FRBの市場との対峙を深読みすると、プラード連銀総裁のコメントはFRB意思です
プラード連銀総裁ただ一人の勝手な意見では無いということです。
バウエル議長が同様なコメントしたら市場は震撼します、代理でプラード連銀総裁がコメントしたと捉えてよいでしょう。
プラード総裁のインフレ見通しは2021年が3%、2022年2.5%、その後2%へ低下すると語っている。
この部分を言い換えると
FRBのインフレ見通しは2021年が3%、2022年2.5%、その後2%ということは
2023年には景気が減速してインフレが2%だと言ってるのです。
2022年(来年)には二回利上げするぞ!!
と言ってるのです。
******なんとも紛らわしい
でも、マイスターと言われていたグリーンスパン議長よりか数段解釈が楽です。
まとめると
FRBはコロナの時代は終わって、金融を元に戻すぞ!!!
テーバリングも実施するのだから、市場から資金を吸収するのでテーパリング実施後の2023年以降は景気は悪くなると言っているのだ。
2年債利回りが上昇したのは景気は2022年中はほぼ良い、
2023年は減速を始めるということなので5年債利回りは下落(債券は上昇し株式市場は下落する)
10年債利回りも織り込み下落。
短期債の利回りはFRBがコントロールしますので、2021年はまだの景気は良いのだよ!
というメッセージを発しているのです。
FRBはハブルを崩壊させるわけにはいきません、中長期債の利回りが上昇してバブルが崩壊する道筋を潰さなくてはならない。
中長期債の利回りを下げるには短期債の利回りを上昇させることです。
******FRBは一過性と言いながらインフレを
かなり気にしています、市場には十分な資金がありますがインフレとなれば急速に萎みます、お金が回らなくなりバブルが崩壊します。
各国中央銀行が経済全体に供給している通貨の総量を「マネーストック」と言います
景気が良い時にはこのお金「マネーストック」が経済全体を高速でグルグル回り人々は潤い、お金持ちになります。
しかし、インフレになれば物の値段は上がり、人々は買い控えするようになりますので世の中をグルグルと回っていたお金は渋滞します。
レストランなどのお客は少なくなれば「客席回転率は落ちます」当然売り上げは落ち利益が出にくくなります=経済減速ということです。
普通なら経済が減速して儲からなくなったで済むのですが、コロナショックをバブルで救済しようとマネーストックを天文学的な量まで増やした各国中央銀行は急速な景気減速を防ぐ必要があります。
市場規模で株式市場より膨大な債券市場の崩壊はバブル崩壊に直結します、中長期債券の利回り上昇(インフレの芽)で債券価格の下落するのを何としても防ぐ必要に迫られたのです。
それほど2021年年初からのインフレは急激でした、FRBは中長期債券の利回り急上昇には震撼したでしょう。
利上げもしなければならない+債券の暴落も防がなければならない-何処を犠牲にするのか(株式市場だろ)
「債券価格が上昇すると株価は下落する」、逆に「債券価格が下落すると株価は上昇する」この二つは相反関係にあるのが通常の金融解釈です。
バブルの時代は両方上昇する、FRBが金融政策を元に戻すと言っているのだから
両者は元の関係に戻ります、規模の大きい債券市場を崩壊させない為には中長期債券の利回りを下げて債券価格を守るには短期債の利回り上昇となるのです。
債券市場はFRBがコントロールするぞ、と告知しているようなものなんだ。
******一方の株式市場は野放しになりそうだ
先週末のNY市場でダウは-533ドルと下落した、週末の間にFOMCの分析が進み
週明けまでの間も取り引きが行われている「サンデーダウ」は更に下落して-97ドル安を付けている
NY市場閉場後のシカゴ先物市場のダウ先物は上昇して+159ドルとなったが、その後を引き継いだサンデーダウは-97ドルの33192ドルです。
NY市場のダウは33290ドルです
サンデー ダウは33192ドルです。
このまま日本市場へ引き継がれますが、日本市場オープン前にシカゴ先物市場もオープンします。
ダウ先物、NASDAQ100先物、S%P500先物マーケットがオープンします。
アメリカの先物トレーダーなどは週開けは早起きして日本市場とシカゴ先物市場のオープンに立ち会うのです。
ここで週末の間にアメリカでのFOMCの分析結果が披露されて寄り付きとして現れてきます。
どうなるのか、世界中の投資家が見守る一大事態ということですね。
******管理人は売りなのか、保持なのか判断が付きませんから
寄り付きに一番早く板に乗せてもらうには週末の間に指値を入れる必要があります
寄り付き(シカコ市場、日本市場)を見ながら指値をしては遅れてしまうのですから
この作業は大事です。
保持なら取り消せばよいのですからね。
多少安値でも構わないというなら「寄り付きマジック」を使えば、最短で売り確定となります。
「寄り付きマジック」は実際に使ったときに解説します。