週あけのアメリカ国債

アメリカの政策金利は短期国債と関連が深いです、Fed短期金利を誘導目標として金融政策を施行します。

長期金利は市場に委ねるとしてます、日銀はYCCで長短金利を誘導しようとしてます。

世界の中央銀行でYCCの成功をしたところはありません、そもそも実施した中銀は短期間だけで終わってます。

 

日銀のYCCの結果は歴史として残るでしょうから、評価はこれからです。

そして、アメリカ国債は「崩壊寸前」と言えます。

アメリカ国債の価格チャートは

アメリカ国債先物の価格です、これを見て崩壊寸前と考える債権投資家は多いでしょう

買いから入るのではなく、売りから入ろうと考えるのが普通です。

サイトのアドレスは

U.S. Treasury Bond (ZBW00) Future Contract Prices & News - Google Finance

 

アメリカのインフレに対するFedミスジャッジは「致命的」だったと評価されるでしよう、結果はこれからのことですが。。

 

******ドル不足から勃発する世界金融危機

Fedアメリカのインフレを無視してまで、金利低下の金融政策を実施するのか?

それともドルの大量供給でドルの価値を下げてまで世界的金融危機を制しするのか?

大統領選までは何もしないのか?

 

選択肢は幾つかあり、波及効果は未来の事で「神の領域」で間違いない。

何度もUPしているが中央銀行が出来る金融政策は「金利の上下」と「資金の供給」だけです。

ミスジャッジのリカバーリーの手段は持ち合わせてないのです、それ故に効果が無かった金融政策は「早く止める」べき所で、日銀の「大規模緩和・YCC・マイナス金利」の金融政策を続ける意味はなかったはずです。

脱線しました、Fedの「アメリカのインフレ」は一時的という驕りは今となってインフレという経済事象という結果となり、世界的物価上昇で多くの民が疲弊する結果となった。

金融危機へと繋がるか、これからの事だがアメリカ株は危険領域に入ったはずです。

 

日本は長きに渡る「大規模金融緩和」で日本円は世界でジャブジャブ状態ですから

日本の貿易黒字に支えられていた「日本円」の価値は無くなったということです。

誰からも「円が必要とされなくなり」暴落一歩手前と海外の為替投資家は見ています

 

ドル円の日足チャートです

月足チャートです

月足はトレンドを見て、日足は値動きを見ます。

様々に解釈できますが「過去には無かった動き」です。

為替(ドル円)とTOPIX

相関関係は崩れたようだ、

TOPIXドル円の相関チャートがブルームバーグが記事にしてました。

記事のアドレスは

「円安が日本株を押し上げる」はもはや神話、相関関係薄れ年々鈍感に - Bloomberg

 

青丸は2023年6月から2024年2月のTOPIXの値動きをプロットしてあり、直近の

TOPIXの値動きは2200~2575当たりを示しているのだが、ドル円は148円付近で固まっている。

日本株が高安に動いてもドル円の変化はほぼ無い状態と言える。

 

為替の動きが日本株の元となっていたタイミングではなくなったようだ、日本のビジネスモデルの輸出利益がほぼゼロとなり利益の根拠という位置付けが必要なくなった。

通貨インデックスを見ると

ドル一強は変わりない、特に日本円・人民元・韓国ウォン(チャートにはない)が価値を下げている。

韓国ウォンの対ドルチャートです。

そして、ベトナムドンが暴落した。

1997年7月から始まった「アジア通貨危機」を彷彿させる事態です、その後金融危機へと発展したのです。

ウィキベディアでは

アジア通貨危機 - Wikipedia

 

日本円は対アジア通貨からも下落している、円をアタックするには最良の環境だろう。

対マレーシア・リンギットのレートを見ると

日本円の下落が目立つ、日銀の打つ手無しと読まれているということで。

日銀は「金融緩和を止めて、利上げ」をする以外には方法は無いだろう。

それも0.25%では止まらない、それだけしか出来なかったと見透かされるだろうから

0/75%~1%の利上げが必要だろう。

しかし、日銀に出来るはずもなくドルの下落を只管神頼みするしかない。

 

******神頼みは「効果」あるかもしれません

アメリカ国債の発行増で「世界からドルを吸い上げた」結果は、世界でドル不足が顕著となりドル以外の通貨は棄損してます。

このままでは、金融危機へまっしぐらでしょう救済方法は「アメリカの金利を下げる・ドルを印刷して放出する」しか方法はない。

何方にせよ、ドルの価値は下落することになりドル安へとなります。

 

日本円の立場からすると「円はアタックされて崩壊」するのを待つか、日銀が大幅な金融政策を実施して株式市場が崩壊するか、ドルが崩壊して世界同時リセッションとなるか、、、、、選択を迫られている。

一大事ということなんだ。

マージンデッド

アメリカ株への投資家は「証拠金」を積み上げている、「ノーランディング」を信じてアメリカ経済は強い方へ賭けたようだ。

サイトのアドレスは

証拠金債務残高の推移とチャート(株価急落・暴落の予兆シグナル)

 

だが、インフレが再加速始めアメリカ株は棄損し始めた。

市場の強気は「過去とは大きく異なる」、金利先物に見られたように2024年にはFedは利下げを四回から六回行うなどという「誰が言ったかも分からない」ブラフに惑わされて証拠金を積み重ねた。

「FEAT and GREED」指数がEXTREME GREEDへ張り付いた期間からしてバブル相場といっても過言ではないだろう。

 

バブル相場は「投資家が作る強欲相場です」、元凶は必要としてないお金が手元にあるのが投資の元金となるのです。

明かに、アメリカ政権とFedがそのお金の供給元であるのは間違いない。

 

