ロシア外交を少し

このブログは政治は扱わないようにしてます(各国高官など全てのコメントがポジショントークな為です)、発言に根拠を示す事は全く無い、高圧意見しか見当たらない。

 

背景だけUPするようにしてます、経済的背景がほとんどだからですね。

 

******報道の多くがロシアの因縁で天然ガスの供給を人質にしていると映っています

まず、天然ガスのバイプライン(PL)での供給は「ノルドストリーム」(バルト海の海底に設置されたPL)から供給されています。

現在新たにノルドストリーム2がほぼ設置を終え(既存の「ノルドストリーム」(NS)に並行して敷設されたもので、総延長は約1200キロメートルにのぼる)

供給量はPL2本で550億立方メートルになります、アメリカはこれの設置に反対でしてロシアと対立を深めていました。

 

この背景はソ連崩壊からスタートしていて当時はアメリカがソ連より力が強かったのですが、アメリカは徐々に衰退してロシアが勢力を増しつつあるという現実が米ロ冷戦を思い起こすように対立が深くなった。

 

ソ連崩壊はお金が無くなったことに付きます、アメリカのソ連経済封鎖の勝利でしたがその後の石油価格暴騰でロシアが復活してきて、ここに来てさらに天然ガスでロシアは経済・政治。軍事でも対米路線復活を見せているためです。

 

プーチンは何が気に入らないかというとNATO北大西洋条約機構(30ケ国の軍事同盟)

が強くなる事への警戒感と旧ソ連時代の領土奪還です。

著作権の為に詳しい地図はUP出来ませんが

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海底PLはこんな所です、陸上も合わせた地図は此処で見てください

webronza.asahi.com

ロシアとウクライナの関係悪化で天然ガスの安定供給に難点があるのです、

天然ガスは寿命が短く約2週間ほどです(腐食性物質が同伴)、なんかギャバクラのおさんだがね(嫌われてる)

 

PLの中で天然ガス輸送が止まると、大変なことになる(穴が開くこともある)

安定的に輸送が確保される必要があるのです、ロシアのウクライナ進行は見せかけのようなものだと一部の政治学者はコメントしています。

しかし、プーチンはならず者で「考えなど無い」、行動に原則など無いのだから何を考えているか分からない。。。いろいろあるがね。

 

しかし、ロシアの資源外交は「ノルドストリーム」だけではなく、サハリン+サハレン2も完成しつつあり、日本の北方領土再開発などプーチンの資源外交はなかなかの物なんです。

これらは、偏にプーチンの長期政権がもたらした結果でしょう。

 

お金持ちになったロシアをこれ以上のさばらせるわけにはいかないとNATOの関係強化をアメリカは図ったのだが、プーチンは交渉の引き換えにウクライナとの関係悪化を利用しているのだ。

 

******世間ではいろいろと言っているが

そもそも、冬に戦争は問題山積みだ多少温かくなってからでよい。

極寒の地ですから、凍土が溶けるには日本で言えば初夏にならないと凍ったままで戦車は無理なく動けます。

あちこちで極寒の意味を間違えているような報道があるようだ、まだ時間的余裕は十分にある、プーチン天然ガスの安定的供給を勝ち取ればNATOは譲歩しても良いと考えているだろう、政権はまだまだ続くのだから。

せっかく完成するノルドストリーム2に天然ガスを通すに問題を残してはならないと

ノルドストリーム2完成の前に行動を起こしたのが理由なんでしょうね。

 

******蛇足ですが

ロシア産天然ガスの価格は友好国へは安価で供給して、ドイツなどのNATO国へはそれなりの価格で供給されてます。

ここで、問題なのが安く仕入れた天然ガス横流ししているのがプーチンは気に入らないという事も背景にあります。

本来の儲けが減る!

 

ノルドストリームに繋がっている陸路のPLの利権と合わせて、プーチン外交は熾烈を極めているということです、EUが脱炭素を打ち出したことでプーチンは活路を見出したという結果につながってしまった。

 

2021年EUが設置した風力発電が思うような発電量に至らなかった(風が吹かなかった)ところをを突いたようにプーチンが動いたと見たのですがね。

 

管理人のサーチですので、どれ位当たってるか?

外れても責任は有りません、国家外交は明日が見えないのですから。