今、注目はドル円です。
日銀が死守してきた円安が破られそうになってます。
米に媚び、金融緩和をつづけ、市場との対話を積み重ね、日銀OBにお願いして市場操作して獲得した円安は脆くも敗れ去りそうで風前の灯火です。
--------ドル円チャートです(月足)
まだ明確に下抜けではないですが、明らかに抜けそうですね。
膨大な資金を持つ機関投資家が自己資金を安全に逃避するとしたら、何処に逃がせば良いのか。
@株は先行き不透明
@債券は米がまだ利下げ余地が残り、米金利低下で
ドルが安くなり円やユーロ、スイスフランは高くなる
既に「カラ」、これ以上マイナスに沈めると市中銀行は経営が成り立たないほどの状態がつづいている。
--------円高が進むのです
海外の機関投資家は株や債券を売った資金で円やユーロ、スイスフランを買うのです。
売った資金はドルです、つまりドル売りの円買いが進むわけですね。
--------日本の銀行、損保などの期間投資家も
円高が進むと理解してます、管理人が分かった位に簡単な縮図ですからね。
当然、乗っかります(利益が出るから)
そもそも収益構造を奪った日銀のことなど関係なし
利益出さなければ破綻するのだ。
***************6日のモーサテ****************
ホリコキャピタルの堀古氏は米の実質金利について
語っていました。
米国インフレ連動債の利回りは
利回りを見るとマイナスになっています、ドルを持っていると実質的にマイナス運用になるわけですね。
--------当然ドルを売ります
で、何処かの通貨を買うわけです。
世界的に信用できる通貨は「円」「スイスフラン」です。
円とスイスフランは対外債務がプラスです、海外勢から売り崩されることが無い通貨なのですね。
日本は国家的に債務超過などと言われますが、それは国内債務であって、海外の債務はプラスです。
基本的には円は強い通貨なのです、しかし日本は海外で稼いでいますから、円安の方が還流額がでかくなります、日本政府は日銀に働きかけて円安誘導してきました。
勝手なことをするとアメリカに睨まれるので、米に媚びるわけですね。
「どうか円安に目をつむってください」とね。
最新のチャートを勝手に借りて来ました
このチャートの日米実質金利差が急低下しました
(米実質金利-日本実質金利)がマイナスに沈んでしまったのです。
米FRBは3月のFOMCで再度の利下げを匂わせています、この差は日本がマイナス金利の深堀をしない限りはより低下します。
しかし、日銀にはもう打つ手はないのです。
日銀総裁会見で、より強い金融緩和とかマイナス金利の深堀とかを語ってましたが。
本当に出来るのかは疑われています、これ以上のマイナス金利を深堀すると銀行株は売られます。
売り崩されでもしたら、金融パニックになりますがね日本のクレジットリスクが発生して、金融相場が脆弱になります。
**********************結論は*******************
既に、海外の機関投資家はドル売り円買いに軸足を移しました。
それ故、急速な円高が発生したのです。
管理人は理由を探って調べた結果が上記の通りでした
直近のドル円チャート(日足)
円安を狙って、日銀が緩和し続けているのが如実に見えます、そしてコロナショックが日本を襲い日本売りが出た後、コロナショックが世界に蔓延すると日本売りは終了し、ドル売り円買いとなったのです。
しかし、凄まじい円買いですねぇ11営業日で7円動きました。
FF投資家は判断間違ったら即死ですがね。
当然、日本時間が終わった後に動いてますから寝て起きたら「お金持ち」か「破綻」かどちらかです。
この項終わり