******リーマン・ショツクは
サブプライムローンを証券化して、世界に売却しそれらが焦げ付いたことが発端です。
「証券化」して小口に分けて販売することで、ローンを引き受けた金融機関は「手数料収入」を頂いて、リスクを売却することで利益を計上できます。
売却されたリスクが「担保証券」で投資家は満期に利息と元金が返ってきます。
そのリスクが高いほど「利率」は高くなります。
商業用不動産担保証券「CMBS」の仕組みは同じですが、異なるところは「商業用不動産」は月々に家賃収入があるというところでした(過去形)
今までは「家賃収入」はほぼ確実だったのです、コロナショック以前はね。
それが「在宅勤務」となり、オフィス需要が急減速しました、その減速から発生した家賃収入減はサブプライムローンの比ではない。
経済規模がリーマン・シヨック時とは異なるので単純比較は難しい、どれ程CMBSローン残高となっているのかだが
2024年満期のCMBSローン残高 6590億ドル
2025年満期のCMBSローン残高 5390億ドル
2026年満期のCMBSローン残高 3830億ドル
となっています、リスクが顕著なのは2025年までですね。
これらローンは「派生商品」まではカウントしてません、つまりCMBSの買い手が更に小分けしてリスク軽減しているのまではカウントしてないのです。
ある程度、大きな金融機関はCMBSをまとめてディスカウントして買い求めて「再販」しています。
金融派生商品となりますね。
更に、家賃収入が確実に見込まれることでCMBSを原資としてレバレッジを掛けて投資の原資として活用している投資会社も存在します。
単純に満期残高がCMBSの全てではないのです。
報道ではCMBSの満期残高だけを取り上げていますが、派生商品がどれほど市場にあるのかカウント不可能なため報道できないのです。
これらは全ての派生商品は「原資」が破綻して、初めて分かるのです。
金融工学が発達したアメリカです、単純な事ではないのは容易に理解できます。
リスク管理は大事です。