休日の間に識者がコラムをUPしていました。
リャード・クー氏は
米国保護主義と為替政策
2020年10月10日
www.financialpointer.comクー氏はFRBに勤務していたエコノミストだ。
前にUPしたエマニエル・ドッド氏の著書
「自由貿易は民主主義を滅ぼす」はくしくも10年経過して日の目を見たようだ。
もう一度抜粋をUPすると
トッド氏は
世界各地で起きている格差拡大の一因は行き過ぎた自由貿易主義にあるとして自由貿易から保護貿易への移行を提言してきた
トッド氏の予言めいた指摘は今までも長い時間経過で社会的に証明されてきたのだ。
世界が保護貿易に移行するのは止められないのだろう。
WHOは形骸化し米は2021年7月には脱退としている(トランプ大統領)
******クー氏の主張はコラムからは
為替レートが貿易収支より金融投資の影響を強く受けているがゆえに、為替レートが貿易収支を均衡させることができないという主張だ
米ドルなど慢性的な貿易赤字国通貨が過大評価されており、日本円など持続的な貿易黒字国通貨が過小評価されているという話になる。
つまり、仮に円が持続的な貿易黒字国だとすれば、もっと円高ドル安でないといけないということだ。
*******購買力平価ではコカコーラやマクドナルドのハンバーガー、近ごろは日本のらーめんなどを各国の為替で比較しているが。
どの商品も日本で買うと、とても安い。
実売価格で円は過小評価されているのは間違いない。
日本政府+日銀の政策によるものであることは間違いない。
先進国の仲間入りをしている日本だが、国民の所得は20年以上上昇していない。
購買力平価で円高となればガソリンなど輸入品は安くなるのは間違いない、円安は国民から生活力を奪い、輸出企業を助ける悪政だと結論づけたい。
20年以上に渡り日銀が施していた金融政策は間違っていたのだろう。
米国の長期金利(米10年債利回り)チャートは
ドル円の長期チャートは
日本の長期国債利回りは
長期の利回りがより下落している通貨が安くなるのが正常な流れなのだが。
ほど(1995年当時)であるから、両金利がほぼ0%近くまで下落していることからしてドルの下落が円を上回るのが正しい。
ドル円の出発点が85円/ドルであったのだから100円を超す円の価格は安すぎるのである。
(少し説明が飛びすぎたようだ)
******米の債券王のジェフリー・ガンドラック氏は
為替市場も株式市場もすべての市場が歪んでいるのは確かな事なんだが、なかなか修正されないでいる。
それら全ての元凶は中央銀行にあるのは間違いない。
国家同士の綱引きなんだ、零細投資家は何時か修正されることを願うしかないが
日本のしつこいデフレに手を焼いている日銀(30年以上)だが
ガントラックの最後の〆の部分には
デフレ/ディスインフレからインフレへの転換は本当に起こるのか。
起こるとすればいつなのか。
これが起こる保証はない。
なぜなら、それこそ日本がこの30年間体現してきたことだからだ。
だからこそ、インフレがやってこない可能性、やってくるまで長い時間がかかる可能性を考慮に入れるべきなのだろう
とあるのだが、ハイパーインフレもデフレも一度はまり込んだら中央銀行のコントロールは効かないのだろう
それらは過去の歴史が物語っている。
米大統領選挙でトランプ大統領が再選されたなら、ドルは動き出すのだろう。
米はドルの基軸通貨を死守するはずだから。