******一方アメリカは
長短金利ともにプラスです、黙っていても海外から資金が流入してきます。
日本の対外証券投資は米国債を買い続けています、今や中国を抜いて世界一となりました。
日本(Japan) 1211.7 56.8
中国(China, Mainland) 1078.6 8.7
英国(United Kingdom) 372.7 40.1
ブラジル(Brazil) 283.3 1.5
アイルランド(Ireland) 271.4-10.4
ルクセンブルク(Luxembourg) 255.2 0.6
スイス(Switzerland) 238.1 0.6
香港(Hong Kong) 229.6 6.3
ケイマン諸島(Cayman Islands) 216.1-14.3
ベルギー(Belgium) 209.4-0.8
******お金の流れが理解出来たところで
少し戻って、アメリカの「ぬるま湯金利」がどれくらいで、どの辺から米株が売られるかは、なかなか分かりませんが過去ではをネットサーチして見ました。
先週金曜日のその後の米10年債利回りは0.973%で終了しています(直近土曜日で時間外)
FRBは一時的にインフレ率が2.0%を超えることを容認する
とコメントしていますので、市場で長期債と言われてる
10年から10年超の債券の利回りをチェックしているのですが
前回の11月29日のブログでミシガン大学の期待インフレ率をUPしてあります、これが直近下落している。
米10年債利回りが、ここから先上昇して期待インフレ率へと近づくのか。
米経済が本当に成長していっているのかを見定める定規となります。
国債、社債、ジャンク債などの債券投資家は間違いなく、期待インフレ率と米長期債の相関を見張っています。
ミシガン大学の期待インフレ率は直近下落してますから、米経済は悪化しているのが現状と判断できます。
市場はこの下落が何処で止まるかを見定めているのです、ワクチン効果でコロナ患者数が減り経済活動が再開されるのを見定めているのですね。
一方、ノー天気な日本株市場は米株市場からの出遅れを取り戻そうとしてとんでもないPERとなっています。
PERを超長期でみても逸脱しています。
リーマンショックに次ぐPERで平時の値ではありません、景気回復期待だけでは裏付けできません。
待機資金の流入は何処まで続くか、まったくわかりません。
相場はオーバーシュートしていますが、管理人の感覚ではバブルと感じてます。
******FRBはコメントは2023年までは低金利を続けると
今現在は「パウエルプット」といわれ低金利で株式市場にはぬるま湯を与えているのは間違いないところですが、
一方で2%を超えても静観し平均して2%が正しい金融政策だとコメントしてます。
総括するとFRBのコメントしている低金利というのは2%以内を指しているのでしょう。
とすると、市場は現行の米10年債利回りの上昇は許されるのだと解釈しそうです。
ミシガン大学の期待インフレ率の低下が反転すると米10年債の利回りは上昇すると予測できます。
******市場が行った
2018年、2019年のイールドハンティングに見られるように、過大にリスクを取る方向に進みそうです。
「利回りが良いと物色される」
そうなると、企業債券は資金手当てが楽になるように利回りを上げて募集されるようになります。
先に、仕掛けたほうが勝ち組になります。
その利回りの上昇は株式市場にとってはマイナス要因で、ミシガン大学の期待インフレ率の2.6~3.0当たりから手数料を引いたところの2.4~2.8%へと米10年債利回り上昇するのではないか。
この辺の利回りとなれば、市場は平時となりFRBの緊急対応は終了を迎えると予想します。
当然、株式市場は下落します、FRBが終了出来るかは分かりませんが。
さて、もう一つ前々から書いているジャンク債(ハイイールド債券)の利回りチャートは
過去最低の利回りとなってます、市場に資金が溢れて高利回りの債券を求めて市場に資金が入っているということです。
もはや、債券バブルが復活したと確定してもよいでしょうね。
市場に溢れた資金は利益が出る所を探して「無秩序」に投資先を探していると結論付けたい管理人です。
******投資を理論的に捉えて
経済を分析し、リスク管理も徹底した「秩序ある」機関投資家だけが市場に存在していれば、中央銀行も金融政策を楽に運用できます。
一方、他人の金を運用しているトレーダーの多くはフルコミションで運用益の中から自身の収入を得ているトレーダーも多く存在していて、儲けて楽な生活を夢見ている輩は多いです。
当然、多くのリスクを取り市場かく乱の要因となっているのは事実なんです。
本来、リスクを多くとり相場が暴落し莫大な損失を出した投資集団をFRBが救済する意味を管理人には理解不能なのですが
過去から現在までFRBは救済を続けてきました。
まるで、保険の引き受け手のようなFRBの存在なのです。
当然、市場では次もFRBが救済してくれるだろう。。。
と、FRBの心変わりが無いか、常にFRB議長のコメントに注視しているのですね。
******何故にFRBが不道徳な投資集団を救済するのか
このままFRBが救済措置を続けて行けば、またまたショックが発生するのは火を見るより明らかでしょう
******楽天トウシルで
「FRBのマネタリーベース(資金供給量)は横ばい」という記事がありました。
FRBを含め各国中央銀行はコロナ対策緊急プログラムは終了させるつもりです。
リーマンショックからの緊急プログラムの終了は大失敗し、終了できないまま次のコロナショックを迎えてしまったのです。
この経験をコロナショックの緊急プログラム終了に役だてると、
FRBはコメントを利用して、無秩序な投資は今後救済するつもりは無い。。。と発表するのが第一段階でしょうね。
ここでジャンク債などの買われ過ぎを切り捨てて、秩序有る投資に向かわせる必要は大いに市場を活性化させるでしょう。
債券だけに関わらず株式市場も摩訶不思議なPER600倍などというバブルは減ります。
プチバブルを崩壊されるしか、市場に注意喚起させる方法はありません。
******プチバブル崩壊で市場に注意喚起させなければ
債券、株式の大崩壊へと続く道のりを歩むのでしょう。
各国は中央銀行を利用して、株式市場や債券市場を救済しました。
これは金持ちを救済しただけで、ストック(貯蓄)を持たない大部分の国民を救済していないのです。
国家の運営としては「欠陥」でしょう、政治家との繋がりは貧民にはありません、声が届かないのですからね。
アベ前総理にしても、友達や金持ち、ヒーローなどとの関わりには政治資金規正法などは無視しても取り巻きとしたい願望はあるが、貧困には手を差し伸べない「アベノミクス」なる造語を作り金持ち優遇政策を実施したに過ぎなかったのです。
前職の総理大臣時代に行った政策は日銀と年金基金を使って株を買っただけ、の政策だったのですね。
少し前まで、前総理は国民(ある程度の収入がある)には好かれていましたので、なかなかアベノミクスの欠点を上げるには無理があった。
それが、やっと書ける。
「アベノミクス」から「アベノマスク」へと繋がり今や「アベノリスク」となった。
総理大臣という職権はなかなか大したもんだ、真実を書けないほどの権利を持っていたのだから。
既に、地位を放棄した政治家です検察の捜査を受けて反省するべき時間となったのですね。
おしまい