過去FRBは資産縮小するにあたってターゲットを策定していた。
何処をターゲットにするか、それが重要なんだ。
今、縮小する資産として発表されているのは「米国債」と「MBS」です、
米国債は需要が大きい、世界では自国通貨の価値の裏付けとして使っている。
利回りが高くなる(国債が安くなる)なら買って来る大口投資家は数多居る。
長期(期間30年)で保有することにより、短期リスクを考えなくても良い事になるので
30年債の利回りが3%あれば喜んで買うのだ。
MBSはどうか、というと。
フレディマックの30年貸し出しは
チャートにすると
もっと長期のチャートにすると見えて来るものがある。
5年のチャートからは、当座の目標は5%なんだろう。
もっと長期のチャートを見ると灰色の部分は経済が減速していた時期なんだ
貸出金利が5.98%で経済が減速している、結論としてはフリディマックの30年貸し出し金利の閾値は約6%からが危険ラインという事になる。
FRBが資産縮小のシナリオを決定するのは次のFOMC以降だろう、ある程度の予測は出来る。
今現在はMBSを強固に縮小するのではないかという事、長期に渡ってインフレとなる住宅価格を抑える事がインフレを短期で収束させることに繋がるのだ。
******FRBの発表で市場はショックを受けると考えていたが
腑に落ちない、今少し様子を見る必要があるが内心は???の塊です。
次回は5月3~4日です、ECBは4月14日、日銀は4月27日~28日と日程がバラバラです。
注目はFOMCだけだね。
その決定をうけてECBは6月9日、日銀は6月16~17日が次の予定です
そして次のFOMCが6月14~15日となります、此処も各国中央銀行と日程が合わないのね。
******FRBは追いつめられているのは事実
次回のFOMCでQTのシナリオを発表しないではいられないでしょう、まさかの事態になれば市場の混乱は必至です。
QTのシナリオを市場に与えてFRBの姿勢を示すことが、インフレと対峙する方法を
伝える事が出来るのです。
まぁ、市場はそれらを見てからでも遅くないとは考えている、12日のCPIと合わせて先行きの心配をしようと考えているのでしょう。