよあれよと離婚(協議離婚)したのです。

 

ウクライナNATOとロシアの代理戦争に近い、欧州の列国は西側自由圏の仲間入りをしたいと望んでいる(国力の差)、しかしロシアから支援を受けているロシア語が母国語の民族は利権を失う事に繋がる(ロシアの援助)

 

そして、ウクライナ現政権は反ロシア勢力なんです。

ウクライナが分割状態にあればウクライナNATO入りは不可能です、歴史を遡り1999年3月にポーランドハンガリーチェコNATO入りが正式に承認されてます。

 

ウクライナNATO加盟国及びロシアとそれぞれ国境を有する事になった、ウクライナソ連末期の共和国主権宣言以来、中立・軍事ブロックの外に立つことを標榜しており、この二つの勢力の間でウクライナがとる安全保障政策は、NATOとロシアの両者にとって極めて重要な意味を持つ。つまり、ウクライナの動向は欧州安全保障の重要な構成要素となっている。

 

ここでウクライナNATOに加盟したらロシアは国境線を直接NATOと相対する事になります。

 

NATOは勢力の東方拡大を「ヨーロッパにおける安全と安定を強化し民主主義と自由を確立するもの」と位置付けて2000年以降ロシアの敵となっていったのがプーチン大統領は敵視して来たことです、その間ロシアはNATO各国との間を有利な関係を築く政策を続けていたのがロシアのエネルギー政策でした。

 

世界的な脱炭素で、ロシア外交は強気に出る事が可能となった、NATOが引けば大した事に繋がらなかったはずなんだ。

 

バイデン大統領が引くだけで済んだ話だった(NATOの最大強国)、数年でEUのEV化政策が終わる、それまではEUのエネルギーはロシア依存するしかないのだからここでNATOが強気に出なくても良いはずなんだ。

 

その数年もバイデン大統領任期は続かないのが欠点なのだろう、ここでNATO内で強気に出ているのはバイデンだけなんだ、マクロン筆頭にEU各国は火消しに躍起になっていたのは事実なんだから。

 

アメリカとしては派兵もせず、ソフトパワーを強めるだけでロシアに対応しようとしているだけなんだ、損失は何も無い。

 

SWIFTからロシアを締め出すことも出来ない(欧州各国がロシアに天然ガス代金を支払う方法が無くなる)

もし、SWIFTからロシアを締め出せば、天然ガスの供給は半分になる発電量は限られEV自動車は走れなくなり、大型シヨッピングセンターは暖房が切られて営業できなくなる。

現在、世界はエネルギーを制するものが世界を制する段階にいて脱炭素で過去の石炭・重油などは没落エネルギーの仲間なんです、最も重宝されているのが天然ガスという結論に達します。

天然ガスはほぼ長期契約に乗っ取り生産・運搬・消費が連動しているエネルギーでスポット契約は全体の10%前後が普通の状態です。

特に、運搬が厄介な物で低温・高圧の設備が必要になり簡単に運ぶのは不可能です。

 

管理人は過去に帝国石油の新潟~横浜までのガスラインのメンテをしていました。

3Mpaの圧力のバイプラインが地中埋設ですから事故にあったら大変ですが、一度崩落事故でPLが破断されたことがあります、再開するに調査が必要で駆り出されたというわけです。

 

どれほど大変なNS2パイプラインなのか理解できたでしょうか、アメリカは遠い所にいるのです、EU各国は厳冬に天然ガス不足となれば価格高騰・品不足で経済は大打撃となります。

 

プーチン大統領は着々と戦術を練っていたのでしょうねぇ。

 

******結論は戦闘状態に入れば

相場は一旦は戻ります、その後は様々でしたがね。

というわけで、今週のネライメは2040と1579でした。

既に利益確定しました、週末ですしオーバーナイトは一日で十分です。

 

投資人生で戦争を経験するのは数回しかありません、管理人は最後かもね。

覚えて、次の戦争分析に使ってください。