タカタ

ウイルス問題に進展がないので

戦後最大の製造業倒産を書きます

-------タカタ株式会社

エアバッグ・シートベルト・チャイルドシートなど、自動車用安全部品を製造していた日本の企業。2017年6月に負債総額1兆円を超えて製造業としては戦後最大の経営破綻をした。

自動車メーカーの出資を受けていない独立部品メーカーで超優良企業といわれていた。

戦後の自動車の発展に伴って飛躍的に発展した。

-------不祥事は

エアバッグインフレータに用いる(火薬)を

アジ化ナトリウムから硝酸アンモニウムに変更したことによる。

硝酸アンモニウムのコストは非常に安いのだが、問題があった硝酸アンモニウムを使用していたのは同社だけです。

******硝酸アンモニウム

温度変化に伴い膨張と収縮を繰り返し最終的にパウダー状に分解される特性があり、パウダーはタブレットよりも速く燃焼するため、エアバッグが過度に展開する可能性があった

***************これだけの事なのです

死亡事故に繋がりましたが、リコールと補償で真摯に対応することで済む問題なのでした。

ここからが大問題

2015年11月、米運輸省国家道路交通安全局は

タカタのエアバッグの欠陥を企業の不祥事と位置づけ、同社が適切なリコールや情報開示を実施せずにアメリカ国内で被害を拡大した、として最大2億ドル(約240億円)の民事制裁金を科すと発表した。

制裁金として過去最高額で過去最大のリコールとなった。最大顧客のホンダが11月に、タカタの提出データに不適切な報告の形跡があると指摘して今後は開発中の新型車にタカタ製インフレーターを用いないと発表し

マツダとスバルも続けて同様な発表をした。

***********************火薬とは***************************

「熱、衝撃などをきっかけにして急激に燃焼反応をおこす物質」

非常に不安定な物質なのです、単独でエアバックに硝酸アンモニウムを使用することは企業にとって与える影響を勘案すると、最良と最悪に分かれることになります。

何方に転ぶか先々のリスクは見えません短期で見れば

企業収益にとっては最大の恩恵を与えるでしょう。

原価は他の製品の1/10ですから、安いんですよ

 

---しかし、他社が不使用としているのには硝酸アンモニウムの使用に不安があったからなのです。

 

---そもそも火薬ですから物質的特性は不安定なのです

弾薬などに使われる火薬の寿命は10年として自衛隊

演習で使用して消費します。

報道などではロシアの弾薬庫が爆発したなどがありますが、自己誘爆するものなどですね。

www.youtube.com

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タカタは当然気が付いていたはずです、企業戦略として硝酸アンモニウムの使用を決定した経緯は分かりません。

企業経営、戦略に関して株主が知りえる情報には限りがあります、倒産になれば全面的に株主責任が発生して全損です。

防ぐ方法はありません。

 -------過去、企業倒産に発展した経緯は

幾つかの、不祥事や対応不備、悲運などが重なって

最終的に倒産に至ったのです。

後になって、あぁそうだったのか。

こんなんですがね。

個人投資家が投資として企業を分析するには限界が大きすぎます。

管理人は火薬の知識はあります、昔の仕事で使用してましたから。

しかし、タカタが硝酸アンモニュウムをインフレータに使用したという情報は何処にもありませんでした。

管理人の情報不足なのでしょう、これが個人投資家の限界なのですね。

それ故、管理人は指数取引に重きを置いています。

さて、タカタの株チャートです

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 ピーク時は3200円以上ありました、超優良企業でしたからね。

見事なまでの凋落ぶりです。

タカタの経営者の資質や技術者としての力量は知りません、しかし大企業を倒産させたのは事実です、多方面に損害を与え、人身にまで被害を与えたのですから

資質が無かったと結論して間違い無いのです。

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少し前のブログで企業の不祥事をUPしました

近代になって、企業決算の粉飾、データ偽装が多すぎますね。

零細個人投資家として、自身を守るにはどうすれば良いか考える時でしょう。

***********************閑話休題************************

芸能人を引退した島田紳助氏は現役時代に沖縄に別荘を持っていました(現在も持っているかは分かりません)

別荘に友人と行くのに、日本航空を使用していましたその料金節約の為、日本航空の株主となり株主優待を利用していました。

事実日本航空の株主となったと本人はメディアで語っていました(管理人はテレビで見ました)

どれ位、日本航空をリサーチをしたのか管理人の知る所ではありませんが、日本航空は破綻して株主の利権は無くなりました。

かなりの損失を出したはずですね、株価高かったですから。

普通に考えると、日本のフラッグシップです。

破綻するとは考えないでしょう、

     日本航空の破綻チャートです

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最終的には5円が終わり値でした。

この破綻は日本を席巻しました、巷の噂では「倒産は無い」誰しもが思った、此処で買えば数年で10倍になるかも。

それで、倒産価格が5円も付いたのですね、普通は1円ですから。

まぁ、当てが外れたわけです。

因みに管理人は無視していました、倒産するはずだとね。

ここで政府が救ったら日本航空の再建の為には良くないと考えるのが普通だろう、甘えさせてはいけない。

実際、その通りのコメントが出ています。

企業は零細な個人投資家のことなど眼中にありません

保身しか考えていないのですから。

「貧民零細個人投資家」は常に不利なのです。

忘れないでください、ここまで不利を追い込まれているのですから、普通に投資していたら

「やられ放題」どこかの穴の周りの毛をむしり取られますよ!!