これだけポジショントークが多いと「疑われる」
スタンチャートは「中国経済の成長は世界の他の地域と比べても非常に堅調である」
とあるが、毎年の洪水に襲われ人口は減り、不動産バブル崩壊の危機に対して中国経済は成長して行くなんてコメントに耳を傾けるのは無理だ。
もう一度書くが「雄弁は銀、沈黙は金」
人は不安を持つと、余分な事を話し始める。
この銀行も恒大集団の債券を持っているのだろうと予測できるね。
世界的にインフレが進行しつつある事に気が付いたのだが、真っ先に反対へ舵を取ることには慎重な姿勢でいる。
誰も、何処も、インフレ対策に付いてこない恐れがあるからなんだ。
買いのポジションを「清算」しても、次に投資する先が無ければ現金で持ち続けることになる。
特に為替に大きな変動が起きる可能性のある時期には現金で持ち続けるのはむずかしい
また、投資会社としてポジション解消は会社が休止状態という事となってしまう。
現金はご法度なのだ。
これは株式投資のプロップトレーダーでも同じことで、常にポシジョンを持っていることを強要される。
そうなると、日々値動きのある銘柄や先物、オプションへと傾いていく。
暴落待ち、急落待ちで現金を握っているのはご法度なのでなかなかに辛い仕事である
個人投資家はそのような必要無い、都合の良い所だけ投資すれば良い。
決算も無いのだから。
「塩漬け」も気にする必要は無い、経済は成長するのがケインズ経済学で説いていることなんだ。
但し、ボロ株は危険である。倒産するかもしれない。
かの東芝、オリンパスでさえ上場廃止一歩手前まで追いつめられたのだから。
******世界は今世紀最大の資金量となり
投資先に窮した投資会社はFRBの「なんでも買う」という姿勢に乗じて利回りの大きな社債(ジャンク債)に手を出してしまった。
管理人から見れば「敵失」です、ジャンク債は崩壊と繁栄を繰り返して来た市場なのです。
今ジャンク債は「繁栄」の極みに達した、次は「崩壊」の順番がくるのです。
香港のジャンク債市場の利回りが銘柄にもよるがピーク20%以上に達している、
チャートは9月6日の香港市場のドル建てジャンク債の利回りのチャートです
13%を示している、この後数日で暴騰したようだ。
残念ながらブルームバーグツール(有料)を持っていないので日々は見られない。
恒大産業の社債利回りは9月20日の終値で63.6% 格付けは「C」とされた
これだけ見れば中国ジャンク債を保持している投資会社はビビルのは当たり前です、
そして「居ても立っても」居られないでポジショントークを連発し始める、何かメッセージを発信したくなるのが人間なのだ。
何度も書いているが「心の強さ」は自身で身に着けるしか方法が無い、修羅場を何度も潜り抜けて見に付く以外に方法は無い。
一見、平静に見えても心理的に弱い奴は「身体的、精神的に何処かに出る」
特に、投資会社で他人の金を動かしている奴は心理的には弱い。
自前の金を冷や汗と共に動かしている個人と比べれば赤子のようなものなんだ。
今回のFOMCでテーバリングに付いて明確なメッセージを送れなかった。
アメリカのCPI(消費者物価指数)が5月~8月の4ケ月5%を超えているのだ、もはやインフレと言って間違いないのだが、アメリカ経済のかじ取りに自信がないのだろう
明確なメッセージを送れないでいる、米国債市場は我慢しきれずにスタートしたようだ
超長期の30年債まで上昇している。
これにより、アメリカのモーゲージ債(住宅ローン)の利回りは急騰するだろう。
過去のアメリカの悪質なインフレの初期と似ている。
アメリカ連邦住宅金融抵当公庫(フレディ・マック)のホームページに行くと各年数の貸付金利が見れます。
現在は
来週にかけてフレディ・マックの金利がどう動くか、此処の動きは市場と連動していますので日々チェックしているのです。
住宅は高価で産業としての裾野も広い、住宅を買おうとしている人々は金利が上昇し始めると我先にローンの申し込みに殺到するのが過去例でした。
住宅価格は更に上昇を始める、更にローンの申し込みが増える。
この繰り返しで、悪質なインフレに悩まされたのがFRBとフメリカ財務相だった。
残念な事だが現FRB議長は弁護士であり、悪質なインフレに陥っていた時期には法律家だった。
アメリカ経済の規模はデカイ、一度インフレ方向へ巨体が動き始めたら止められるはずがない。と管理人は思っている。
FRBは失敗をしてしまったのではないかと考えているのだが、結果は年内には判明するだろう。