その供給を止められる力は「インフレ加速力」であろう。

経済指標



サイトのアドレス

https://www.chicagofed.org/research/data/nfci/current-data

アメリカの金融は緩和的です、Fedは利上げを続けてきたが実際には利上げの効果は少なかったのだろう。

 

チャートから得られる情報は「金融が引き締め的」であったのはわずかの間だけです。

このNSCIのチャートがどれ程正確なのかは判定不能です、それと共にアメリカの経済指標に手心を加えている事がより経済的に不鮮明となっているのです。

何処かで天罰を受けるだろう程の悪事と言えますね。

中立金利

確定した「中立金利」はありません、幾つかのサイトをUPします。

サイトのアドレスは

https://fred.stlouisfed.org/series/T10YIE

 

 

サイトのアドレスは

実質金利(米国・アメリカ)の推移とチャート・速報

 

******アメリカの中立金利は2023年には上昇しているのではないか

様々な機関・証券会社で模索されてます、一部をUPすると

全文は

https://www.jst.go.jp/fund/dl/researchnote16.pdf

 

中立金利については、「大外れ」もあります。

Fedは「当たっているのかも分からない中立金利」に幾ばくかの利率を足して、政策金利を決定しています。

つまり、やり過ぎたり・中立金利が過不足していると「経済は減速・加速」となります

それらと合わせて「金融緩和」・「市場の欲」・「技術開発」・「イノベーション

など経済環境は「時代により様々に変化します」、地政学的リスク・自然環境が加わるのです。

 

それ故に中央銀行は微調整するのですが、アメリカの「中立金利が大外れ」していたら

インフレは大きく上昇を始めるでしょう、

金利に関してFedフォワドガイダンスを示しています、市場は取り合えずそれに従うのですが、毎月発表される経済指標がフォワドガイダンスから逸脱し始めると儲けのチャンスを狙って蠢き始めます。

 

アメリカ10年国債先物のチャートは

大きく下落しました、サイトのアドレスは

USトレジャリーノート 10年物 チャート | 米中期国債 10年物 チャート

 

2023年末では、チャートのピークで2024年には四回~六回の利下げがあるということを織り込んで先物は上昇してました。

しかし直近では、大きく値下がりしています。

2024年内には利下げが無いとなれば更に値下がりし、利上げが必要となれば先物市場は崩壊します。

Fedの中立金利ミスジャッジだったと言うことです、この裁定結果は時間経過を見なければ誰にも分りません。

敢えて、早めに見るにはCPI・PPIの経済指標からということになります。

 

Fedは傘下に債権投資機関を抱えてます、Fedはそれらの機関が作った「お金持ち御用達の銀行」ですから、Fedは「依怙贔屓」を当たり前にするのです。

誰も意義を唱えませんしね、普通のことです。

 

日銀同様にヒエラルキーの序列を作り、恰も「金融の神」としてふるまっています。

それだけ、経済学は未完成の学問で過去の経済を分析するだけしか能がない。

現時点でさえ占いの域なのです。

未来の事などわかりようもないのです。

 

シカゴ先物市場

投機筋「円・建て玉」

チャートだけでは円は更に下落するだろう、為替インデックスは

ドル一強となっている、為替の投資家はサマーズ元財務長官のコメントである「アメリカの中立金利」に対して懐疑的→信任へと変わりつつある。

此処から、判断がさらに進むとFedミスジヤッジをする→してしまった→更に利上げが必要。

何処まで判断を進めるかは、これからのシナリオです。

 

******アメリカの中立金利

4%を超えていたとしたら、アメリカのインフレは発表されたCPIから更に上昇する

 

前年比では+3.5%でしたが、前月比0.4%を12倍した4.8%までのインフレ率の上昇は可能性ありです。

アメリカの政策金利はさらに上昇し、日本円は下落を続けるだろう。

介入して、止められるか疑問が残ります。

経済指標

昨日の下げ「底に当たった音はしなかった」、3月22日の日足は

市場の迷いが出た形です、ストキャスと合わせて日足チャートでは

上昇トレンドが終わった後の戻し相場でピークの41087円のトップをつけました。

普通の相場ならWトップがあるはずだが、無理無理に持ち上げた相場は一本天井となります。

何故、無理無理なのかは9984のチャートから

値嵩株(一般の投資家では手が出ない)で窓開けして上昇するなど、手が入らなければありえない相場です。

 

@欲と高揚感で高値を付けた相場で、ファンダメンタルズの裏付けがない相場です。

此処から先の展開は「幾つものシナリオ」がありますから、先々を占うのは危険でしょうね。

まだ、ガラが来るかは分かりません。

 

ネットフリックスが急落しました

エヌビディアが急落しました

決算は良かった(過去の数字)しかし既に織り込まれていた、此処から更に上昇するには

先々の業績予想が良くなければなりませんが、それが投資家には落胆を与えたのです。

詰まり、投資家は利益確定を急いだ結果となり株価は急落したということです。

 

@ブラジル中央銀行BCBは

金利引き下げに関するフォワード・ガイダンス(中央銀行が示す金融政策の先行き)を破棄しました。

政策金利を50bp(0.5%)引き下げることを示唆していたのですが、来月の会合で利下げ幅を縮小させる可能性を述べました。

アメリカの長期金利上昇懸念と、ブラジル政府が2025年のプランマリーバランス(基礎的財政収支)目標を下方修正するなどの財政懸念が生じていると説明した。

 

英国は実小売売上高を発表してません。

英国の三月CPIは前月比0.6%  前年比3.2%でしたから実小売売上にはCPIを指していて見ることです。

 

ドイツ経済の川上はデフレです。