もう少し、BOEの政策の情報を探して。
財源無しの経済対策を「トラスノミクス」と称したのは市場の声でした。
高騰するエネルギー費対策として1500億ポンド(約23兆2900億円)、500億ポンド(約7兆7600億円)の恒久減税に市場は一斉にポンド売りに走ったのがフラッシュクラッシュの始まりだった。
******トラスノミクス理論は
1980年代にロナルド・レーガン米大統領やマーガレット・サッチャー英首相が提唱したトリクルダウン(滴り落ちる)経済学による。
政府は富裕層や企業に対し減税を行って成長を促し、税率が低ければ銀行は融資を増やし、起業や投資の拡大を誘発する。
而して、経済のパイが大きくなれば、富裕層や企業が受ける恩恵が労働者にも行き渡るという理論だようだ!
上手く行くという保証は無い、近代では金融環境が大きくことなり実施しようとしている中央銀行はないのだが、果たしてBOEはトラス英首相と共にその理論を実践しようと言うのだろうか、その実行は大題的な社会実験となるのは間違いない。
トリクルダウン理論はネットでも検索されているようだ、検索ワードに入れるとすぐさまヒットする。
******実際の為替市場で
英国は激しい洗礼を受けた一斉に英ポンド売りを浴びたのだ、それが上記のチャートに現れた動きであり、元に戻る力は乏しい(分足を見ていると介入があったようにも見えるが、その報道は無い)
今日の英国市場とアメリカ市場で結論が出そうだ、三日天下でBOEの緊急対策は力を失うかもしれない、週末まで持ちこたえられるか?
IMFは余計なコメントを出した「貧困層と中間層の所得シェアを増やすと成長率が高まる。上位20%の所得シェアを増やすと逆に成長率が低下する。金持ちがさらに金持ちになると、その恩恵は全体に行き渡らない」とトリクルダウン経済学を否定している。
アメリカ大統領としてコメントも有る。
「トリクルダウン経済学にはうんざり。それは全く機能しない」とバイデン大統領はツイートした。
******欧州の政治家は「聞く耳は無い」
深く追求はしないが、いままでの英国議会にしろ妥協はしない姿はUPしている。
市場の反応は「またぁ、古い経済理論を持ち出したなぁ」というのが本音のようだ。
迷走する中央銀行は「打つ手」が無い事を示している、それは後先を考えずに突っ走る政治家の後塵を浴びて先が見えなくなるからだという事だろう。
理念や信条を掲げるのは悪い事では無いが「貧富の差」も解決できない政治家に他にで来ることなど無いのだが、、、残念ながら一番大事な国民の為に政治をするという大義が理解出来ていないという事だろう。
******今現在の市場からのメッセージは
トラス首相+BOE=大失敗
という予想であるのは間違いない、壮大な社会実験に突っ走ると英ポンドは更に売浴びる可能性はデカイだろう。