イエレン財務長官 完全雇用予測

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インド中銀のニュース

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******イエレン財務長官のコメントでは

2022年に完全雇用と述べてます、つまりU3の値が4%となると言うことです。

大規模な経済対策とのことですから、出口を誤るとインフレとなり金利上昇して米経済は減速します。

このシナリオからすると4%が見えてから経済対策の見直しをしていたのでは間に合わないので2022年の何れかの月で見直し、その前に市場との対話が必要となります。

スケジュール的には米10年債から始まって長期の債券の利回りに注意を払っていく必要があります

 

******インド中銀は金利に気を使っている

インド国債の利回り(イールドカーブ)は

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現在の利回りが1年前と1ケ月前の間にいます

利回りの上昇が始まったのです、これを抑える為の金融政策ですね。

「当局はさらに、インフレ期待がより良く反映されるよう利回り曲線のフラット化も望んでおり、そのためにツイスト・オペレーションを継続する方針という」

説明

ツイスト・オペレーションの略称で、中央銀行が民間金融機関との間で行うオペレーションの一種。長期国債の買い操作(または売り操作)と短期国債の売り操作(または買い操作)を同時に行うことで、資金供給量を変えることなしに、長・短金利を逆方向に導く市場操作のこと

 

インドは集団免疫獲得に成功し経済は回復基調なんだろう、より成長して行くと金利上昇になる。

金利上昇を抑えて経済成長を長く維持するには必要なオペですね。

 

米の金利も同様に長い方は上昇しています、これが産業にとっては一大事となります。

例えば、現在在庫が極端に少なくなっている自動車用半導体の供給を増やすのは少なくとも2年はかかります、工場新設となれば3年は必要ですから建設し完成して稼働して利益を生むまでのスケジュールを考えると長期金利の上昇は半導体工場の新設の時期かどうかはグレーゾーンです。

 

******4日の米国債市場で、市場関係者が注目する5年債と30年債の利回り格差が一段と広がり、2015年10月以来の大きさとなった。

既に、金利は動き出しているのです。

シナリオはイエレン氏のコメントが元です。

 

******株式市場的に捉えると

金利で上昇してきた株式市場ですから、金利上昇は一旦様子見でしょう。

更に、金利上昇していくなら相場は下落します。

ドルは高くなり新興国にとってドル建て債務の利払いが重しになります。

日本には円安の恩恵が有りますが、円も同時に上昇する可能性が大きく、実際には動き始めなければ分かりません。