FOMCメンバーによるドットチャートがUPされてます。
FOMC参加者=メンバーは7名の理事+5名の地区連銀総裁が投票権を持ってます
メンバー全員は19名(投票権無しが7名)
米国の連邦準備制度(The Federal Reserve System)は一般にはFRBと呼ばれてます
7名の理事(現在1名空席)で構成されてます、その下に12の地区連銀を抱えているので合計19名で構成されてますが、FOMCで投票権をもっているのが12名で毎年5名の地区連銀総裁が持ち回りになります。
今年の投票権を持っている地区連銀総裁はほぼハト派ですので、FOMCの結果の政策スタンスは景気重視型となりました。
******その18人全員、各々の政策金利をドットとして表してのが
ドットチャートです、毎回市場で重視されてます。
2020年は18人全員0~0.25%の政策金利を支持してます、2021年は11人が0を支持となっています。
このドットチャートがFOMC開催ごとに発表になり、政策スタンスと合わせて市場では今後の金融政策を読み取ることになります。
今回は、市場にショックを与えるほどの変化は有りませんでした次のFOMC開催とジャクソンホールの会議まで市場は、経済指標とにらめっこで金利動向を見つめることとなります。
******MMTなどの新しい貨幣理論が
まことしやかに金融市場を駆け巡った2020年でしたが、歴史的に検証はこれからのことですポジショントークでいろんな見解はのべられてますが、中央銀行が大量の資金を市場に供給してた事実に基づいたインフレ進行への警戒感をMMT理論などで拭えません
インフレ進行→FRB利上げ→債券価格下落→株式市場急落
という連想を投資家のほとんどが共有しているのです、米10年債利回りは市場最低の0.507%まで下落したのです。
これは大底を打った(同時に大量の資金が供給された)、有り余ったお金はインフレを起こすはずだ!!!
簡単な連想です、これに反対する投資家は皆無でしょう。
******FRBの見解はインフレは一過性だとコメントしてます
根拠は示されません(根拠を示して論破されたら市場は震撼します)、市場に根拠を探らせていれば時間は稼げますからね。
近頃のFRB議長の説明は簡単明瞭になってきました、市場との対話を推進している為です。
バーナンキ議長になる前のグリーンスパン議長までのコメントは難解で解釈は多岐らわたったのです(それで市場をコントロールしていた)
未だに、FRBの政策を深読みする傾向は残ってますね。
週末にはパウエル議長がコメントを発表します、前回との文言の差を一字一句比較されるのです。
市場は、ここに最大の関心を寄せてます(過去バーナンキショックが襲った経緯が)
ここを通過して、初めて債券市場の方向が決まります。
株式市場は債券市場から見れば規模的には1/100ほどもありませんからね。
米国債市場+社債市場+ジャンク債市場とアメリカだけで全体的にはどれくらいの規模か管理人は把握してません。
その他に、膨大に供給された資金は海外へと向かい「新興市場」や「発展途上国」までも債券の発行を伸ばしてきました。
これら全てがFRB議長のコメントで様変わりする可能性があるのです。
特に今回は「世紀の注目」です。
******理由は織り込み不可能(金利上昇を)なほどに
レバレッジがかかっているからなのです、FRBは当然理解してますから市場に時間的余裕を与えるのは間違いないはずです。
その余裕をどれほど認めてくれるかでしょう、市場の希望は「2年」です。
ドットチャートに戻り、それらの猶予期間は無いとなると債券市場は下落を始めます
ドットチャ-トからは2023年も0金利(FFレート)を認めているのは4人しかいないのです。
レバレッジの解消に向かわざるを得ませんから、どうするのかって(売るしかないでしょう)売れば債券は下落します。
急速に売る必要はないでしょうが、質の悪い債券に投資している債券投資家は焦る必要はあります。
******管理人の投資としての期間で
これほどに市場に資金が供給されてことはありません、初めての経験です(管理人には回ってきませんが、、)
余ったお金は何時の世も「質の悪い投資先」へ「質の悪い投資方法」で資金が向かうのは経験済みですから。
例)アルケゴス問題を思い出してください
2013年にファミリーオフィスのアルケゴスは設立されて2020年時点で100億ドルの運用資産を保有していたが、
ほぼ全て、溶けて無くなりました。
まさに、「質の悪い投資先」へ「質の悪い投資方法」なのです。
隠れアルケゴスは数多あるはずです、それが破綻の危機直前というほけですね。
FRB議長の一言で破綻しまっせ!!!!!!