ドル安が止まりました、理由は米国債の利回りが上昇した為です(金利のある通貨は強い)
******利回り上昇の理由は
米経済がコロナに打ち勝って経済が再開されるだろう
という予測から(1年後には経済が戻っている)
株式市場はそれを見込んで上昇してきました、特にFRBの金融緩和で米長期金利の低下と共に株式市場が上昇したのです。
******金利低下が終わって
金利が上昇してきた為に株式市場は下落するのは自然なことです。
それに輪をかけて、株式市場への投資尺度に問題もあったのです、先ほどのUPに書いたレパレッジを効かせている分は巻き戻しが必要になります。
日本株は其処に合わせて、3月にはメジャーSQが来ます。
3月12日の金曜日の寄り付きです。
期限の来た取引は全て清算(反対売買で)されます
その前にロールオーバーなどの処置(対策)が必要となります。
原油先物の暴落を引き起こした中国投資会社の「石油宝」の稚拙な取引でマイナスまで沈んだ先物価格のようなことは起きないでしょうが、メジャーSQですから波乱はあるでしょうねぇ。
******管理人のドル円予想は外れたのか?
まだ結論には時間が必要ですが、取り合えずドルは相対的に高く(他通貨の下落で)なりました。
FRBの緩和姿勢は今後2年は続くとコメントし続けていますので、更にドルは安くなると見越していたのですが、ドルインデックスを見ると
赤線のドルの動きよりも、対ドル通貨が動いてます。
最安値になっているのはJPY(日本円)です。
最高値はGBP(Great Britain pound)英国ポンド
此処から、更に動くとは思っていないのですが、何が有っても不思議ではない為替です。
シカゴ先物市場のドル円の建て玉は円ロングに変わらず、2月16日までのデータです。
この時点では投機筋は円ロング(円買いのドル売りポジション)のままでした。
******少し見方を変えてみると
スイスフランも急落してますがね、世界の通貨で信頼性の厚いスイスフランが急落しているのは。
ドルが足りない!!
円もスイスフランも同時に大きく下落しているのは
ドル不足が原因なのだろう。。。。
理由は米国債が売られているからなのだろう、米国債を売ってドルを得るのだからドルは足りなくなる。
当然金利は高くなる、、、債券が下落する(売られる)と金利は高くなる。
逆に債券が上昇する(買われる)と金利は低くなる。
この数式は未来永劫に変化はありません。
もう少し説明すると
債券は額面が決まってます、例えば100万円の日本10年国債は「当然額面100万円」です。
これが金利(簡易的に利回りとする)10%で買うと
90万円で買えるわけです。
10年経過すると100万円で償還されるのです(払ったのは90万円)
お金持ちが、もっと国債が欲しいと92万円で買いますと「額面100万円の国債が値上がりして金利8%」となったのです。
という式になります。
あくまでも額面は100万円で動きません、中身が変化するのです「100万円国債価格=金利+買値」という図式ですから、国債が買われるということは買値が高くなるぶん金利分の価格が下がる=金利が安くなる
という図式になります。
******今回の米長期金利の上昇は
先々の金利が上昇すると見た債券の投資家が米長期国債を売りに出したということです。
金利を高くしないと買い手が現れません。
先の式に戻って、国債が売られる→金利上昇する→株式市場が下落する→さらに国債が売られる→更に金利上昇→株式市場が下落する。
このループに入ったのです、原因は米経済がコロナショックを乗り越えて回復する。
というシナリオの為です。
コロナショック前の金利近くまで戻る可能性がありますし、更に上昇の可能性もあります。
理由は、溢れるほどに供給した資金が質の悪い投資先に向かった(イールドハンティングなる言葉が出る位ですからね、金利を求めて中国へ向かったようだ)
しかし、何処にも伏兵はいます。
ドル不足で予想よりドルが上昇するかも、、、
結果ドル建ての債券を発行している中国や新興国は債券の償還でデフォルト危機に発展する可能性も有る。
全て、米長期金利の動向で世界経済が決まります。
それが基軸通貨のドルの凄さなのですね。
だだし、通常の時は日本円とスイスフランの信頼は厚いのですが、それら通貨を手放してまでドルが必要となっているとすると、債券の投資家が何処かでデフォルトの影響を大きく受けていると考えられます。
それが、2020年秋以降に書き続けた中国の社債デフォルトです、このブログでも追いかけていたので思い出してください。
世界のお金の流れを掴むことは不可能です、何処かで質の悪い投資先で資金を溶かしてしまった投資家は利益が出ている米国債を売るしか方法はありません。
当然、米国債を売りドルを手に入れて借りたドルを返すか、もしくは利益が出ている米株を手放してドルを手に入れるわけです。
世界で利益の出ている株、債券を手放してドルを買う
日本株などで利益が出ているので売る、日本円が来る、ドルに変える(円が売られドルが買われる)当然円安となります。
何方にせよ、ドル以外の通貨は売られます。
円、スイスフランの下落はこのシナリオが働いている可能性があります。
とすると、市場がドルショックを乗り越えると再度ドル安方向が見られるかもね。
直近は此処までしか予想できません、管理人のポジションは変わらずですが、このシナリオを予想してポジションを閉じずに待っていたわけです。
3月12日近くまでのシナリオです。
次は株の信用取引を再度書きます。